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hardware review of home theater and self-made devices

Sandy Bridgeを使ったHTPC (Core i7 2600+DH67CF)

   

HTPC by Sandy Bridge Core i7 2600 and Intel DH67CF

   
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    Summary    
   

I setted up new Intel Core i7 2600,Sandy Bridge and Intel DH67CF for HTPC. Performance of blu-ray full spec playback is better than Clarkdale,

   
    Key features    
   

1. Core i7 2600 in standard rating operation.
2. Intel DH67CF , mini ITX (formaly not compatible for Core i7 but Core i5 and Core i3)
3. Plextor 64GB SSD, PX-64M2S with SATA3 6Gbps connection.
4. PowerDVD10(build2429) and TottalMedia Theater5(build186) for 2D blu-ray playback with HD audio pass through.

   
    Related articles    
   

#1 Clarkdale for HTPC (hardware setting)
#2 Clarkdale for HTPC (HD audio bitstreaming)
#3 UDT2010(part1): DIY Aluminum Case
#4 UDT2010(part2): Setup and Bentimark
#5 UDT2010(part3): Lynx AES16e-SRC, multi-channel digital AES outputs.
#6 UDT2010(part4): AES Output of Blu-ray HD Audio by Software Decord
#7 UDT2010(part5): Cable Shield and Noise Filter of Internal Wiring for HTPC.
#8 Hints and Solution for HD audio bitstreaming over HDMI with Clarkdale
## AV system summary of Monolith Theater (in English)

   

Sandy Bridgeを使ったHTPC
Intel Corei7 2600+DH67CF

 

INDEX

1.はじめに
2.PC構成

3.Core i7 2600

4.Intel DH67CF

5.Plextor PX-64M2S SSD

6.System Installation

7.PowerDVDとTotalMedia Theaterでのblu-ray再生
8.PowerDVD10(build2429)
9.TotalMedia Theater5 (build186)
10.最後に

 

 

1.はじめに

グラフィック機能が強化されたIntelの新CPU、Sandy Bridgeとmini-ITXを使ってHTPCを構成してみました。本稿ではインストールと2Dブルーレイの再生パフォーマンスを記載しています。前モデルClarkdaleとmini-ITXを使ったUDT2010の発展型として組んでみました。動作に問題なければ今回のSandyシステムに換装する予定です。

UDT2010
昨年の年頭にはClarkdaleに関する記事を掲載しています。それまで必須であったサウンドカードやビデオカードを必要とせず、グラフィック統合型CPUとマザーのみでblu-rayのフルスペック再生が可能な画期的な製品でした。Clarkdaleを使ったmini-ITX機はその後自作フルアルミの1Uラックマウントケースを得て多機能のユニバーサルデジタルトランスポート “UDT2010″ に発展しました。その経緯は当ブログにも掲載しています。下はUDT2010の写真と関連記事へのリンクです。

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Features
● Hand-made rigid aluminum 1U rack mount case.
● Ellegant and luxury aluminum hair line finish with gold-plated bolts.
● Simple front design with signal LEDs and midship mounted optical drive.
● Low system noise by direct CPU cooling with large low-speed fan and 150W DC drive.
● Fast data access by SSD Striping.
● AES 16ch studio quality digital audio interface powered by Lynx Studio Technology and HD audio bitstreaming over HDMI with FullHD 1080p via Intel Corei5 661
●Flexible signal asign and device control of sound system by ”System Architect” on ethernet.

