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hardware review of home theater and self-made devices

偏光3D用シルバースクリーン

   

Silver Screen for Passive 3D
- Goo Systems Ultra Silver 3D -

   
    Project of Passive 3D with dual projector in home cinema
part2: Silver Screen for Passive 3D
   
    silver_screen_top    
    Summary    
   

DIY silver screen painting on old Stewart Sutudioteck 130 is descrined below. Silver Screen is not for consumer use but business fundamentally. Big Silver Screen is very expensive, therefore it is one of those about which worries much when purchasing. In this project, verification of DIY passive 3D system functions is a main purpose. So, I chose the method that cost performance is high. Goo system painting on the used Stewart screen is applied.

   
    Key features    
   

1. Goo Systems Ultra Silver 3D painting on used 150″ Stewart Studiotek 130 microperf X2.
2. Maintein circular polarity,
3. 4.2 screen gain and half at 15 degrees.

   
    Project of Passive 3D with dual projector in home cinema    
         Part1: Oakly RealD passive 3D glasses (http://monolith-theater.net/hal/?p=13728)
  Part2: 150 inches silver screen for passive 3D (this post)
     Part3: Polarized filter of dual projector for passive 3D (http://monolith-theater.net/hal/?p=13986)
     Part4: Dual head passive 3D (http://monolith-theater.net/hal/?p=14416)
     Part5: Demultiplexing passive 3D (http://monolith-theater.net/hal/?p=14833)
     Part6: Stack 5D system, final thoughts (http://monolith-theater.net/hal/?p=14993)
   

偏光3Dシルバースクリーン
Goo Systems Ultra Silver 3D

 

INDEX

1.はじめに
2.Goo Systems Ultra Silver 3D
3.塗布したスクリーン
4.試行錯誤、その他のシルバースクリーン
5.最後に
6.3D関連記事

 


1.はじめに

パッシブ3Dではスクリーンが特殊です。偏光を乱さないシルバースクリーンを使用します。一般的には民生用品ではなく、劇場やイベントなどで使用する業務用で、非常に高価です。劇場ではRealDをはじめとする偏光方式を利用した3Dに利用されています。大半の民生用3Dプロジェクターがアクティブ方式なのは、2D用の一般的なスクリーンが使えるためでもあります。

silver_screen_figure

今回” Project of Passive 3D with dual projector in home cinema ” と題し、家庭でのパッシブ3Dに関する実験的検証を行っているので、いきなり高価な完成品ではなく、できるだけDIYを取り入れたコストパフォーマンスの高い方法を取ってみました。過去使用していたスクリーンにシルバースクリーン用の塗料を塗布し、コストは塗料代だけに抑えています。とりあえず大画面で偏光を保てれば、画質にはこだわらないという考え方です。

本稿は Project of Passive 3D with dual projector in home cinema のPart2です。

Part1: オークリーのRealD対応3D偏光メガネ (http://monolith-theater.net/hal/?p=13728)
Part2: DIY偏光3Dシルバースクリーン (本稿)
Part3: デュアルプロジェクター用偏光板(http://monolith-theater.net/hal/?p=13986)
Part4: QuadroによるopenGL passive 3D(http://monolith-theater.net/hal/?p=14416)
Part5: Optoma 3D-XLを利用したパッシブ3D(http://monolith-theater.net/hal/?p=14833)
Part6: Stack 5D system, final thoughts (http://monolith-theater.net/hal/?p=14993)

 

2.Goo Systems Ultra Silver 3D

使用した塗料はGoo SystemsのUltra Silver 3Dです。これを150インチスクリーンに塗布しています。

以下公式グローバルサイト http://www.goosystemsglobal.com/index2237e.html より引用

Ultra Silver 3D Screen Goo

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4.2 Gain - For Max Gain/High Contrast Commercial and 3D applications

Screen Goo Ultra Silver 3D is a specially formulated coating designed to be used in the creation of non-depolarizing viewing surfaces for 3D projection applications. While there are a number of different technologies employed for displaying 3D film and video content, polarized 3D projection is now emerging as the favorite of the feature film industry.

