LIAN LIのHTPCケース
LIAN LIのPC-C32Bを購入、稼働中の作業用pcの中身を移植してみました。ラックマウント仕様のフルアルミブラックボディーです。なかなか良く出来たケースです。Silverstone SST-LC18Sが手狭になってきたための移植です。
通販で購入、箱から出した状態です。ラックマウントハンドルは筐体の中に同梱されています。工作精度が高く美しい仕上げです。HTPC専用というわけではなく、サーバー用の大きな筐体のラックマウントケースです。デスクトップ用途も考慮され、オーディオ機器のような脚がついています。
冷却はパーツの寿命に大きな影響を与えます。前方下と両サイドに空気の取り入れ口があります。ラックで前後に引き出すためのレールを取り付けるねじ穴があいています。
たくさん通気孔があります。8センチファンが後付できるようになっています。
サーバーケースにはよくみられる梁が入っています。この梁に10センチファンが2つぶら下がっています。左前のドライブユニット、右前のHDDユニットを取り外しています。左下は電源が位置するところで、全てアルミの台座がついています。
梁がありますが、アルミ厚は薄く、剛性は不足しています。
左上のわんこ「こりゃ何だ!?早くボール投げしてあそぼ~~」
左がHDDをマウントするユニット右がドライブユニットです。ここはケースメーカの腕の見せ所で、このケースも面白い構造になっています。
RAID0を構成したHDDを実装した様子です。ユニットには直接固定はせず、ゴムブッシュを介して懸架する構造になっています。
ハードディスク側に付属の特殊なビスとブッシュを装着してからユニットに懸架します。ブッシュの溝がユニットに嵌まる構造です。
台座も工夫されていてサスペンションが付いています。夫々のユニットに4つの板バネがあり、固定するとその上にやや浮いた状態です。各辺にある長方形の細い構造が板バネです。
10センチファンにはコードなど巻き込まないような構造です。3ピンファンコネクターと4ピン電源アダプター付です。回転数をコントロールできるよう、マザーのオンボードソケットに挿せる3ピンを利用しています。ビデオカードを2つ挿したので、ファンは1つ撤去しました。
天板には予備のファンマウント孔があいています。
Siverstoneの中身を移植します。こちらの方が厚みがあり剛性があります。空にした筐体はSSDを利用した別のセットをインストールする予定です。
移植完了した内部です。大きい筐体なのでインストールも楽で、まだ余裕があります。
ビデオカードは2枚で4モニター、後部には8センチ補助ファンを付けています。
CPU(Q9650)のクーラーは銅製の後付、メモリは4ギガです。動作させたところ空気の流れは良いようで、アイドリングでCPU,MB共に30度付近です。
完成です。フロントパネルにはアルミ製の電源ボタンとリセットボタン、青の電源、赤のアクセスLEDが控えめについています。とにかく大きいのでインストールが楽です。作りの悪いケースでは不具合が次々と出てきて加工で長引きますが、このケースはそんなことも無く、写真を撮りながらも約1時間で一気にフィニッシュしました。動作させても非常に静かで問題はありません。外観も凛としていて気に入りました。
この記事は2009-02-17に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。