Clarkdale for HTPC (hardware setting)  http://monolith-theater.net/hal/?p=4716 (2010.1.16)
Clarkdale for HTPC (HD audio bitstreaming) http://monolith-theater.net/hal/?p=4835 (2010.1.17)
UDT2010: part1 (1Uラックマウント型PCケースの自作) http://monolith-theater.net/hal/?p=5536 (2010.5.11)
UDT2010: part2(セットアップとベンチマーク)http://monolith-theater.net/hal/?p=6531 (2010.5.11)
UDT2010: part3(Lynx AES16e-SRC) http://monolith-theater.net/hal/?p=5538 (2010.5.11)
Clarkdale: Corei5 6xxのblu-ray HD audio出力の設定 http://monolith-theater.net/hal/?p=8365 (2010.7.25)
Blu-ray HD audioのsoftware decordによるAESデジタル出力 http://monolith-theater.net/hal/?p=9054 (2010.8.26)
自作PCのケーブルシールドとノイズフィルター http://monolith-theater.net/hal/?p=9058 (2010.9.2)

 

2.PC構成

 

  ハードウエア仕様一覧
  OS
Windows 7 Ultimate x64
  MB
Intel DH67CF
  CPU
Corei7 2600
  IDE/SSD
Plextor PX-64M2S SSD(AHCI)
  Memory
Corsair CMX6GZ3M3A1600C9 (2GBx2)
PC3-12800(DDR3-1600MHz)
  PSU
Super Flower SF-1000R14HE (tentative)
  Blu-ray Drive
Pioneer BDR-S05J (firmware 1.08→1.09)
  CPU cooler
Genuin in Box, aniex AK-CCE-7106HP(tentative)
  Monitor
  primary monitorr   JVC DLA-HD750, Acer GD245HQ
  secondary monitor   EIZO FlexScan HD2441W
       
       

上の表は今回使用したパーツです。ケースに収納せずベンチ台での検証です。

 

3.Core i7 2600

Blu-ray 2D/3Dの再生を目的としたHTPCでの魅力としては、向上した基本性能とハードウエア再生支援を強化したIntel HD Graphics 2000,  インテルターボブースト2.0等です。ブルーレイ3DがHDMI1.4で出力できるのも魅力です。別途グラフイックカードを必要とせず、システムがコンパクトに仕上がるのはClarkdaleと同様です。

今回使用したのは 6基のExecution Unitを備えるIntel HD Graphics 2000を実装したCore i7 2600です。Inrtel HD Graphics 3000, 2600Kでも面白そうです。

Sandy BridgeはCPUとグラフィックを同一ダイに実装した統合チップマイクロアーキテクチャーの呼称です。NehalemをベースとしたWestmereアーキテクチャのClarkdaleやArrandaleは32nmプロセスコアと45nmのグラフィックから構成されていましたが、Sandy Bridgeはいずれも32nmプロセス、かつキャッシュを共有する効率の良いデーター処理が可能とされています。グラフィックスに加え、PCI Expressやメモリコントローラも統合しています。またこれらは同一クロック上で動作し、外部のクロックを参照しません。 

もう1つの売りは改良されたターボブースト2.0の機能で、負荷によってidleから立ち上がる場合、定格TDP以上にパワーを上げることができる技術です。

グラフィック機能も強化されています。処理能力が向上し、かつメインストリームのコーデックには専用ハードウエアが用意され、以前より余裕を持ったエンコード、デコード処理が可能です。DirectX 10.1をサポートしています。型番Kのアンロック仕様では、12基のExecution Unitを備えたIntel HD Graphics 3000, その他は6基のIntel HD Graphics2000が搭載されています。またIntel InTru 3DというHDMI1.4aに対応した立体視の技術をサポートしています。

 

4.Intel DH67CF

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Intel Desktop Board DH67CF: http://www.intel.com/products/desktop/motherboards/db-DH67CF/DH67CF-overview.htm

At product launch, this desktop board supports:
Intel® Core™ i5–2000 processor series (65W TDP) in an LGA1155 socket
Intel® Core™ i3–2000 processor series (65W TDP) in an LGA1155 socket
実はこのマザー上記のように公式にはCore i7に対応していません。
本稿では未対応のCore i7を強引にインストールしています。

フォームファクタはmini-ITXです。映像端子はHDMI, DVIとDPと豊富です。ついにアナログRGBが省略されています。SATA3(6Gbps)とUSB3.0を装備しています。メモリは2スロット、PCI Expressを1スロット備えています。上で紹介したUDT2010では同じmini-ITX Intel DH57JGを使っています。

