HAL

hardware review of home theater and self-made devices

Optoma 3D-XLの3D-HTPC互換性

   

Compatibility of Optoma 3D-XL with 3D-HTPC (part1)

   
    optoma115    
    Summary    
   

Optoma 3D-XL is able to convert blu-ray 3D of HDMI 1.4 to DLP-Link 3D over HDMI. When fed an HDMI 1.4 1080p 3D signl, 3D-XL converts into a 720p, 120Hz frame sequential 3D. In this article, the compatibility with 3D-HTPCs, Intel InTru 3D, AMD Radeon HD3D and NVIDIA 3DTV Play is verified.

   
    Key features    
   

1. 3D-XL as HDMI 1.4 to HDMI 1.3 720p format converter.
2. Acer H5360 720p, 120Hz frame sequential 3D DLP projector.
3. 3D by HTPC with Intel InTru3D, AMD Radeon HD3D and Nvidia 3DTV Play.
4. PowerDVD11 and TotalMedia Theater5 for blu-ray3D player.
5. Onkyo TX-NA609 for HDMI 1.4 receiver.

   
       

Optoma 3D-XLのHTPC互換性

 

INDEX

1.はじめに
2.Optoma 3D-XL
3.システム構成
4.PC構成
5.PCセッティング
   5-1.AMD HD3Dの設定
   5-2.Intel InTru3Dの設定
   5-3.NVIDIA 3DTV Playの設定
6.再生ソフトウエアのセッティング

   6-1.PowerDVD11(build 1719)
   6-2.TotalMedia Theater5(buil 187)
7.3D-XLのHTPC互換性-検証結果-
8.最後に
9.関連記事(Category 3D, 3D-HTPC)

 

1.はじめに

Optoma 3D-XLを使って、720pDLPプロジェクターAcer H5360でブルーレイ3D再生を行ってみました。自作PCでのブルーレイ3D再生では、ビデオ出力機器の適応や設定が重要です。ここでは3種のビデオデバイスAMD Radeon HD 6570, Intel Core i7 2600KおよびNVIDIA Gefoece GTX460を使用し、3D-XLとの互換性を検証しています。自作PCからのHDMI1.4a フレームパッキング3D信号を3D-XLでHDMI 1.3, 720p,120Hz信号に変換し、3D-XL付属のDLP-Link 3DメガネでAcer H5360の150インチ映像を鑑賞するシステムです。

なお、Acer H5360はNVIDIA 3D Visionにも対応しており、過去にその3D検証記事を掲載しています。
「Acer H5360によるblu-ray 3D, 200インチ立体映像」 http://monolith-theater.net/hal/?p=10185

 

2.Optoma 3D-XL

主機能はHDMI1.4をHDMI1.3, 120Hzに変換する3Dフォーマットコンバーターです。 更に左目と右目の信号を分けて取り出す機能を持っています。興味深いのは後者ですが、今回はHDMI1.3変換機能を検証してみました。

optoma101

国内のディーラーを通して購入したものです。日本語マニュアルなど付属していますが、ネット上の情報も豊富にあります。電源はAC-DCコンバーターで直流を供給。このコンバーターには海外のコンセントに合わせるためのアダプターが複数付属しています。メガネは1つ同梱されています。

optoma102

薄く小さな筐体です。フロントパネルには電源ボタンとLED, 入力切替ボタンとサイドバイサイド用のスイッチがついています。

optoma103optoma104optoma105optoma106

背面にはHDMI入出力と出力モード切替スイッチがあります。出力モードは3D 720pとDUAL 1080pに切り替えられます。今回使用したのは3D 720pモードです。DUAL 1080PモードはLが左目の映像を、Rが右目の映像を出力する際に使用します。2Dでの使用やパッシブ3Dでの利用も想定しているようです。構成がほぼ同様の3DコンバーターはLumagenやViewsonicから発売されています。

optoma107optoma108optoma109optoma110

 付属のDLP-LinkメガネZD201です。アクティブシャッターです。DLP-Link方式ではプロジェクターから投射される光源の中にメガネの同期信号が含まれています。スクリーンで反射した同期信号で動作します。従ってメガネをかけ映像を視野に入れると即座にアクティブシャッターとして機能します。受信装置はメガネ中央部のレンズです。電池とスイッチは横に付いています。

かなり広い範囲で同期します。今回は150インチで横5メートル、奥行き8メートルでも同期が外れませんでした。映像が視野にある限り同期する印象です。この点他のIRエミッターで動作する3Dプロジェクターに比べると優秀です。それでもNVIDIA 3D VISION Proの2.4GHz無線同期には及ばないかもしれません。

zd201effect1zd201effect2

ZD201による色合いと黒レベル明るさの変化。H5360をDLP 3Dモードに設定すると画面の明るさと色合いが変化し、めがねをかけることによってより自然になる。

 

