TVボードの自作
50インチプラズマを乗せる移動式TVボードを自作しました。モニターが重量級なので、厚めの合板を使用し転倒しないよう重心を低く設計しています。複雑な加工はせずに、手軽に作れるシンプルなボックス構造にしています。製作に当たってのポイントとしては、移動式、十分な強度、低めのローボード、ラック背面のケーブル処理を綺麗にすること、簡易サラウンド、市販品と同等の仕上げなどです。
モニターはPioneerのPDP-5000EXで重量は約40キロ、スピーカーはB&WのM-1でフロント2本、サラウンド用に2本使用しています。1本2.7キロです。その他使Sharpのblu-rayレコーダー、Victorの薄型AVデジタルアンプ、Xbox360とWiiを置いています。機器調整のためのレファレンスモニターとしても使用します。
基本構造は2枚の天板と底板、これを繋ぐ4隅の柱です。湾曲防止のためボックス内中央に支柱を一本置いています。固定はコーススレッドのみです。移動式にすると容易に転倒しないような設計が必要です。計算上機器を入れるとラック下1/3位が重心になります。背面は板でふさいでいます。4箇所でコーススレッド固定しているだけなので、機器の入れ替えなどの作業時はこれを外します。外部とつながるケーブルは電源、HDMI、アンテナ、赤外線制御線、LANコードで、ひとまとめにして約10メートル床のシールドピットから出しています。部屋の半分を移動できます。
サラウンドスピーカーは側面に開放しています。背面は板1枚分24ミリの隙間を空けてモニターとフロントスピーカーのコードを通しています。移動できる重量級家具を作る場合、ハンドルの位置と握りやすさは重要です。
仕上がりは合格点です。市販同等まではいきませんが、近寄って観察しないとあらは目立ちません。車輪は高級なものを使ったので、動きが非常にスムーズです。
製作費:約1万円。製作時間4時間。材料:24ミリサブロク合板1枚、SPF材、ステンレスハンドル2個、車輪4個。水性つや消し黒塗装。使用電動工具:ドライバー、丸のこ、サンダー。
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この記事は2009-02-26に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。