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hardware review of home theater and self-made devices

Griffin Technology PowerMateをマスターボリュームに

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Griffin Technology社が発売しているUSB Multimedia Controllerです。PowerMateはPC音源のマスターボリュームとして使うととても便利で重宝します。発売は2000年代前半とやや古いですが、非常にシンプルな構造の美しい製品です。

1.外観
2.インストールと機能
3.設定画面
4.ステレオ音源のマスターボリューム設定例 (Lynx AES16e-SRC)
5.複数のPowerMateによるマスターボリューム設定例 (Lynx AES16e-SRC, Harman HiQnet SystemArchitect)
6.最後に

1. 外観

工作精度の高いアルミニウム製で質感は上々です。大きなノブはオーディオアンプのノブに似ています。回転と押下ができますが、適度な抵抗があり高級感あふれる感触です。机と接触する部分は半透明の樹脂製で、青く光ります。照明を落としてもその存在を主張します。

2. インストールと機能

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セットアップは簡単です。添付のドライバディスクをインストールして終了です。成功するとタスクバーに左のようなアイコンが現れます。ここでは同時にサウンドカードLynx AES16e-SRCのミキサーも表示しています。このソフトウエアで色んな機能を割り当てることができます。各ソフトのコマンドキー操作は全てプログラムする事が出来ますが、基本は回転と押下です。回転をボリュームアップとダウン、押下はミュートとして使っています。

3. 設定画面

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デフォルトで設定されているソフトウエアです。一般的なglobal settingのほかにWindows Media Player, iTune, Internet Explorerが設定されています。IEは上下のスクロールがボリュームの回転に割り当てられています。回す押すの他に押しながら回す、ダブルクリックに機能を割り当てられます。ボリューム絞るとLEDが暗くなる、PCがスリープ状態になると点滅するなど洒落た演出もできます。また同時に複数のPowerMateの利用が可能です。

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4. ステレオ音源のマスターボリューム設定例 (Lynx AES16e-SRC)

powermate97左と下はPowerMateをオーディオカードLynx AES16e-SRCのマスターボリュームに設定した例です。ステレオからマルチチャンネルまで全てのチャンネルレベルを同時にワンタッチで動かすことが出来ます。またクリックで全チャンネルミュートができます。非常にスマートで便利です。下の図はカード付属のソフトウエア、Lynx Mixerです。

 

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5. 複数のPowerMateによるマスターボリューム設定例 (Lynx AES16e-SRC, Harman HiQnet SystemArchitect)

Lynx AES16e-SRCはサンプリングレートコンバーター付きの16ch, 192kHz AES/EBU インターフェース。クロック入出力も標準装備でサウンドカード最高峰のひとつです。PCオーディオとして利用するときは、PC音源をdbx DriveRack4800のAES入力に入れ、フルデジタルのASIOモニタリングが可能です。デジタル系のマスタークロックはiCLOCKでPC, DriveRack, DAコンバーターをスレーブにして同期しています。PowerMateは、CD楽曲のリスト編集、波形編集やリサンプリングの時のモニタリングのマスターボリュームとして非常に有用です(下図左 PowerMate1でコントロール)。

一方、楽曲視聴の時にはPC音源は0dBとして、出力最終段のパワーアンプのゲインをSystemArchitect(Harman)を利用してネットワーク経由で操作します(下図右 PowerMate2でコントロール)。SystemArchitectはプログラムが可能で、13ch分のカスタムマスターボリュームをPowerMateで制御できます。

CDのPCデータによるASIOモニタリングの音質は、民生用プレーヤーやプリアンプを通すCD再生とは一線を画すものです。(システム概要はこちらを参照

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6. 最後に

単体のマスターボリュームはハードウエアレベルでは製品が限られます。コントロールできるチャンネル数にも制限があり、スタジオ向けの製品はアナログもデジタルも非常に高価です。PCにインストールされたPowerMateを利用すると、ネットワーク化されたシステムでは簡単にしかも音質に影響を与えることなくマスターボリュームを実現できます。

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写真はCDデータを Sound it でアップサンプリングしてASIOを介した再生を行っている様子。ここでは2つのPowerMateのうち、一つはLynx AES16eのmixerに、もう一つはSound itの制御に充てている。


この記事は2010-05-27に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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