Screen Goo Ultra Silver 3D possesses all of the characteristics required for an ideal polarized 3D projection surface:

●Maintains light polarity (linear and circular)
●Gain of 4.2 compensates for light loss in polarized projection
●Provides excellent black level retention for a crisp, Max contrast image while offering some significant advantages over competing products
●Any size and shape of viewing surface can be created
●Substantial cost savings

To create an Ultra Silver/3D Goo Screen you will need to apply (Spray Only) a Max Contrast Reflective Coat and an Ultra Silver 3D Finish Coat.

アクリル系塗料で耐候性があり、ガラス、合板、コンクリート、樹脂、金属、タイルなど素材も形状も選びません。大学や企業、大きなイベント、パビリオン、シミュレーターなどでも実績があるようです。ベースコートとトップコートよりなり、2D用はローラーで塗布可能ですが、3D用はスプレーを使用するのが原則です。スクリーン塗料メーカーとしては最大手です。ただし、スペックを見る限り屋外使用も想定しているせいか、ゲインが4.2と高く設定されています。また3Dでホームシアターに適用された実績も多くはないと思われます。いわゆるホットスポットやぎらつきなどに関する記述はなく、画質に関して多くの期待はできません。

グローバルに展開し、日本ディーラ(http://screengoojapan.com/)もあるのでそこに尋ねてみました。スクリーン生地には適さず塗ることはできないとの回答がありましたが、拝み倒してダメモトでお願いし強行してみました。スクリーン生地はもはや使い道がなく廃棄するしかないので実験するのに抵抗がありません。今回はあくまで適用外の生地への例外的塗布です。あれこれ連絡を取りながら作業を進めましたが、結局塗料代のみで仕上がっています。(Screen Goo Japan 担当Yさんに感謝)但しケースによって価格は異なると思います。

Building a SCREEN GOO Ultra Silver 3D glass screen
for trade stands, mini cinemas or video parlours

 httpv://www.youtube.com/watch?v=njWwdf1xAUg

 Goo Systems “Screen Goo” Paint-on Screen Reviewed( hometheaterreview.com)
http://hometheaterreview.com/goo-systems-screen-goo-paint-on-screen-reviewed/

Projection Screen Paints - Goo Systems.
Projection screen solutions for the DIY Home Theater.(practical-home-theater-guide.com)
http://www.practical-home-theater-guide.com/projection-screen-paints.html

 

3.塗布したスクリーン

 

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使用中のスチュアート200インチスクリーンの前に仕上がった150インチシルバースクリーンを設置している様子です。(わんこが寝ております)

このスクリーンはかつて10年にわたり使用していたもので、やはりスチュアートHD130のサウンドスクリーンです。200インチに入れ替えたときに委託販売として倉庫に寝かしていましたが、生地が劣化し黄ばみがひどくもはや使用できない状態でした。廃棄処分となる運命でしたが、シルバースクリーンとして再生させてみました。 
「サウンドスクリーン」 http://monolith-theater.net/hal/?p=1115

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現役時代の150インチスクリーン(Stewart HD130 microferfX2)

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自立式の組み立てフレームです。組み立てに15分、スクリーン張り込みに15分程度です。スナップフレームになっていて、ポチポチボタンを留めていき、最後にゆがみ防止のワイアーをかけると完成します。2D鑑賞時には筒に巻いて撤去しています。

塗装の塗布面には若干のムラがあり、またサウンド仕様の穴から裏面に塗料が回りこんでいます。穴自体は8割程度あいている状態です。音質的にはやや高域が落ちますが、通常の鑑賞上問題にはなりません。表面は硬質ではなく、慎重に取り扱う必要がありそうです。

