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hardware review of home theater and self-made devices

Blu-ray HD audioのsoftware decordによるAESデジタル出力

   

AES output of blu-ray HD audio by software decord
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part4

   
         
    Summary    
         
    AES output of blu-ray HD audio by software decording was described below. AES sound card of Lynx Studio AES16e-SRC enables multi-channel digital out of decorded 8 chnnels without AV reciever. The digital system is very simple and sounds straight.    
   

software_decord004

   
   

Universal Digital Transport 2010 (UDT2010)
experimental one off product for PC audio
produced by Monolith Craft

FEATURES:
● Hand-made rigid aluminum 1U case.
● Ellegant and luxury aluminum hair line finish with gold-plated bolts.
● Simple front design with signal LEDs and midship mounted optical drive.
● Low system noise by direct CPU cooling with large low-speed fan and 150W DC drive.
● Fast data access by SSD Striping.
● AES 16ch studio quality digital audio interface powered by Lynx Studio Technology
and HD audio bitstreaming over HDMI with FullHD 1080p via Intel Corei5 661
●Flexible signal asign and device control of sound system by ”System Architect”
on ethernet.

   
    Related articles    
   

#1 Universal Digital Transport(UDT2010 part1) :Aluminum Goldsmith Case for 19 inch’s rack-mount
#2 Universal Digital Transport(UDT2010 part2) :Basic performance for PC
#3 Universal Digital Transport(UDT2010 part3) :Lynx AES16e-SRC for PC audio
## AV system summary of Monolith Theater (in English)

   
         


 

ブルーレイHDオーディオのソフトウエアデコードによるAESデジタル出力

   

INDEX

1.はじめに
2.AV環境
3.PC環境
4.ソフトウエアの設定
5.8chAESデジタル出力のパフォーマンス
6.最後に

   


1. はじめに

自作ユニバーサルトランスポートUDT2010を使って、ブルーレイのDTS-HDMAやDolby TrueHD等のHD audioをソフトウエアでデコードし、デジタルAES出力してみました。一般の市販ブルーレイプレーヤーでは内部でデコードし、8chマルチチャンネルアナログ出力を持つものも少なくありませんが、直接デジタルで出力できるものは存在しません。UDT2010はLynx AES15e-SRCを使って、ソフトウエアデコードでR,L,C,RS,LS,RSB,LSB,LFE, 8ch全て個別にデジタル出力することができます。このブログでは今まで自作PCからのHDMI経由ロスレスビットストリーム信号をAVアンプでデコードする記事を多く掲載してきましたが、ソフトウエアデコードの音質もあなどれません。UDT2010の4稿目です。

Universal Digital Tranport (UDT2010) Part1: PCケースの自作(1Uラックマウント型)
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part2: セットアップとパフォーマンス
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part3: Lynx AES16e-SRC (PC audio Part2)

 

2.AV環境

 

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ソースデバイスは自作PCで、Universal Digital Tranport (UDT2010) Part3: Lynx AES16e-SRC (PC audio Part2)で使用したUDT2010マルチチャンネルPCオーディオシステムです。ブルーレイHDオーディオはPCでソフトウエアデコードし、各チャンネルPCMをAESデジタルアウトで出力します。AES/EBU(AES/EBU wikipedia)は業務用として広く用いられているデジタルオーディオの規格です。UDT2010はHDMIビットストリーム出力も可能で、AVアンプでデコードした場合との音質比較も行っています。

AES出力はデジタルチャンネルデバイダーdbx DriveRack 4800を経由してD/Aコンバーター Lynx Studio AURORA16でアナログバランスに変換し、Amcronのパワーアンプに入力しています。音量調整はHiQnet SystemArchitecのマスターボリュームを使っています。サウンドカードを含む全てのデジタル機器はルビジウム10MHzで同期したマスタークロックジェネレーター Mutec iClockでスレーブにしています。

AV System Summaryにもシステムの概要を掲載しています。

なお図ではfirewireシステムも示しています(薄く図示)。これもソフトウエアデコードを利用するシステムですが今回は省略します。これは tc electronic Digital Konnekt x32 (PCオーディオ Part1) で紹介した2UラックマウントタイプのHTPCAH55BDPからのfirewireを経由したシステムです。

 

3.PC環境


audiopc101
今回使用したデジタル機器の一部。上からRubidium2, Rubidium1,
Mutec iClock, UDT2010, AH55BDP. 自作19インチラックにマウント

UDT2010

H57チップセットにCore i5 661を使用したデジタルトランスポートで、AES/EBU出力はLynx Studio AES16e-SRCを使用しています。PCから直接AES/EBU出力を取り出せます。このAES/EBU 出力は本来24bit/96kHzFLACやWAVなどのデジタル配信マルチチャンネルオーディオ音源の再生を想定して組み込んだものですが、ブルーレイHD audioに応用してみました。 自作ケースやパーツのセットアップは以下の記事の掲載しています。パーツの一覧を再掲しておきます。

