Antelope Isochrone 10M
ANTELOPE ISOCHRONE 10M
–Rubidium Atomic Clock–
Antelope Master Clock part2
Antelope Master Clock part1/ ANTELOPE ISCHRONE TRINITY
Antelope Master Clock part3/ Master Clock Generator Shoot-out
INDEX
1. はじめに
2. 外観および仕様
3. 視聴環境
4. 使用感と音質
5. 最後に
1. はじめに
Antelope Audio社のIsochrone10Mを使ってみました。操作感や音質など書いてみます。10Mはルビジウム発振の10MHzで、それよりも精度の低い水晶発振のクロックジェネレーターを同期する機能を持っています。同時視聴を行った水晶発振のTrinityに関しては、Antelope Master Clock part1 に記載しています。10Mの特徴や詳細な技術仕様はメーカーのサイトに紹介されているので省略します。
2. 外観および仕様
シンプルな2Uのラックマウント仕様です。奥行きも短く扱い易い筐体です。スチール製で厚さもあり剛性は高い方ではないかと思われます。やや厚いアルミ製の全面パネルは、ギミックに満ちた派手なデザインになっています。
電源投入時には中央の丸いパネルに起動時のコメントが流れ、安定すると「10MHz」と表示されます。業務機には珍しく電源ボタンがついています。両サイドの水平のラインはLEDで赤く光ります。
上段がIsochrone Trinity,下段が10Mです。クロック関係を収納した自作の19インチラックにマウントしています。
10MHzで安定動作に入っている様子です。
リアパネルもシンプルです。10MHz端子が8つ並んでいます。電源はAC, DCを受け付けます。動作中の筐体はほんのり暖かい程度で勿論動作音などはありません。
3. 視聴環境
いくつかの環境で動作させてみました。下はそのブロックダイアグラムです。詳細はマスタークロックジェネレーターの比較視聴の稿に記載しています。
Antelope Master Clock part3 (Master Clock Generator Shoot-out)
1. PC audio(dual wire) 2. PC audio(multi channel) 3. Blu-ray HD audio
4. 使用感と音質
詳細はマスタークロックジェネレーターの比較視聴の稿に記載しています。
Antelope Master Clock part3 (Master Clock Generator Shoot-out)
シンプルながらTrinityよりも派手なデザインですが、何か期待感を抱かせる魅力を持っています。音質は現在所有のルビジウム2台と比較しても優秀です。しなやかで美しい音がします。Trinityなど同社製品とのセットで使うことが前提のようにも思います。Trinityの美点を強調するという表現のほうが当たっているかもしれません。
5. 最後に
マスタークロックはデジタル機器が増えれば増えるほどその必要性が増します。より精度の高いものを求めるとルビジウムが見えてきます。性能的には周波数確度やジッターが問題になるようですが、非常にデリケートな機器で、聴いてみるまで分かりません。
ネット上ではルビジウムより周波数確度の良いセシウムやGPS補正機能の備わった機器も紹介されています。民生用ではESOTERICにルビジウムを使ったクロックジェネレーターがありますが、扱い易くするためか10MHz出力機ではありません。中古のユニットを使ったカスタム製品も少なくありません。Antelope Isochrone 10Mは現在国内で大手ディーラーから購入出来るオーディオ用の10MHz発振機としては唯一のものです。