自作PCでのブルーレイ3Dディスクの再生
更新履歴(2010.11.13)
同じシステムでGTX480からGTX460に変更したところ安定したHDaudioパススルーが可能になりました。PowerDVDはbuild2113, NVIDIA driverは260.89にアップデートしています。GTX460のロスレス音声HDMIビットストリーム出力(2D,3D PowerDVD)
更新履歴(2010.08.20)
本文中の全てのHD audioの記載を保留します。再インストールを行ったところ、Core オーディオしか再生できなくなりました。
原因不明です。後日改めてHDaudioがパススルーできるかどうか検証してみます。進捗状況はこのページに追加記載してゆきます。3D映像は正常です。PowerDVD起動時ブラックアウトするなど、このシステムは非常に不安定です。現状ではHD audioがパススルー出力できる3Dシステムは、TotalMedia Theater+ASUS Xonar HDAV1.3のみです。
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High Quality reproduction of blu-ray 3D on 3D-HTPC |
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Summary | ||||
Caution! It becomes impossible to have done pass through of HDaudio via Auzentech X-Fi HomeTheater HD now. AC3 pass through of Core audio is possible. I am investigating the cause hard. PowerDVD frequently causes Black-out of monitor, and does very unstable operation.(2010.08.20) | ||||
I imported Blu-ray 3D “Cloudy with a chance of Meatballs”, and reproduced with 3D-HTPC. Can the wonderful image do binocular vision and enjoy the stereophony of DTS-HD MA at the same time. The self-made machine demonstrates a wonderful performance as a reproduction source device of 3D.The description here is the 4th article concerning 3D- HTPC of serial cultivations. |
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Related articles | ||||
#1 Nvidia 3D Vision by GTX480 and Acer GD245HQ. Summary of hardware setting of 3D-HTPC (3D-HTPC part1) |
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輸入盤Blu-ray 3D “Cloudy with a chance of Meatballs” を購入。3D-HTPCで再生してみました。
2D-3D変換とは違い、素晴らしい映像立体視と、DTS-HD MAの立体音響が楽しめます。
3Dの再生ソースデバイスは、市販機よりも自作機が先行しているかもしれません。
INDEX 1. はじめに 5-1. 再生手順 |
1.はじめに
家電と自作PCの3D環境の進化はほぼ同等かPCのほうが上回っています。しかし、ブルーレイ3Dディスクに限ってはソフトの国内販売がないので家電のおまけでついてくるものか、輸入盤に限られます。今回輸入盤ブルーレイ3D, Cloudy with a chance of Meatballsを入手できたので、既報の3D-HTPCで再生してみました。PowerDVD 10 MarkIIを使っています。
2010年3月よりスタートしたblu-ray 3D トランスポートプロジェクトもひとつの大きな山場を迎えています。
●ブルーレイ3D対応PowerDVD10発売(2010.3.19初稿)プロジェクトスタート
●Nvidia 3D Vision by GTX480 and Acer GD245HQ (3D-HTPC part1) 3D対応のハードウエア構成を記載
●Geforce GTX480とAuzentech X-Fi HomeTheater HDを使ったblu-ray lossless pass-through(3D-HTPC part2) 2Dブルーレイ再生とHD audioを記載
●TrueTheater 3D (PowerDVD 10) の音声と立体映像 (3D-HTPC part3) DVDの2D-3D変換を記載
★High Quality reproduction of blu-ray 3D on 3D-HTPC with NVIDIA 3D VISION (3D-HTPC part4) 本記事
●TotalMedia Theater 3 PlatinumでのBlu-ray 3D再生 (3D-HTPC part5) (2010.08.09公開)
●WinDVD Pro 2010でのBlu-ray 3D再生 (3D-HTPC part6) (2010.08.20公開)
2.3D-HTPC 自作機
既に前記事で紹介していますが、概要を再掲します。part1,2,3,4と基本的な構成は変えていません。
3. AV システム
4.Windowsのセットアップの概要
NVIDIAのドライバと3D VISIONドライバは頻繁にアップデートされるので最新版を入れておきます。ここでは258.96を使っています。
PowerDVD10Ultraの最終バージョンは1830です。これでブルーレイ3D対応のMarkIIに変わります。
デバイスドライバとサウンドのプロパティーも以前とは若干変化しています。サウンドとビデオではHigh Definition Audio デバイスが5つ列挙されます。以前は4つだったので、ドライバの改善でGTX480の端子分全てHDドライバを装備したことになります。Dual link DVIが2つと、mini-HDMI端子が1つで計5つ分のドライバです。 (2010.08.20訂正) GTX480が4つ、オンボードが1つという構成です。
サウンドのプロパティーもそれにしたがって表示が変わります。上の図では青がAuzenの赤がGTX480とオンボードのサウンドデバイスです。デバイスマネージャーどおり、GTX480では5つの 4つのHDMIデジタルオーディオデバイスが列挙されています。ここではAuzenからHD audioを出力しているので、規定のデバイスはAuzenにチェックが入っています。これでAuzenのHDMIからTrueHD DTS-HDMAのビットストリーム出力が可能になります。