3.システム構成

optoma181 

3種のビデオ出力からのブルーレイ3D HDMI 1.4のフレームパッキング信号に対するOptoma 3D-XLの互換性を検証するために構成したAV機器のブロックダイアグラムです。再生ソフトウエアはPoweDVD11とTotalMedia Theater5の最新版を使用しています。PCからはHDMIケーブルでHDMI1.4対応のAVアンプに入力しています。音声はTX-NA609のアンバランスプリアウトをバランスフォーマットコンバーターTASCAM LA-80mkIIを通してJBL ScreenArray Systemに入力しています。「AV System Summary」http://monolith-theater.net/hal/?page_id=2

Acer H5360の設定

optoma131optoma111
左は実際のスクリーン映像。起動するとOptomaのロゴが表示される。H5360の設定画面で3DモードをDLP 3Dに変更。

3D映像はアンプから出たHDMI 1.4信号を3D-XLでHDMI 1.3に変換後Acer H5360に入力し、ZD201で視聴しています。Acer H5360の設置に関しては以前の記事と同様ですが、今回は150インチで設定しています。http://monolith-theater.net/hal/?p=10185#setti またOptomaのDLP-Link方式を使うので、H5360の3DモードをDLP 3Dに変更しています。

 

4.PC構成

 

  PCハードウエア仕様一覧
  OS
Windows 7 Ultimate x64
  MB
ASRock H67M-ITX/HT(H67) bios1.30
  CPU
Corei7 2600K
  SSD
Plextor PX-64M2S(AHCI)
  Memory
Corsair CMX6GZ3M3A1600C9 (2GBx2)
PC3-12800(DDR3-1600MHz)
  PSU
Super Flower SF-1000R14HE
  Blu-ray Drive
Pioneer BDR-S05J (firmware 1.08→1.09)
  CPU cooler
retail in box
  3D 関連
  primary monitor(3D)
Acer H5360 Projector
  VGA
AMD Radeon HD 6570, (HD6870) Catalyst 11.6
 
Intel Core i7 2600K (HD Graphics 3000) driver 2361
 
NVIDIA Geforce GTX460, driver 275.33
  Blu-ray3D Player
PowerDVD11(1719), TotalMedia Theater5(187)
  3D format converter
Optoma 3D-XL

 PCの構成は最近セットアップした最新の構成です。マザーはASRock H67M-ITX/HTで統一し、AMDとNVIDIAのビデオカードは差し替えて使っています。Intel HD Graphicsを利用する場合は、マザーのHDMIポートから出力しています。それぞれの場合の詳細な設定やパフォーマンスは以下の記事に掲載しています。

●Radeon HD 6570によるAMD HD3D http://monolith-theater.net/hal/?p=12627
●Intel InTru3D by Core i7 2600K http://monolith-theater.net/hal/?p=12494
●偏光3DディスプレイRDT233WX-3Dによるblu-ray3D (GTX460によるNVIDIA 3DTV Play) http://monolith-theater.net/hal/?p=12283

 

5.PCセッティング

5-1.AMD HD3Dの設定

optomaradeon720p01optomaradeon720p02optomaradeon720p03optomaradeon720p04optomaradeon720p05

Catalyst11.6での設定です。デスクトップはプロジェクターにあわせ1280×720(720p),60Hzに設定、オーバースキャンを100%に設定します。PCは出力経路をアンプとして認識します。またシステム上のサウンドのプロパティでAMD HDMI Outputを規定のデバイスに設定し、HD audioのロスレスコーデックが列挙されているのを確認します。

5-2.Intel InTru3D の設定

optomaonkyointel720p01optomaonkyointel720p02

Intel driver 2361でのディスプレイ設定です。考え方はAMDと同様です。システムの設定ではサウンドのプロパティでAVアンプ(TX-NA609)を規定のデバイスに設定します。AMDではビデオデバイでしたが、Intelでは直接アンプの指定になるところが違うところです。

5-3.NVIDIA 3DTV Playの設定

optomagtx46005optomagtx46003optomagtx46004

Geforce driver 275.33の設定です。サウンドはアンプを規定に指定します。なおNVIDIA 3D Visionの際に使用するステレオスコピック3Dの設定は有効にしたまま3DTV Playを動作させています。

 

6.再生ソフトウエアのセッティング

6-1.PowerDVD11 (build1719)

AMD Radeon HD3D
optomaradeon720p51optomaradeon720p52

RadeonでのPowerDVD11の3D設定です。左がデスクトップを720pにした場合、右が1080pの場合です。写真でもメニューの大きさが右と左で違うのが判ります。ブルーレイ3Dは「トロン」を使用しています。

左の720pの場合、自動検出ではHDMI1.4 enabled 3DTV(720p, 50Hz)と表示されます。1080pでの3D表示の場合、PowerDVDの自動検出ではHDMI1.4 enabled 3DTV(1080p 24Hz)と認識します。これはHDMI1.3の帯域内での3D信号の上限で、NVIDIA 3D Visionを使用した場合もこの解像度の表示です。1080p, 24Hzではアップスケーリングが入るので、実際の画質はドットバイドットの720pの方が解像感が高く綺麗です。

pdvd3dsetting
PowerDVDはHDMI1.4動作時の解像度と周波数を候補の中から選択することができる。

 

