19インチ2Uラックマウントトレイの自作
ラックマウントができない既製品のためのトレイを自作してみました。自作の19インチラックにマウントするための2Uアルミ製トレイです。電源やモニターLEDのためのスリット状ディスプレイはスモークアクリルです。
INDEX
1. 設計コンセプト
2. 外観一覧
3. 制作過程
4. 制作雑感
1. 設計コンセプト
軽量、2U
モニターLEDを見通せるアクリルディスプレイを備えたフロントパネル
2. 外観一覧
中に設置する機器を特定したトレイですが、前面パネル交換で2Uまでならどのような機器でも搭載できます。ここではRubidium Frequency Standard: LPRORB-02を収納しています
3. 制作過程
一枚の3ミリアルミ板から切り出します。採寸後けがき線に沿って十分な切削オイルを使うと、早く綺麗に切断できます。
厚さは3ミリと薄いので、内装用のまる鋸を使っています。フェンスはクランプでしっかり固定しておいた方が安全で正確です。自作の作業台を使っていますが、鋸の歯が下の台と干渉しないよう溝を切っています。
今回の材料を切り出したところです。ここまで30分程度。
ドリルで穴あけして適当なねじを選びます。ねじのストックはこれ以外にも径3ミリを中心に豊富にそろえています。素材もステン、アルミ、鉄、真鍮、メッキ品など。形状は皿、鍋、長さは5ミリから20ミリまでが中心です。それに色違いを加えると合計数千本になるかもしれません。凝りだすときりがないほど種類が多く、ねじのコーナーはホームセンターの巡回路のひとつです。希少なものはネットで入手できます。
フロントパネル加工です。スリット上のディスプレイウインドウの処理をしているところです。ここは綺麗に直線を出すためルーターを使っています。ルーターやトリマーは使いこなすと作品のランクが一挙に上がります。難しいのはフェンスの設定ですが、ここでは手元にあったアルミ角材を使っています。全工程3時間、材料費2000円、難易度低。
4. 制作雑感
今回は単純な構造なのですんなり短時間で完成しています。採寸が命です。木工に比べれば経験値がまだまだですが、ストレスなく作業できるようになって来ました。細かな部分の見た目の完成度が既製品には及ばないのが課題です。鑢がけや研磨など忍耐力が足りません。
この記事は2010-04-12に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。