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hardware review of home theater and self-made devices

DLA-X75R/X55R先行視聴会

   

JVC DLA-X75R, X55R Preview

   
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    Summary    
   

I participated in JVC organized preview meeting of X75R and X55R in Japan. I could see videos and demos on X75R and  X55R. Compared with HD750, X70R, previous models, they increased in resolution and contrast. I was hoping its descriptive power of e-shift2 4K, but screen is so small, as an ordinary JVC setup, that I do not know the real. 3D was more bright and decreased in flicker than previous model.

   
    Key features    
   

1. JVC demos DLA-X75R and X55R
2. Increased resolution and contrast
3. 3D works with less flicker

   
         


追記(2012-11/23) 末尾に小林氏による視聴会の様子を追加。

DLA-X75R/X55R先行視聴会

表記の先行視聴会に参加してきました。昨年のモデルと比較して仕様上の画期的な変化はありませんが、ファインチューニングがなされ、とくに解像感が更に向上しているように見えます。以下の写真はスライドショー形式で拡大画像を開けます。

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セットアップは昨年視聴会とほぼ同じです。「JVC DLA-X70R, X30プレビュー」 http://monolith-theater.net/hal/?p=14156 (2011-11-6) 左スクリーンに旧モデル、右スクリーンにニューモデルを投射し比較する形式です。デモディスクはマニア的な観たこともない海外版などではなく、ごく一般的なタイトルでした。JVCの4Kシューティングディスクのデモもありました。これは昨年無償配布され、私も自宅のシステムで調整用に頻繁に使用しているので比較が容易になります。JVCのニューモデルの視聴会は、その特徴や旧モデルとの比較検討がしやすいよう企画されていて、非常に良心的かつ丁寧だと感じます。他のメーカーにはないユーザーフレンドリーな素晴らしいイベントです。

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冒頭担当者からの挨拶のあと、今回のモデルの特徴の説明がスライド形式で示されました。Projector Roadmapでは表示デバイスの進化と共に、Proとhome用のモデルの変遷が時系列で示されています。Pro用8K4Kまで書き込まれていて、いかにも将来home用にも展開する予告ともとれます。D-ILAのユーザーの例として示された2枚のスライドはこのデバイスの優秀性や正統性を示すものです。NASA、Boeingのシミュレーターやスカイツリーの天空の事例などが示されています。今回のXシリーズの特徴を3つ挙げています。e-shift2による4K、高いコントラスト比と3Dの進化です。あわせて4kの環境にあわせた新MPC回路の説明で最近の高画質化のソースの現状を概説しています。

以下は視聴会での実際の映像です。左がDLA-HD750、右がX75R(だったと思う)の「4Kシューティングディスク」2D映像です。視聴席最前列左端からのコンデジ(Canon PowerShot G1X)での写真です。できるだけ綺麗に撮れるよう配慮しましたが、やはり実際の視認とは異なります。特に肝心のニューモデルが遠いので詳細が更にわかりにくく写っています。

 

左旧モデルHD750(70R)                                                                                                                        右X55R(75R)
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PowerShot G1X:撮影モードマニュアル、Tv1/15-1/40, Av4.5-7.1, ISO3200, zoom15.1mm, ホワイトバランスオート。

ニューモデルは全体的にコントラストが高く明るさも増してダイナミックレンジが広い印象です。明るい部分の表現が緻密です。全体的に精細感も高く立体感も良く出ています。質感もよく表現されています。機種を変えて70Rと75Rの比較もありましたが、映画であったため著作権に配慮して記録を残していません。しかし新モデルは今までの機種よりも明らかに精細感が高くコントラストが良いのが判ります。但し雪山のシーンなど細かい雪の粒子の描出が傑出しているものの、かえってシャープネスを高くしたときのリンギングが出ているような不自然さも感じました。

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MPC4Kのアップスケーリングの方式を変えることもできるようです。メニューに「4Kプロファイル」がありフィルム、高解像度、HD、SD、ダイナミック、オフなどのプルダウンメニューがあります。3Dのデモもありましたが、メガネが電波方式に変わっています。かけごこちも悪くありません。フリッカーが目立たなくなっています。

1年のインターバルとしては健全で確実な進化だと思います。画質はソニーの4Kと比較しても遜色ないと思います。オートキャリブレーション機能や画質調整機能はこちらの方が使いやすく、長期間容易に高性能を維持できる機能を備えているかもしれません。