 

5.Plextor PX-64M2S SSD

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6Gbps接続のSSDはまだ種類が少ない状況です。今後Intelを含め新製品が続々と出てくるようです。今回は昨年末に発売となった、PlextorのPX-64M2S(64GB)を使ってみました。Plextorはオプティカルドライブで名が知れています。 CrystalDiskMarkのスコアは3GbpsのIntel SSD RAIDやPlextorの大容量には及びません。もうすこし出てもいいような気もしますが実用上は十分すぎる値です。

 

6.System Installation

ハードウエアインストール後、BIOSを立ち上げます。電源投入後F2ボタンを押すとBios設定画面に入ります。
いきなりこのCPUはサポートしていない旨の表示があります。公式にはcore i5とi3にしか対応していないので当然です。記載をみると熱の処理を問題にしているようですが、ここではかまわずCore i7 2600をインストールしています。
メニューは簡潔でわかりやすく特に迷うところはないと思います。下のbiosの温度モニターでは特に問題ないようです。

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Biosで扱うところは殆どありません。デフォルトでも動作すると思います。SATAドライブのAHCI設定、Audio設定、Boot設定の確認程度です。Performance設定で若干の変更が可能ですが、ここでは定格で使っています。

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Plextorを起動ドライブにしてのWindowsのインストールです。新規インストールで2つのパーティションが出来ます。フォーマットした後AHCI、RAIDドライバの読み込みになりますが、ここではAHCIドライバのプリインストールを行っていません。(Vista以降では通常プリインストールは必要ありません。事前に行ったASUSのマザーでは(Win7)付属CDで作ったデータでプリインストールを行うと、なぜかPlextorはインストールできなくなります。プリインストール用AHCIドライバがSATA3に対応していないのかもしれません)。

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Windowsインスール後マザー付属のCDでドライバのインストールを行います。デフォルトでチェックしてあるものは全てインストールします。Intelのウイルスソフトもインストールされますがこれは後にアンインストール。使い慣れたMicrosoft Security Essentialsを使っています。

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ドライバインストール後Windows updateを行います。OSアップデート後、ドライバのアップデート行っています。Intelのマザーの場合は非常に簡単で、デスクトップの右クリックでグラフィックのコントロールパネルからサイトに飛んで自動診断を行います。上は3つの最新のドライバがある事を示す表示です。重要なのはGraphic Driverで、2219から2226にアップデートしています。Biosはここでは表示されないので、IntelのWebサイトで辿って探します。現在biosのアップデータはありません。

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Corei7 2600+Intel DH67CF+Plextor PX-64M2S
CPU-ZではNameはK付き、Specificationでは2600と表示。x16, 1.5GHzのアイドル時
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Corei5 661+Intel DH57JG                                                   Corei7 2600+Intel DH67CF (Intel HD Graphics 2000)

CPU-Z、CrystaDiskInfoとWindows Experience Indexの表示です。同時期に評価したものではないのであまり参考になりませんが、UDT2010(Clarkdale Corei5 661+Intel DH57JG) に比べるとグラフィックの表示がやや改善されています。設定の仕方によってはまだ改善するかもしれません。

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ASUS PH67 M-EVO + Core i7 2600k (Intel HD Graphics 3000)
2600KではName,SpecificationともにK付きで表示。ターボブースト時で能書きどおりx38, 3.8GHz出ている

ちなみに同時期に別途インストールしたASUS P8H67 M-EVOとCorei7 2600kでは上のExperience Indexになっています。同じチップセットでもメモリやグラフィックの値が高い値です。

このマザーとCorei3 2100Tの組み合わせでのレビューでは4.6となっています。
Intel Core i3-2100T and BH67CF Mini-ITX Motherboard via missingremote
http://www.missingremote.com/review/intel-core-i3-2100t-and-bh67cf-mini-itx-motherboard