実際の投影に際し、偏光の状態や3D映像の確認に問題ありません。ゲインが高いので中央部がややホットスポット状に輝いています。視聴位置ではぎらつきは感じませんが、非常に明るい映像です。発色は問題ありません。美しい映像です。クロストークは偏光板の仕様によるところが大きいので、スクリーン自体の性能を評価できませんが、現在の設定ではゴーストはありません。3Dシステム全体の検証用としては全く問題ありませんが、2D観賞用としては明るすぎます。目を細めないと鑑賞できません。偏光フィルターを通す3D専用です。

これだけ明るいとプロジェクターの明るさが900lm, 2台で偏光板と偏光メガネで50%輝度が落ちても十分鑑賞できます。システム全体の調整と今後のブルーレイ3Dソフトの発売の頻度を見ながら、本格視聴のための高品質スクリーンに変更するかどうか検討します。

 

3.試行錯誤、その他のシルバースクリーン

Goo Systemsを選択する前には色々と情報収集、試行錯誤しています。国内民生用スクリーンメーカーに尋ねてみましたが、扱いがないか、あっても100インチを超える場合継ぎ目ができるようです。またかなり高価で成功するかどうかわからない実験用においそれと手が出ません。そこで比較的安価な塗料に行き着ついたわけですが、塗料も情報が少なくDIYで以下のような事も試してみました。

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ホームセンターでそろうデザインパネルにアサヒペンのメッキ調スプレーを塗布してみました。これでもシルバースクリーンとして立派に機能します。金属粉が含まれているといいようです。ただ均一に塗るのはとても難しく、映像にむらが出ます。適当な大きさの樹脂製のパネルなどに今回紹介したGoo Systemsを適用すると、簡便で機動性のあるシルバースクリーンができるかもしれません。
How to create a fixed Acrylic Screen using Screen Goo Max Contrast screen paint http://www.youtube.com/watch?v=ONyI6MikPkE&feature=channel_video_title

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これはドイツから送ってもらったサンプルです。シルバーファブリックという布のような素材のシルバースクリーンとメガネを無償で送ってくれます。3Dに積極的なメーカーです。英語で対応できます。比較的安価で十分な機能を持っています。海外のDIYサイトでよく見かける人気のスクリーンです。
SilverFabric http://www.silverfabric3d.de/

最も高品質なシルバースクリーンはやはりStewartのようです。Stewart silver 5D  screenは海外のサイトやフォーラムでも評価が高く、ホームシアターをもターゲットにしているようです。非常に高価ですが、大きくても継ぎ目がなく、またサウンド仕様も可能です。
公式サイト http://www.stewartfilmscreen.com/residential/materials/3d/silver5D_residential.html

GeekBeat.TV
httpv://www.youtube.com/watch?v=ZnS_VfVbaRw&feature=player_embedded#!

その他Da-Liteなど主要な業務用メーカーがありますが、日本での入手は容易ではありません。
SILVER SCREENS FOR 3D(studio3d.com) http://www.studio3d.com/pages2/silver_screens.html
3Dプロジェクター情報(Screen innovations, Vutec, Mocon) http://monolith-theater.net/hal/?page_id=9402
Projection Screen Reviews (hometheaterreview.com) http://hometheaterreview.com/high-performance-video-screens-2351-16×9-auto-masking-screens-and-more/

 

4.最後に

 Goo SystemsのUltra Silver 3DをStewartの150インチサウンドスクリーンに塗布し、デュアルプロジェクターでパッシブ3Dを行ってみました。立体視に問題はありません。ビニール系のスクリーンは塗布には不向きで、またサウンド仕様で穴があり最悪の条件下での挑戦で、完璧な仕上がりとはいえませんが、検証用としてのコストパフォーマンスは抜群です。パーティーなどイベント的に盛り上がるには十分な性能です。ゲイン4.2は2Dでの映画鑑賞などには明るすぎて不向きです。周囲を明るくして楽しむゲームではいいかもしれませんが、基本的に3D専用です。

なお以下のページで更に解説を加えています。
「Stack 5D dual projection system 6.シルバースクリーン」
http://monolith-theater.net/hal/?p=14993#silver

 

5.3D関連記事

 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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