PhotoFast G-Monster V3
1.進化するSSD
2.PhotoFast G-Monster V3 のインストール
3.PhotoFast G-Monster V3 のベンチマーク
4.音がする!?
5.総評
1.進化するSSD
PhotoFastのSSD G-Monster V3 128GBを2枚購入、Intel X58 ICH10RでRAID0を組んでみました。SSDはNAND型フラッシュメモリーで、Intelを皮切りに各社から進化とコストダウンを繰り返しながら新製品が発売されています。DRAMベースの製品に比べ安定したデーター保持能力を期待できます。プチフリなども改善され、コントローラーの進化によりSLCを速度で凌駕するMLCも珍しくは無い状況です。ここにきてPhotoFastのPCIe版の750MBに達する驚異的SSDが発表されるに至り、新たな展開を迎えようとしています。経過につれ価格も下がりますが忍耐もはや限界、購入に踏み切りました^^;; はたしてiRAMの再来なるか!?
PhotoFastは頻繁にモデルチェンジをします。そのたびにケースの色を変えてきますが、今回は白です。
G-Monster V3は、読込速度200MB/s、書込速度160MB/sの高速データ転送を実現
コントローラーにINDILINX社製ARMを搭載しキャッシュはELPIDA製を搭載
G-Monster V3は高速なランダムライトを実現。
64MBキャッシュを積んでいる点も見逃せません。容量は32, 64, 128, 256GB がありますが、ネット上の検索では128はさして問題なさそうです。購入時点でV4が発表されていましたが、V4に変えてもすぐにV5?が出るので気にせず決定。価格やバージョンもさることながら、品数が少ないので2枚同時に手に入るチャンスに買っておく事にしました。
2.PhotoFast G-Monster V3 のインストール
AINEXのデユアルベイモバイルラックME-240に収め、フルアルミの自作ドライブケースに固定しています。新たにVistaをインストールしています。RAID構成の手順はHDDと同様です。RAID0で約128×2GBと十分なディスクスペースを確保できます。動作が速いのであっという間にOSのインストール終了。MBのドライバを入れ、アンチウイルスソフトとVGAドライバをインストール、その後のWindows updateに時間がかかります。特に問題なくすんなり終了。Vistaの立ち上がりは非常に早く、BIOSのほうが気になるほどです。OS上でのファイル操作は快適です。
3.PhotoFast G-Monster V3 のベンチマーク
Sandra2009で概要を確認した後、CrystalDiskMark2.2でスコアを取ってみました。
PhotoFastをインストールしたのは自作のHTPCで、他に稼働中のオーナーメイドのSSD RAID仕様のVAIOノートtypeZ, このブログを書いたり、写真の処理やHD動画編集を行っている作業用HDD(WD VelociRaptor/10000rpm, 300GB, 150 GB platters RAID0)仕様の自作機とスコアの比較を行ってみました。
PhotoFastのシーケンシャルリードは300以上です。ライトも280と高速です。ディーラーのweb上の128MB単体のデータではリード228、ライト134ですからRAIDの効果は十分出ているようです。VAIOと作業用自作PCはほぼ互角ですが、PhotoFastの半分くらいの値です。PhotoFastは体感速度も極めて速く、現在のところ機能的にも問題ありません。2005年のiRAM以来の体験です。
4.音がする!?
ひとつ気づいた点があります。音です。HDDでアクセス音がするのはわかりますが、このSSDも音がします。キーンという非常に高い音が時々します。理由はわかりません。念のため測定器で磁場の強度を測定をしてみましたが、たいした値ではありません。HDDのほうが更に高い値を示します。
実際に運用している様子。LynxAES16eSRCをインストールし、Sound itで
ASIO ダイレクトモニタリングを行っている。全ての動作は機敏で、今のところ相性問題も発生していない。
5.総評
機能的には期待どおりの高速storage deviceで、場所もとらずスマートなインストールができます。HDDが過去のものである事を実感させる製品です。シーク、スピンアップ時間が無視でき、転送速度も高速なスピンドルレスPCはMediaPCとしても魅力的です。