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Qnap TS-439 ProII (part1:転送速度のベンチマーク)
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HAL

hardware review of home theater and self-made devices

Qnap TS-439 ProII (part1:転送速度のベンチマーク)

Qnap 439 ProII turbo NAS は、 Atom D410 1.66GHz のシングルコア‐プロセッサーと1GB DDRII RAMを実装したiSCSIターゲットをサポートした4ベイNASキットです。Windows7×64をインストールしたマシンで、2種のSSD、QnapのiSCSIとネットワークマウントドライブ、過去購入したTeraStation TS-2.0TGL/R5, HS-DH1.0TGL/R5で、その転送速度をベンチマークで計測してみました。Qnap 439 ProII はNASとしては非常に高速です。

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INDEX

1. Qnap TS-439 ProII
2. 自作PCのスペック
3. RAID6でのQnapハードディスクのインストール
4. iSCSIのセットアップ
5. CrystalDiskMarkでの転送速度の比較
6. 最後に 

Qnap TS-469 Proでのポートトランク(2012-9-10) http://monolith-theater.net/hal/?p=18548

1. Qnap TS-439 ProII

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Qnapは台湾製です。量販店でもよく見かけるようになりました。組み立てNASキット, すなわちネットワーク接続のハードディスクで、ハードディスクは自分で好みのものをインストールして使います。したがって容量を任意に設定できます。インストールできるハードディスクのベイ数と内臓のCPUのグレードで多数のラインアップがあります。

Qnapのホームページ

製品の本質は小型のPCです。439ProIIはAtom D410 1.66GHz のシングルコア‐プロセッサーを備えています。このCPUの差が速度に出ます。台湾のメーカーにしては日本語の対応もよく、基本的な使用上つまずくこともありませんでした。デフォルトで多数のソフトウエアがインストール済みで、初心者には好都合です。DLNA, Web/FTPサーバとしての機能、ネットワークカメラの監視機能などが備わっています。Wordpressを使った自宅サーバーでのブログ公開などにも対応しているようです。細かいところになると英語で、難易度が上がります。現時点ではとても全ての機能を使いきれないので、とりあえずネットワークドライブとしての機能をみてみました。

2. 自作PCのスペック

ホームビデオ編集、デジタルカメラのデータ処理、Web閲覧、ブログ公開、AV機器のネットワーク制御など作業用のメインPCでセットアップしてみました。ネットワークドライブは画像・動画や楽曲のデジタルデータ保存場所として使っています。

MB: ASUS  P6T Deluxe V2 (latest BIOS)
CPU: Intel Corei7 940@2.93GHz
Memory: 12GB /Corsair TR3X6G1333C9 DDR3 PC3-8600
VGA: Sapphire Radeon HD 4850 , 3850(latest driver 10.3)
SSD: C drive: TOSHIBA SSD 128GB THNS 128GG4BBAA: AHCI mode (IOdata)
          D drive: PhotoFast SSD  G-Monster V3 128GB

OS: Windows7 Ultimate x64
Monitor: FlexScan SX2761W, HD2441W, LG W2442PAx2

Qnap: HITACHI DeskstarTM 7K2000 (2TBx4)
既存のNAS: Buffalo TS-2.0TGL/R5, HS-DH1.0TGL/R5

3. RAID6でのQnapハードディスクのインストール

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4つのハードディスクをインストールしました。付属のトレイをねじで取り付け、ベイに差し込みます。しっかりした作りです。使用したハードディスクはHITACHI製DeskstarTM 7K2000、2TBのバルク品です。

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ベイ内部の構造です。正面はSATAコネクタです。左にはマザーとCPUのヒートシンクが見えています。

RAID6でインストールしてみました。RAID6はパリティーを2つ持っていて、2つまでの同時障害でもデーター回復が可能なモードです。過去購入したBuffaloのTeraStationはパリティー1つのRAID5でした。ハードディスクをセットして電源を入れると本体液晶パネルにガイダンスが現れ、RAIDの選択ができます。

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更にQNAP Finderというコントロールソフトで細かい設定ができます。2Tx4のRAID6フォーマットで約12時間かかりました。利用できるディスクスペースは3.6TBとなり半分以下の容量です。これで設定は終わりです。

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QNAP Finderのディスク管理>ボリューム管理で確認できるディスクの状態

 ここからファームウエアの更新もできます。システム管理>ファームウエアの更新。最新のものに更新しています(v3.2.1→3.2.4)。

qnap_iscsi_01firmware

 

4. iSCSIのセットアップ

 更にiSCSIの設定を行ってみました。iSCSIはCドライブのようにPC上にQnapをマウントでき、使い勝手が向上します。まずQnap FinderからiSCSIを設定。

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その後PCのWindowsからiSCSIの設定を行います。コントロールパネル>管理ツール>iSCSIイニシエーターを起動します。

qnap_iscsi_36qnap_iscsi_01

PCがディスクとして認識し、管理ツールでは未割り当てのディスクとして表示するのでフォーマットを行います。

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フォーマット後にはPCの付属ドライブのように認識されます。ここでは2TBのFドライブとして認識されています。

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5. CrystalDiskMarkでの転送速度の比較


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PCからアクセス可能なドライブを列挙し、全てにCrystalDiskMarkによるベンチマークを行ってみました。ここでQnapにはiSCSIとnetworkの2つの方法によるアクセスが可能になっています。内臓SSDはさすがに高い数値です。古いNASはその一割にも満たない数値ですが、Qnapは読み書きともに50から70とネットワークドライブにしてはいい結果です。しかし、iSCSIが特に速いわけではなく、networkといい勝負です。両者を比べるとReadはiSCSIが、Writeはnetworkが若干高いスコアになっています。

ちなみにベンチマーク中のQnapのCPU使用率を下に示します。Qnap Finder付属のリソースモニターでベンチマーク中のQnapのCPUの利用率を記録した結果です。

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上がiSCSI, 下がnetwork経由の場合です。どちらも書き込みのときの使用率はほぼ100%, 読み込みはiSCSIのほうが使用率が高くなっています。それに応じたReadのスコアの差が出ているようです。

6. 最後に

実際の画像転送バックアップなどの速さは旧型のTeraStationなどとは比較にならないほど高速です。特にiSCSIは内臓ドライブと変わらない感覚でファイル操作を行えるのでとても便利です。


この記事は2012-09-10に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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