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hardware review of home theater and self-made devices

自作PCのケーブルシールドとノイズフィルター


 

Cable shield and noise filter of internal wiring for HTPC
Universal Digital Transport (UDT2010) part5

   
         
    Summary    
         
    Cable shield by EMI orientated device and DC filter by SOtM SATA and Fan Filter for DIY-PC, UDT2010  is described below.  This PC is valued for audio performance. By the works done in this article, there is no change in essential tone quality. On the other hand, the tubing of the cable brings a good result for the air flow in PC. A detailed tuning of PC is very interesting.    
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#1 Universal Digital Transport(UDT2010 part1) :Aluminum Goldsmith Case for 19 inch’s rack-mount
#2 Universal Digital Transport(UDT2010 part2) :Basic performance for PC
#3 Universal Digital Transport(UDT2010 part3) :Lynx AES16e-SRC for PC audio
#4 AES output of blu-ray HD audio by software decord (UDT2010 part4)
## AV system summary of Monolith Theater (in English)

   
         




自作PCのケーブルシールドとノイズフィルター

   

INDEX

1.はじめに
2.ケーブルシールド
   2-1. ピン抜き工具 PSU MODDING TOOLKIT
   2-2. シールド部材 OYAIDE MSI-30T
3.電源ノイズフィルターSOtM SATA Fan Filter
4.その他接点賦活材など
5.最後に

   

1. はじめに

自作PCの内部電源ラインにノイズフィルター装着、内部配線をシールド、コネクタには接点賦活材を施してみました。ノイズフィルターは最近発売されたSOtMの製品ですが、その他の部材の大半はオーディオ機器用に準備しておいたストック品です。オーディオ用に作った自作PC、UDT2010 の5稿目です。

Universal Digital Tranport (UDT2010) Part1: PCケースの自作(1Uラックマウント型)
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part2: セットアップとパフォーマンス
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part3: Lynx AES16e-SRC (PC audio Part2)
Universal Digital Tranport (UDT2010) Part4: Blu-ray HD audioのsoftware decordによるAESデジタル出力

2. ケーブルシールド


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処理前

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処理後

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ケーブル処理前後の写真です。配線を黒の熱収縮チューブでカバーしているので、処理後は全体的に
すっきりしています。エアフローも良くなり、稼働中の温度がやや下がります。


2-1.  ピン抜き工具 PSU MODDING TOOLKIT

通常、電源ラインは4ピン、ファンは3ないし4ピンのコネクタで接続しますが、このコネクタをはずして熱収縮チューブを通しています。ケーブルからコネクタをはずすには特殊な工具があると作業がはかどります。電子部品屋さんでも入手できますが、ここではPSU Modding toolkitというPC専用の工具を使っています。

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SUNBEAMTECH.COMのPSU MODDING TOOLKIT

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左は4ピン電源用、右はファンなどの小型のコネクタ用です。
下は製品説明と使用法の動画です。

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メスコネクタをはずしている様子です。左のように工具の穴にピンを差し込んでロックブレードを押し込みピンを抜きます。
中央は実際に抜いたメスコネクタ。ロックのためのブレード出ていて、釣り針の返しのような構造です。
右は工具をコネクタに差し込んだときの様子を再現したもので、返しが押し込まれ、ロックが外れます。

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オスの場合も同様です。この工具は両端が径の違チューブ構造ですが、大きいほうがメス、小さいほうがオス用です。

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ファンケーブルコネクタは櫛状の工具を使用します。ピンは右のような構造で工具を押し込むと返しが外れます。
作業の難易度は高くありません。以外にあっさりコネクタを抜けます。
抜けないときは返しの場所を意識して工具の位置を調整します。
ケーブルが細く切れることもあるので、ハンダは準備しておいたほうが無難です。

2-2. シールド部材

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シールドテープ(オヤイデMSI-30T)と熱収縮チューブ(スミチューブ)です。
電源ラインをテープで螺旋状に巻いた後、スミチューブを通し右のヒーティングガン(HAKKO882)で締めています。
左は加熱でスミチューブが収縮した様子です。このあたりの要領はオーディオケーブルの自作と同様です。
アナログバランスケーブルの自作の記事へのリンク

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ツイストしたケーブルにシールドテープ、絶縁テープを巻いている様子です。その後スミチューブを使っています。
ついでにSATAケーブルにもシールドテープを使ってみました。
シールドテープは通電性があるので確実な絶縁が必要です。

3.  電源ノイズフィルター SOtM SATA, FAN Filter

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SOtM SATA Filter                                                                  SOtM FAN Filter

最近発売されたPCパーツで、オーディオ用に開発されたユニークな製品です。韓国のメーカーですが、国内ではzionoteが販売しています

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SATAフィルターを実装している様子です。ブルーレイドライブの電源に使用しています。
このPCはファンは1つだけなので、Fan FilterはCPUファンの電源ラインに入れています。

4. その他接点賦活材など

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接点賦活材(SETTEN No.1, CAIG D5)           高域電磁波吸収熱伝導ゲルシート(JapanValue)

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玄人志向(NO-PCI-EXPRESS)                                             フェライト電源フィルター

その他、オーディオに関連したチューニングパーツが色々販売されています。好みに応じて試行錯誤するのも楽しいものです。この中で今回使用したのは接点賦活材です。これはCPU、メモリ、PCIeスロット、ヘッダピン、各種I/Oポートなど全てに使用できます。特にCAIGはコネクタのクリーニングに愛用しています。

6. 最後に

音を良くするためのノイズフィルターやシールドに関する自作PC用パーツは多くはありません。しかし、オーディオアクセサリー用を流用できるので遊べないことはありません。オーディオ的な効果も本質的な変化は感じませんが、少なくともプラシーボ効果は満喫できます。オーディオ系の対策は細かい作業の積み重ねが効いてくるので、また長期的に評価してみたいと思います。

一方、ケーブルシールドあるいはスリーブ処理などは、PC内のエアフローに強く影響します。特に小さいケースではエアフローは重要です。今回も2から3度、PC内の温度が下がっています。コードの取り回しを考える事でコネクタの接触にも敏感になり、動作不良時のトラブルシュートも簡単になります。例えば定期的なメンテナンスとしてこのような要素を取り入れると、より長く楽しいPCライフを満喫でるかもしれません。



 



この記事は2010-09-21に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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