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7. Setting of blu-ray Playback by PowerDVD and TotalMedia Theater

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AVシステムの要約へのリンク:http://monolith-theater.net/hal/?page_id=2

前置きが長くなりましたがここからが本題です。Clarkdaleでできた事がSandy Bridgeでも可能かどうかが問題です。Sandy BridgeはHDMI1.4aすなわちブルーレイ3Dのフレームパッキング信号でフレームシーケンシャル3Dにも対応していますが、ここではまずブルーレイ2Dの再生を行ってみました。基本的にはHDMI1.3a接続でのプロジェクターのHD動画とAVアンプのHD audio pass throughを検証しています。その他のディスプレイは動作状況を確認するもので、EIZOはクローン、Acerは拡張デスクトップを形成しています。

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グラフィックのプロパティーです。JVC DLA-HD750の性能どおり、24Hz,60Hz表示が可能です。

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システムの確認です。デバイスマネージャで音声は「インテル(R)ディスプレイ用オーディオ」、映像は「Intel(R) Graphics Family」と表示されています。オーディデバイスはアンプをHDMI接続するとDHC-80.1と表示されます。このプロパティのエンコード形式にHD audio、すなわちDTS-HD, Dolby TrueHDが表示されています。

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PowerDVDはbuild2429に、TotalMedia Theater5は186にアップデートしています。これらはSandy Bridgeに対応したもので、同時にブルーレイ3Dも再生可能です。

 

8.PowerDVD 10 (build 2429)

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Super HiViCASTでロスレス、ロッシー規格圧縮音声および24/96 LPCM 7.1chまでの検証を行っています。
ブルーレイベンチマークソフトウエアSuper HiViCAST:http://monolith-theater.net/hal/?p=3179
PowerDVDではフルスペック再生が可能で、HD audio pass throughも問題ありません。ロッシーDTS-HD HRも再生できます。驚くべきはCPU利用率です。主に4つのスレッドを使っています。PowerDVDはネイティブでHyper Threadingに対応していませんが3%以下の利用率です。時に1%台になります。これはどんなハイエンドのグラフィックカードでも見られなかった数値で、Sandy Bridgeのハードウエア支援が強力に効いているものと思われます。実際の動画は200インチでも破綻のないもので非常に滑らかです。

 

9.TotalMedia Theater5 (build 186)

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TotalMedia Theaterの場合です。PowerDVD同様にビットストリーム音声もHDまで可能です。ただCPU利用率が8から10%とやや高めです。呼応するかのように動画に微妙なこま落ちが発生します。一般的な視聴上問題ありませんが、大画面ではPowerDVDに比べると不安定な動画です。

興味深いのはその音質です。PoweDVD, TotalMedia Theater共にかつてないほど静かでS/Nが良く、周波数帯域が伸びているように感じます。PC内部のクロック制御がいいのかもしれません。スピーカーマネージメントシステムはルビジウム10MHzのマスタークロックで同期していますが、その良さが強調されています。それはHD audioよりもLPCM 7.1chでより強く感じます。200Hz以下の低域がよく出てかつ弾んでいます。

 

10.最後に

 グラフィック統合CPUの美点はシステムがコンパクトに出来る点です。小さなサイズのシステムはCPUの周波数も低く性能が制限されるのが一般的でしたが、Sandy Bridge Core i7 2600は高性能で4コア8スレッド3.4GHzと一昔前のハイエンドCPUに匹敵します。更にmini-ITXを使うとシステム全体をこれ以上望めないサイズに収める事ができます。コンパクト、これが今回のシステムの最大の魅力です。

発売当初は不具合も多いのが通例ですが、意外とすんなり動作しました。再生ソフトウエアの対応も早いようですが、TotalMedia Theaterと比べた場合、PowerDVDの高いパフォーマンスが光ります。

次回はマイクロATXや2600kでの動作を掲載する予定です。

 

 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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