Pioneer BDP-LX91
Pioneer の新しいブルーレイ再生専用機BDP-LX91を購入、ファーストインプレッションを書き留めておきます。LX80からの買い替えです。ようやく品質の整ったバランスのいい製品がでてきたという印象です。
2008.12.21
1. 筐体と設定
2. 画質
3. 音質
4. まとめ
5. 視聴環境
1. 筐体と設定
筐体は14kg、どっしりとして容貌はLD-X1などを連想させます。華奢ではなく、タイトで精巧な動作音がします。HDMIで音声と映像が別々に取り出せるのが特徴ですが、mainからはビットストリーム音声、subから映像を出す設定になっているようです。subから音声を出すと仕様に制限があるようです。mainをプリアンプに、subをプロジェクターに繋いで視聴しました。その他画質調整でプロジェクターモードに変更します。初期設定はPDPモードになっていて、プロジェクターではサチュレーションが低い状態です。実はこれが一番期待していた事ですが、読み込みや動作がとても速く感じます。普通の家電機器並です。大変な前進です。念の為インターネット経由でソフトウエアの更新をかけると、早速アップデートされました。
2. 画質
数枚のレファレンスディスクを視聴してみました。とりあえず「イノセンス」と「猿の惑星」の印象を書きます。画質は非常に解像感がよく、今までピントがあっていなかったような表現。質感は滑らかで上品、色数が多いのに驚かされます。元色のまわりに、今まで気づいてなかった色調の異なった別の色が再現されます。にじみやボケ感ではなく別の色がみえます。モノトーンの表現も見事で、黒の出し方に腐心して調整していたのが嘘のように、デフォルトで漆黒から純白までグレイの階調が連続します。フォーカスと明暗の表現が秀逸なおかげで立体感、奥行き感がよく、今までに無い3D酔いを経験するシーンもあります。また不安を感じさせない安定感のある滑らかな動画です。
3. 音質
音は誇張感のないナチュラルな音質です。レンジは広く、肌で感じる超低域から耳障りの良い高域までバランスの良い出音です。ノイズ感が全くといっていいほど無いので、音量を上げられます。LX80より少なくとも5dB上げてもまだ余裕があります。
4. まとめ
全体的にナチュラルで、標準モニター的な印象です。多分絵も音も再生装置の品質をあからさまに出してくるタイプです。レファレンス機の風格を備えています。価格相応のパフォーマンスは備え、購入後の満足感も十分です。
5. 視聴環境
プロジェクター:Victor DLA-HD750,スクリーン:Stewart 200inch 16:9 sound screen(HD130), AVプリアンプ:DENON AVP-A1HD, その他はAV System Summary参照。
この記事は2009-02-07に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。
monolith さんへ
BDP に関するご教示をありがとうございます。 DENONは大好きなブランド(昔懐かしい DL-303 とか。103なら現役)ですが、AVではご無沙汰しています。 A1UDをAVP-A1HDとのデノンリンク接続となると、全部取り替えるはめになり、ちょっと手が出ません。 monolith さんのシステムで、Pioneer LX91 が、リファレンスであり続けると聞き、発売からちょっと時間が経っていますが、我が家に導入することを真剣に考えます。
ありがとうございました。
追伸: ホームページをご覧いただいたと知り、恥ずかしさでいっぱいです。更新できるめどが立っておらず、閉鎖もかんがえているところです。
n’Guinさんへ
ソフトウエアのページは最近書き込んでいませんでした。ちょっとサボるととたんに敷居が高くなり、困ったものです。ちゃんと書いておかないとすっかり忘れてしまうので….
「魔法にかけられて」は美しい音楽でした。私も大のミュージカル好きです。お使いの機器では、さぞかし解像感が高くやさしい響きを奏でた事でしょう。
さてBDPです。今までLX91以外に印象に残っているのは、Denon A1UDをAVP-A1HDとのデノンリンク接続で視聴したときです。デノンの特徴かもしれませんが、解像感がよく中低域に厚みが出ます。大型のウーファーをドライブしきれている環境なら相当に魅力的です。LX91は今となっては動作がやや遅く感じますが、再生品質はトップクラスで映像と音声のバランスがよく取れていると思います。アップデートも適切で、再生に困ったことはありません。ブルーレイになってからは、DVD時代のようにプレーヤーによって画質が大きく異なるケースも少なく、音質で選択する事になると思います。最近はHTPCが肉薄しています。最新の3D対応のプレーヤーは視聴してみる予定ですが、LX91は当分レファレンスとして居座るように思います。
ホームページ拝見しました。凝り性の私もびっくりな緻密さです。時々覗かせてもらいます。クラシックは好きです。昔オケをやっていました。バイオリンです。
いつもお世話になっています。
検索エンジンで、このブログを見つけたので、HALだけではなく、さまざまなホームページがあることに気がついていませんでした。今日になって、ひょんなことから、ソフトウェアのページも見つけました。
私も持っているソフトは少ないですが、私が好んでみている“魔法にかけられて”が、“綺麗な映像。特典のアニメも秀逸。サラウンドは派手に展開し楽曲の感動を盛り上げる。エンドロールのオーケストラは音質も定位も見事だ。オーディオ的にも優れたディスク。”と評されていて、私が感じていたことが、そんまま書かれてあり、我が家のシステムも捨てたものではないと、ひとり喜んでいます。
我が家は、次のシステムです。
HTPC: Asus P7H55D-EVO, Core i5 661
amplifier: Marantz AV-8003/MM-8003
SP: Dynaudio Contour 3.3 (front)
Dynaudio Audience 122C (center)
Pioneer S-A4SPT-PM (surround & surroud back)
Yamaha YST-500SW (super woofer)
Projector: Mitsubishi LVP-HC3800 (設置場所の関係で、重い筐体を天吊りできない:マンション住まいのため)
さて、本題です。 monolith theater のブルーレイプレーヤは、HTPC と Pioneer BDP-LX91 とのことですが、多数の機器を経験なさっている monolith 様にとって、現在なお BDP-LX91 が、スタンダードたり得る quality を持っていると考えてよろしいのでしょうか。
よろしければ、ご教示いただければと思います。