質疑応答

質問が許されたので担当者に2点聞いてみました

Q:とても素晴らしい進化だ。
A: 嬉しい。

Q:偏光特性は前モデルと変わりないか?
A:変わりない。右左45度の偏光特性を持った映像が交互に出力される。

Q:3Dメガネを通した映像の色域は元の色域と違っているのではないか。D65はメガネを通してもD65か?
A:3Dモードに変更するとメガネを通して元の色域になるよう、投射映像の色味を変えている。よって元の色合いが再現される。

 

現有プロジェクターと4kプロジェクターへの買い替え(個人的感想)

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上図は現有のHD750スタックとX95R, VW-1000ESのスペックを比較したものです。今回はDLA-HD750単体との直接比較もあり参考になりました。マニア的にみれば解像感に決定的な差がありますが、実際の比較映像で示したように一般的にはHD750も健闘しています。

HD750スタックでは200Wx2の400W、計1800ルーメンに対しX75R,X95Rでは230W1200ルーメンとなり、スペック的にはスタックHD750の方が高くなります。実際の印象もX75R, 更にはVW-1000ESも凌いでスタックの明るさは圧倒的です。日常スタックを見慣れていると、X75R, 1000ESはかなり暗く感じます。一方、2台の合成でコントラストも高くなっていますが階調という意味ではやや大味です。

解像感はe–shiftやnative4kが優秀ですが、画素的には4kには及ばないもののスタックでも2kx2(画素数は4kの半分)となり、通常のHDより精細です。動画の品質は静止画ほどの差は感じません。4kアップコンバート機は不自然な動きが気になる事もあります。但しX75R/95Rは4Kプロファイルをオフにすることができます。3Dは両眼4k出力アクティブ3Dが出来、精細感には勝るものの、フリッカーフリーのスタックパッシブ3Dのほうが疲れが少なく優位です。

Stack 5D dual projection system http://monolith-theater.net/hal/?p=14993
Sony VPL-VW1000ES体感会 http://monolith-theater.net/hal/?p=17375
デュアルプロジェクターのキャリブレーション http://monolith-theater.net/hal/?p=18379

75Rを新規購入する出費を考えると、それで300本ほどのブルーレイディスクタイトルを購入できることになります。これはほぼ私が1年間に視聴しているタイトル数に相当します。現在の性能差、さらにはnative4Kタイトルがない事を考え合わせると、ランプを換え、キャリブレーションしながら旧モデルのスタックで楽しんだほうが得に感じます。2kソフトを1年分とX75Rどちらか選択となれば、迷わずソフトです。

前回のX70Rの視聴会の記事は丁度一年前2011年11月6日にアップロードしています。来年も再来年も同じように視聴会が開催され、その進化を楽しませてほしいものです。

JVC DLA-X70R, X30プレビュー http://monolith-theater.net/hal/?p=14156 (2011-11-6)
JVC DLA-X7/X3 プレビュー http://monolith-theater.net/hal/?p=10421 (2010-11-7)
Victor DLA-HD950 http://monolith-theater.net/hal/?p=3387 (2009-10-23)
Victor DLA-HD750 http://monolith-theater.net/hal/?p=603 (2009-1-10)

 

関連記事

カテゴリー:デュアルプロジェクター

追記(2012-11/23)

近隣のAVショップでJVCの小林氏を迎えて55R/75R/95Rの視聴会が再び開催されたので、そのときの資料を若干追加します。

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恒例の小林氏による視聴会。5台並べたPJは壮観。 
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氏は開発にも関わっている方で、毎年新モデルの解説を2時間余り聞けます。95Rもじっくりみせていただきました。恒例のご挨拶は以下のとおり。

K:今回のモデルはどうか?
HAL :素晴らしい。
HAL:サウンドスクリーンとの相性はどうか。モアレなど出ないか。
K:当社の検証では問題ない。
HAL:今回のデモの設置状況で最大限ズームをかけて4K映像を見せてほしい。自宅のスクリーンは200インチなので参考にしたい。
K氏自らズームを操作、150インチ程度まで拡大し供覧していただいた。
K:ご覧のとおりだ。4Kプロファイルをオフと高解像度で比較するとピクセルの見え方が異なる。
HAL:なるほど。ところでLAN制御機能はついているか。webサーバーは組み込みか。
K:リモコンでできる事は全てLAN経由で制御可能だ。(ipアドレスを表示デモ)近々iOSアプリも出す予定である。
K:で、……
HAL:面白かった。来年も楽しみにしている。

 

 



この記事は2012-11-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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