木工ワークデスクの製作
DIY work desk for Sewing machine |
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Summary | ||||
In this article, I described about the woodworking DIY work desk for mainly sawing. It has equipped drawers and the shelf. The lighting for needlework was also devised. The laminate lumber of the pine was used. |
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Key features | ||||
1.DIY desk for sawing |
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ミシンの為の作業デスクの製作
INDEX |
1.はじめに
春秋は木工の季節です。涼しく作業がはかどります。木工は私のメインの趣味です。最近は大型家具や建具、室内リフォームが多くなっています。ホームセンターで購入できる木材も進化していて、特にパインの集成材は種類も豊富で品質もよくなってきています。今回紹介するのは家人のオーダーによる作業デスク・ミシン台です。衣類の収納も兼ねていて小型箪笥の機能も持たせました。
2.作品全景
クローゼットルームに設置しています。周囲に写っているクローゼットや上部の棚も自作の作りつけです。基本的に家具は購入せず、自作で済ませています。
正面は窓で昼間なら十分な採光ができます。オーダーの要点は広い作業スペースと裁縫関連の用具や布の収納、関連書籍や小物を置く棚などです。シンプルでナチュラルなトーンで仕上げてくれとの事でした。部材はパインの合板を多用して白木の美しさを出し、#240まで十分な研磨をかけています。木部断端はルーターで角を落としています。
部屋は8畳でカリンのフローリングです。窓に面して作業机を設計してみました。部屋の左右は自作クローゼットでカーテンを引いています。上部はやはり自作の作り付けの棚です。これもパインを使っています。作業位置はデスク右側とし、DIYコンセントは机右側面につけています。
仕様および使用部材:
机の大きさは1500(W)x600(D)x700(H)。天板は24mmの松、その他の構造材は18mm松、引き出しは前面を除いて13mmの桐集成材を使っています。基本的にパネル構造で強度を出していますが、四隅に45mm角のSPF材を使用して補強しています。固定は細軸粗目造作ビスを使っていますが、引き出しは木工ボンドも併用しています。引き出し以外はいつでもバラす事ができます。コンセント、前面の照明やスイッチ、時計の配線等の電気系統は製作段階で机の中に組み込んでいます。
細軸粗目造作ビス:板割れが殆どないすぐれもの。先端に特徴あり。
3.引き出し
引き出しは市販のスライドレールを使っています。動作は滑らかです。上部は裁縫用の小物入れ、中下段は大型の引き出しとし、洋服や布素材を収納しています。いすに座ったときに天板に対して足が中に入り作業しやすくしてみました。但し天板下の引き出しが使いづらくなるので、引きしろが大きいスライドレールを使用しています。
4.天板と小物棚
天板コーナーなどRをつけています。ジグソー加工で電動サンダーとルーターで仕上げています。机天板正面には小物置きを2段設定してみました。裁縫用具を一時的に置く棚です。デジタル時計と照明スイッチをつけています。
5.サイド可変棚
サイドの可変棚です。アルミ製の棚受けレールを使っています。強度は高く、ミシンやアイロンなども置けるようにしています。背板はコーススレッドで壁面に固定し、かつ机と独立して角材で足をつけ床面で支えています。
6.照明
照明にはかなりこだわりました。写真はIKEA製のLEDで長いフレキシブルアームを備える手元照明です。アームの基部で高さも調節できます。スイッチはアルミケースとスナップスイッチで自作しています。ハンダ付結線ですが、配線は机内部を通しています。フレキシブルなのでミシンの針の部分を選択的に照らすことができます。家人の使用感は「非常に良い」との事です。
机上部には2.4m長のSPF材と松の集成材で棚を製作しましたが、その下面にIKEA製のLED照明をつけてみました。机全面を斑なく照らし、影ができにくいように配置してみました。スイッチは上に示した手元照明と同じスイッチボックスに収めています。この丸型LED照明は照射方向の調節機構がついている優れものです。IKEAは家具屋さんですが、デザインの良いDIY用品の品揃えが豊富です。
7.最後に
通算作業時間は40時間程度。暇を見つけて工作してみました。総合的には難易度は高くありませんが、やはり難しいのは可動部、引き出しです。これは1ミリ以下の誤差で収めないとスムーズな動作が期待できません。その他の裁断・固定も誤差は極小に抑えています。部屋の作りそのもの、対向する壁が平行でなかったり、コーナーが直角ではない事はよくあるので、作りつけの場合現寸測定が重要です。また机に限ったことではありませんが、購入した木材はほとんど反っているので事前にカンナ等で修正するか、誤差を吸収する固定部を見えない場所に持ってくる工夫も必要です。
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