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デュアルプロジェクター設置台の自作

   

DIY Dual Projector Mount

   
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    Summary    
    I tried to make a dual projector mount. Its not so difficult technically, but carefull planning is needed for completely corresponding from two projectors. This is for stuck 2D and polarized 3D in blu-ray playback,    
    Key features    
    1. DIY wooden dual projector mount.
2. Dual projectors, JVC DLA-HD750 hanging upside down.
3. 2D stuck and polarized 3D for blu-ray.
   
       

デュアルプロジェクター設置台の自作

 

INDEX

1.はじめに
2.設計と工作過程
3.動作確認
4.最後に

関連記事:スタック2Dプロジェクターの調整(2011-8-26)をアップロード http://monolith-theater.net/hal/?p=13190
本稿の設置台を改良し、2Dの調整を行った記事です。

 

1.はじめに

過去にもプロジェクター設置台の自作についての記事を掲載しましたが、今回はその発展型のデュアルプロジェクター版です。木工工作です。吊り下げ型で2台のプロジェクターの光軸を合わせる必要があるので設計と精度が重要です。強度はほどほどでよく、工作そのものは難しくはありません。

プロジェクター設置台の自作 2008/12/26 http://monolith-theater.net/hal/?p=210

 

2.設計と工作過程

掲載した写真はスライドショーで拡大できます。

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上は設置台完成後の投射システムの模式図です。

材料は手持ちの端材や廃材の再利用で、購入したのは18mmサブロク合板1枚です。外部骨格にテーブル用の角材(廃材)を使用して全体的な強度を出しています。合板はプロジェクター懸架用の天吊り板と側面の構造材として利用しています。前後方向は合板で、左右と上下方向は角材で強度を出しています。

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単純な箱型構造です。天吊り板は可動性にしています。両サイドに受けを作りスライドする構造です。上下のプロジェクターを光軸に対して水平に独立して動かせます。プロジェクターは5Mの足を取り外し、長ねじを適当な長さに切って吊りボルトとして利用しています。切断は一般的なカッターで行っています。

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実際にプロジェクターJVC DLA-HD750を試験設置した様子です。各プロジェクターの上下方向は蝶ナットで調節する構造です。4箇所を独立して上下方向に動かせるので、打ち込み角、斜め方向のゆがみなど微細な調節が可能になっています。天吊り板はプロジェクターの自重で固定しているだけなので、更に大きな打ち込み角が必要な場合は天吊り版そのもに前傾角をつけることによって対応できます。

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3菅でのスキュー、ボウ、キーストーンや、ピンクッションに相当する調整を設置台で出来るだけ行えるようにする設計です。HD750に内蔵されている調整機能はレンズシフト、ズームとキーストーンの一部のみです。

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調整すべきプロジェクター投射映像のゆがみの例

余談ですが3管のレジストレーションと決定的に違うのはセンター出しの概念です。3管の場合はレンズの位置調整を含めセンターが調整の中心になりますが、HD750の場合ズームのテレ側の投射像から放射状にワイド側に拡大してゆきます。従ってサイズ調整の起点が映像の底辺側になり、センターを基準には出来ません。またズーム側はレンズの周辺部を使うことになるので、出来るだけテレ側で調整したほうが有利です。

この設置台の場合、各プロジェクターを前後に動かせるので、そのサイズ調整の融通性が増します。光学的ズームで合わない場合は、本体の前後方向の移動で補います。これがあるとスクリーン周辺の調整がとても楽になります。どうしても合わない場合スクリーンを動かすと調整できる場合もあります。

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この工作で最も難しかったのは背面の構造です。吊り板とのユニット状になったプロジェクターの出し入れのため、上面と背面は開口しています。箱型構造で6面中2面が開放している事になります。強度の要は底面と背面の角材です。背面縦軸はレール構造の断端にもなるので部材を0.1ミリほど長めに裁断し、打ち込んで密着性を高めています。

全体の固定は32~57ミリのステンコーススレッドです。ボンドの方が強力ですが、材料の再利用を考え5~10センチ間隔でねじを打っています。テーパーしたコーススレッド専用の工具で下穴を開け、面取りビットで表面をフラットにしています。(製作時間5時間、難易度中)

 

3.動作確認

30分程度の大まかな調整で見れる映像になりました。まだまだ細部に問題がありますが、非常に調整しやすい設置台です。2Dブルーレイなどの映像の2台での重複投射では輝度やコントラストなど良い方向に変化しますが、現時点では甘いフォーカスです。2つの映像がぴったり合ってはいません。

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デュアルプロジェクターから得られた映像を掲載しておきます。上は自作のPolarized Passive 3Dシステムからの映像を200インチマットスクリーンに投射している写真です。パッシブ3Dではシルバースクリーンでないと立体視できませんが、システムの調整をかねて試験投影したものです。ここでは下の写真のような右目用と左目用の映像が同時投射されています。それぞれの映像を2台のプロジェクターで投影しています。上では右用の輝度が左用より低い事がわかります。使用時間の違いにより輝度に差があるようです。今回はテストパターンですが、実際にはフレームパッキング動画を2台のプロジェクターに分けて投射することができます。

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自作設置台で試験動作中の、2D映像の重複投射、偏光3Dにも対応するフルHDデュアルプロジェクター。

 4.最後に

デュアルプロジェクターは設置が難しいといわれます。確かに厳密に合わせるのは不可能かもしれません。しかし3管の電磁フォーカスから合わせてゆく気の遠くなるような過程に比べれば非常に楽です。設置さえ的を得ていれば割と簡単に見るに耐える映像を作れます。その意味でも設置台は重要です。

調整後の2Dスタック、偏光板を追加した3Dパッシブシステムに関しては以下に掲載しています。

スタック2Dプロジェクターの調整 (http://monolith-theater.net/hal/?p=13190)
Project of Passive 3D with dual projector in home cinema
Part1: オークリーのRealD対応3D偏光メガネ (http://monolith-theater.net/hal/?p=13728)
Part2: DIY偏光3Dシルバースクリーン (http://monolith-theater.net/hal/?p=13847)
Part3: デュアルプロジェクター用偏光板(http://monolith-theater.net/hal/?p=13986)
Part4: QuadroによるDual Head Quad Buffered OpenGL Passive 3D(http://monolith-theater.net/hal/?p=14416)
Part5:Optoma 3D-XLを利用したパッシブ3D(http://monolith-theater.net/hal/?p=14833)
Part6: Stack 5D system, final thoughts (http://monolith-theater.net/hal/?p=14993)

 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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