Intel InTru3D
optomaintel720p53optomaintel720p54

IntelでのPowerDVD11の設定です。写真左のように自動検出ではHDMI1.4 enabled 3DTV(720p 60Hz)が選択されますが、右のように720p, 50Hzでも動作します。 

NVIDIA 3DTV Play
optomagtx460720p50720p60hz

Geforce GTX460での3D設定です。自動検出にしておくとHDMI1.4 enabled 3DTV(720p 60Hz)が選択されます。

 

6-2.TotalMedia Theater5(build 187)

AMD HD3D                    Intel S3D                      NVIDIA 3D Vision 対応
optomatmt1optpmaintel001optomatnt01

TotalMedia Theater5の場合3D設定は自動設定で問題ありません。PowerDVDのような解像度、動作周波数などの選択肢ははなく、ビデオデバイスの仕様を指定するだけになります。

 

7.3D-XLのHTPC互換性-検証結果-


Compatibility of Optoma 3D-XL with 3D-HTPC
3D Video Device AMD Radeon HD 6570 Intel Core i7 2600K NVIDIA Geforce GTX460
3D Function AMD HD3D Intel InTru3D NVIDIA 3DTV Play
Borad Connection HDMI HDMI Mini HDMI-HDMI
Desktop Resolution 1280×720 (60Hz) 1920×1080(60Hz) 1280×720 (60Hz) 1920×1080(60Hz) 1280×720 (60Hz) 1920×1080(60Hz)
Software PowerDVD11 3D setting 720p50Hz 720p24Hz 720p50Hz 720p60Hz 720p60Hz 1080p24Hz
3D image OK*1 OK OK OK OK OK
HD audio OK OK OK OK OK OK
               
TotalMedia Theater5 3D setting AMD HD3D Intel S3D 3D Vision Ready
3D image OK OK Freeze OK OK Freeze
HD audio Displacement*2 Displacement Freeze Displacement OK Freeze
Projector Acer H5360 HDMI1.3 in , DLP 3D mode (150inch)
AV receiver Onkyo TX-NA609 HDMI 1.4a in, RCA pre-out to Balanced Line Converter (TASCAM LA80mkII)
3D Format Converter Optoma 3D-XL HDMI 1.4a in, HDMI 1.3 out
3D Glasses Optoma ZD201 DLP-Link, 120Hz Active Shutter, Auto-Sync on-Screen Image.
*1:reproduction is flawless *2: audio subtitles precedes the voice

上の表は結果をまとめたものです。AMD Radeon HD 6570, Intel Core i7 2600KのHD Graphics 3000, NVIDIA Geforce GTX460のHDMI1.4の出力に対してOptoma 3D-XLでHDMI1.3にフォーマット変換した3D信号がAcer H5360で正常に認識できるかどうかを示しています。ビデオデバイス間ではそれほど大きな差はありません。それより再生ソフトウエアのほうに差があるようです。

PowerDVD11ではどのビデオデバイスに対してもほぼ完全に3Dフォーマット変換が行われています。対してTotalMedia Theater5では音声系に問題があり、字幕と音声のタイミングがずれます。またIntelやNVIDIAではフリーズして動作しないケースもあります。PowerDVD11は最近アップデートが行われており、TotalMedia Theater5もアップデートで対応する可能性があります。

3D-XLを入れた場合とそうでない場合の比較は実質上意味がないので、上の結果で動作不良が3D-XLに起因しているのかどうかわかりませんが、少なくとも3D-XLの動作上の要件がわかります。PowerDVDを使えばビデオカードに依存せずブルーレイ3DのHDMI1.3変換が出来るようです。

8.最後に

 3D-XLはハードウエア的にはHTPCとの互換性に問題がないように思えます。むしろ再生ソフトウエアを選ぶ必要があるようです。

DLP-Link 3Dの画質には問題ありません。アクティブ方式にしてはフリッカーが少なく、色調もAcer H5360の補正がかかって自然です。3D-XLはHTPC互換性と共に3D動画の品質も優秀で、特にデバイスを意識することなく使用できます。むしろメガネ付属の良質なDLP-Linkアダプターといったほうが適切かもしれません。

今回は検討しませんでしたが、3D-XLには左右どちらか一方の映像を1080p 60Hzで取り出せる機能を持っています。これに関しては機会があれば別途掲載してみます。

 

9.関連記事(Category 3D, 3D-HTPC)

 


 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

2 Comments

    mambo さん
    ご無沙汰です。暑い、熱~~い夏になりそうです。
    さすがツボをついてきますね。同期はとれません。Slave設定もありません。現状では許容範囲で動作するするかどうか不明です。少なくともケーブルなど厳密に合わせるしかありません。個体差もあるかもしれません。本体にUSBとRS232がついているので、可能かどうか問い合わせる予定です。この件また記事に出来ると思います。

  • ご無沙汰しております。
    精力的ですねえ!!  脱帽です。
    Optoma L,R独立出力は出来そうなのは理解できましたが、
    L用とR用、それぞれ一台ずつ用意するとしてSyncはどうやるんでしょうね?
    Syncではなく SLAVE設定だけなのでしょうか?

    しかし素晴しい、、、、、、ぐやじー

Leave a Reply