NVIDIAのドライバの設定では以前記載したものと同様ですが、ELSA GLADIAC GTX480のセッティング 更に上のようにPhyXの設定を加えています。これは自動選択でもいいと思います。
5.PowerDVD10Ultra3Dのセットアップと再生
5-1. 再生手順
以下の順に操作を行うと、スムーズに3D再生が始まります。
1. PC起動
2. ブルーレイ3D挿入
3. 自動的にPowerDVD起動
4. メガネのスイッチを入れる
5. 3D ディスプレイ設定を行う
6. この段階でエミッターの緑の輝度が上がり、IR通信開始
7. FBIの警告画面など
8. 本編メニュー画面で停止
9. play movieを選択
10. 2Dか3Dかの選択が出るので3Dを選択
11. オープニング、クレジットなど冒頭から3Dで始まる。
12. PowerDVDの音声をHDに変更(7以降でも可ソフト次第)
この順番で操作しない場合でも動作しますが、不安定になるケースがあります。特にPowerDVDが起動した早い段階で3Dディスプレイの設定を行うとうまくいくようです。いろいろ試してみましたが、ブラックアウトするケースもあり、その時はタスクマネージャーを起動して、OKやキャンセルで3D復帰することがあります。下にその他のポイントを書いておきます。
5-2. 3D ディスプレイ設定を行う
PowerDVDを起動してすぐに3Dの設定を行ないます。BD3Dにチェックを入れます、True Theater3Dははずしています。3Dディスプレイの選択を行ないます。ここではAcerの120Hzを選んでいます。
5-3. 2Dか3Dかの選択が出るので3Dを選択
メニュー画面でplayを選択するとどちらで再生するか聞いてきます。3Dを選択。
5-4. PowerDVDの音声をHDビットストリームに変更する
いつものように音声出力モードは下の状態から3番目の選択肢が追加されるので、ハイデフィニッションオーディオを外部デバイスへに選択しなおします。下の状態ではコアオーディオになってしまいます。
5-5. PowerDVDのハードウエアアクセラレーションは有効に
ハードウエアアクセラレーションが外れていないかチェックしておきます。
5-6. PowerDVDの出力状態を確認
以上が設定の概要です。再生が始まったらPoweDVDの情報表示で音声がDTS-HD Master Audio, 出力がCompressed dataであることを確認します。
5-7. AVアンプの情報を確認
アンプの情報も読んでみます。下のようにdts HD MSTRが点灯していればHDオーディオがビットストリーム出力されています。
5-8 実際の映像は
実際の映像の写真を撮ってみました。3D動作している状態なので、眼鏡がないと遠くのものほど2重に見えています。
メガネを前において撮ってみましたが、これは意味ありませんね。ここではモニター上のIRエミッターが明るい緑に点灯しメガネと通信している様子がわかります。
6.Cloudy with a chance of Meatballsのディスク
左がUS版3D、右は国内販売の2D版です。UK版もあります。パッケージまで3D仕様の書割です。最近はネットの個人輸入も安全になったので、気軽にクリックしてしまいます。3D版の映像はとても綺麗です。ちらつきやクロストーク、その他画像のカクツキなど全くストレスなく視聴できます。
7.最後に
自作PCでブルーレイ3Dを再生してみました。NVIDIA 3D VISION とAuzenのサウンドカードを使うと1080pフルHD, HD audioでの再生が可能です。PowerDVD10も問題なく動作します。
PowerDVD起動時が最大の難関で、モニターがブラックアウトし、暴走したかのように画面の切り替えが行われる場合、そのまま5分も放置しておくと正常に戻り再生が始まることがあります。またタスクマネージャーを起動し、いったんPowerDVDを強制終了させてから再び起動したり、タスクマネージャーを終了するだけで正常動作に戻ることもあります。TotalMedia TheaterやWinDVDではこのようなことはなく3D再生が始まるのでPowerDVDの問題と思いますが、今後この点を更に追求してみます。(2010.08.20追記)
PCディスプレイは120Hz以上のものが必要ですが、AVアンプは旧来のHDMI1.3が使えます。1.4対応に変える必要はありません。しかも映像と音声が別経路で出力される心地良い仕様です。
これに対して今月末に発売予定のNVIDIA 3DTV playは3D対応テレビのメガネを使って立体映像を楽しめます。当然TVはHDMI1.4対応のものになります。→3DTV Playのレビュー(3D VISION BLOG) twitter My First Impressions From the Nvidia 3DTV Play Software
音質は問題なく良好です。過去ブラビア、ビエラなど市販機のデモ画面を見てきた経験からすると、画質はやや輝度が劣ります。動きも市販機ほどの滑らかさはないようです。クロストークはありません。しかし、見比べないと判らない、単独では「綺麗」「これで十分」という印象です。画質はディスプレイに大きく依存しています。
あとは3Dプロジェクターの登場を待つのみ
しかし、やはり3Dも大画面で見たいのが心情です。プロジェクターがdual link DVIを装備していれば、このまま移行できます。大画面で複数で視聴する場合、メガネとトランスミッターの配置もキーになりますが、これはTwitterで既報のとおり、NVIDIAが嬉しい情報を出しています。Quadro 4000/5000/6000 とNVIDIA 3D VISION Proを10月に発売予定です(プロ用)。IRではなく45m届くRFトランスミッターなので遮蔽物の影響も少なく映画館並みの装備が自宅で可能になりそうです。
プロジェクターがHDMI1.4でメガネつきの場合、前述のNVIDIA 3DTV Playで対応できます。GTX480はHDMI1.4でも動作可能です。この場合でも音声はAuzenを介せばHD audio出力が可能なはずです。時分割方式の映画館ではメガネとの通信は同期信号をスクリーンに反射させますが、それがどうなるかは不明です。
またtwitter既報の通り、ソニーのVPL-VW85をベースとした、時分割方式の240Hzブラビアエンジンを搭載の3Dプロジェクターが欧州ですでに関係者にお披露目されています。これらに関する速報など随時Twitterに記載してゆきます。
ソニーにSXRD 偏光タイプのデュアルプロジェクターはすでに存在している模様。by twitter @ hivi_magazine 写真http://yfrog.com/n1×9sij
空想画像 its Joke
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この記事は2011-11-12に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。