Universal Digital Tranport (UDT2010) Part1: PCケースの自作(1Uラックマウント型)
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part2: セットアップとパフォーマンス
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part3: Lynx AES16e-SRC (PC audio Part2)

udt3001
左からStriping SSD, Lynx Studio AES16e-SRC, mini-ITX Intel DH57JG


  企画製造元、ブランド
Monolith Craft , HTPC HAL series  
  型番
Universal Digital Transport-2010 (1Urack mount type)  
  材質
3mmアルミニウム筐体 (リア2mm) ヘアライン仕上げ  
  本体外寸
本体425×320x60mm, 前面パネル482.6×65x3(t) JIS1U仕様  
  ハードウエア仕様一覧  
  OS
Windows 7 Ultimate x64  
  MB
Intel DH57JG (mini-ITX)  
  CPU
Corei5 661  
  IDE/SSD
Intel SSDSA2M0G2GC 80GBx2 (RAID0 mode)  
  Memory
memory: Corsair CMX4GX3MsA1600CB, 2GBx4.  
  PSU
Mini-Box PicoPSU-150-XT, FranMar 150W AC Adaptor  
  Blu-ray Drive
Sony Optic Inc. BD-ROM/DVD/CD RW BC-5500S  
  Sound Card
Lynx Studio AES16e-SRC (PCIex1)  
  SSD dual bay
ANIEX Dual bay mobile rack  
  CPU cooler
Dynaton K128(modified)  
  音声出力仕様
16ch AES in/out, HDMI 1.3 out, optical, coaxial digital out.  
  ソフトウエア  
  ブルーレイ再生
PoerDVD10, WinDVDpro2010, Total Media Theater  
 

HDMI HD オーディオビットストリーム出力(TrueHD, DTS-MA)  
 

ソフトウエアデコードAESマルチチャンネル出力  
 

1080p ハイビジョン再生  

 

4.ソフトウエアの設定

WinDVD, PowerDVD, TotalMedis Theaterなど一般的なブルーレイプレーヤーソフトはいずれでもAES出力できます。Windowsのサウンドの規定のデバイスはLynx AES16eを、共有設定で48か96kHzを選んでおきます。スピーカーのセットアップで7.1 サラウンドを選択し、チャンネルアサインの確認を行います。再生ソフトウエアの音声設定では8スピーカーを選択します。

software_decord0063 

ソフトウエアによってはエンコードに対してダウンコンバートされて出力されますが、AES16e-SRCはソフトウエア出力が48kHz/16bit であっても、96kHz/24bitにアップサンプリングして出力できます。

5. 8chAESデジタル出力のパフォーマンス

クロックさえあわせれば動作上の問題はありません。HDMIでビットストリーム出力し、AVアンプのデコーダーを使用した場合と、ソフトウエアデコードでAES出力した場合とでは音質が若干異なります。 

今回行った設定ではサウンドカードとマスタークロックのキャラクターが前面に出ます。foobar2000で96/24, 5.1chFLAC音源を再生したときの音質に良く似ています。きめ細かい耳当たりの良いしなやかな音です。ルビジウムの特徴である気配や音場感が良く出ています。再生ソフトウエアによっても若干違いがあります。TotalMedia Theaterが最もオーディオ的でレンジが伸びしなやかで、PowerDVD,WinDVDは切れの良いダイナミックなサウンドです。

HDMIビットストリーム経由でIntegra DHC80.1やDenon AVP-A1HDでデコードした場合と比べても遜色ないパフォーマンスですが、これらのAVアンプを通したほうが躍動的です。このシステムはオーディオ的で、AVアンプを聴き慣れているとアクション映画などでは物足りないかもしれません。DSP処理がないのでソースの音がストレートに出ている印象です。

なお各スピーカーのディレイや音量設定はdbx DriveRack 4800の音響調整で行っているので、スピーカディレイなど関連パラメーターがデフォルト設定のAVアンプと今回のUDT2010 AESでは同じ条件です。DriveRack以降の経路は共通です。DriveRackのイコライジングで、Smaartの測定時の特性がx-curveになるよう設定しています。(x-curve補正でフラット)

 

6.最後に

 ソフトウエアデコードによるAES出力のメリットはAVアンプが不要で構成がシンプルになる点です。デジタルシステムにダイレクトにアクセスできるのが最大の魅力です。音質も問題なく、耳当たりが良く上品で人によってはこちらのほうを選ぶかもしれません。想像とは逆でHDMIビットストリーム経由のAVアンプデコードよりアナログ的です。

弱点は安定性と操作性で、これらはAVアンプにかないません。音質はクロックジェネレータやDAコンバータなど他のデジタル機器のパフォーマンスにも強く影響されます。手軽に映画を楽しむには向いていませんが、PCオーディオ的な趣味としてはとても楽しめます。視点を変えればソフトウエアのデコード品質を評価できるシステムとも言えます。



 




この記事は2010-09-21に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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