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hardware review of home theater and self-made devices

dbx 234XL

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業務用アナログチャンネルデバイダーです。dbx製でロングセラーのベストモデル。アマチュアにも使いやすく品質も安定していて、マルチアンプシステム、クロスオーバー設定のノウハウを学習するのにはいいモデルです。音質的にはマルチのメリットが前面に出て、それほどデバイスによる劣化を感じさせません。

ネーミングのとおりステレオ2ウエイ、ステレオ3ウエイからモノラル4ウエイまで切り替えることができます。フィルターは24dB/octのリンクウィッツ・ライリーで、各出力にレベル調整つまみと位相反転スイッチを搭載しています。調整つまみはクリックが付いていて設定の再現が容易になっています。

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筐体は堅牢です。電源はインレット式で電源コードで音質を変えて楽しむことも出来ます。ラインコネクターはアナログバランス。XLRキャノン型で確実なコンタクトができます。これは結構重要で、ラインの数が多いと接続不良も出やすく、ロック式は安心できます。特に高域ドライバーは接触不良などの大きなノイズで壊しやすいので、確実な接続が重要です。

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ボンネットを開けた様子です。基盤とコネクターのみのすっきりした構成です。

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上はフロントパネル左半分のチャンネル1、下は右半分のチャンネル2の調整つまみです。各チャンネル左からインプットゲイン、クロスオーバー周波数設定つまみが2つ、チャンネルゲインが3つ付いています。各チャンネルに位相反転ボタンが付いていて、バランスラインの結線機器の仕様、即ち2番ホットか3番ホットかを問いません。例えばAccupheseは3番ホット、Rotelや多くの業務機は2番ホットですが、これらを混在して使用できます。

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リアパネルです。上はチャンネル1、下はチャンネル2の入出力です。分割数動作を決定するのがモードボタンで、2つのボタンで3つの仕様を選択するようになっています。ややこしいようですが、パネルに動作仕様と該当入出力端子が記載されているので、説明書を読むまでもなく結線できます。たとえばステレオ2-ウエイの時は該当欄を横に見てゆくと結線の仕方がわかります。

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実際に動作させている様子です。ステレオ2ウエイでJBL4343をマルチにしています。クロスオーバーは800Hzあたりです。低域の位相は反転させています。(プリが3番ホット、パワーが2番ホットのため)クロスオーバーはスピーカーのスペックを参考にしますが、ゲインは許容範囲に設定した高域に低域のレベルをr上げてゆき、聴き慣れたピンクノイズや音楽などで調整してゆきます。

クロスオーバーの調整は簡単ではありません。しかし一度は経験したいオーディオの醍醐味の一つです。おおげさかもしれませんが、音の成り立ちの神秘に触れることができます。これらの機器はJBL4343を調整するため5年ほど使用しましたが、頻繁に設定を変えていました。夜な夜なベストと思えるまで煮詰めていっても、次の日また何か納得いかないという日々が続きます。

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マルチの泥沼から抜け出すために自作したのがこのクロスオーバーケースです。この中には234XLが2つ収まります。アルミ3ミリの板から切り出しています。フロントに開口部が無いので、一度入れてしまうと容易に調整ができません。これに入れてからは調整が年数回になりました。一度設定するとじっくりと聞いたほうが音のキャラがより記憶に残ります。調整するときに周波数帯域の変化の判別が付きやすくなるような気がします。

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そのころ使っていた機器です。JBL4343をLCRに、JBL B460を低域ウーファーに使っています。センターは2ウエイ、左右は4343と460を使った3ウエイマルチです。下はそのsystem diagramです。現在はシステムを大幅に入れ替えていますが、dbx 234XLはオーディオキャリア上大きな経験でした。現在のシステムはこちら。

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  dbx 234XL

  INPUT:   FUNCTION SWITCHES:  
  Connectors: XLR   Front Panel:  
  Type: Electronically balanced/unbalanced, RF filtered   Low Cut: Activates 40 Hz Butterworth, 12 dB/octave  
  Impedance: Balanced > 50 kΩ, unbalanced > 25 kΩ   high-pass filter, one switch per channel.  
  Max Input Level: > +21 dBu balanced or unbalanced   Phase Invert: Inverts the phase at the output, one switch  
  CMRR: > 40 dB, typically > 55 dB at 1 kHz   per output.  
      Rear Panel:  
  OUTPUT:   x1 / x10: Multiplies the low-mid (mono: low/low-mid)  
  Connectors: XLR   crossover frequency range of the frontpanel  
  Type: Impedance-balanced/unbalanced, RF filtered   markings by a factor of 1 or 10, one  
  Impedance: Balanced 200 Ω, unbalanced 100 Ω   switch per channel.  
  Max Output Level: > +21 dBu balanced/unbalanced into 2 kΩ   Mode: Selects stereo 2-way, 3-way or mono 4-  
  or greater   way operation and disables all LEDs for  
      controls that are non-functional in the  
  PERFORMANCE:   mono mode.  
  Bandwidth: 20 Hz to 20 kHz, +0/-0.5 dB   LF Sum: Selects normal (stereo) or mono-summed  
  Frequency Response: < 3 Hz to > 90 kHz, +0/-3 dB   low frequency operation and disables Ch  
  Signal-to-Noise: Ref: +4 dBu, 22 kHz measurement bandwidth   2’s low output phase invert LED to indicate  
  Stereo Mode: Mono Mode:   that this output is not operational in  
  Low Output: > 94 dB > 94 dB   the LF sum mode.  
  Low-Mid Output: > 94 dB      
  Mid Output: > 93 dB   INDICATORS:  
  High-Mid Output: > 92 dB   Stereo Operation: Green LED  
  High Output: > 92 dB > 92 dB   Mono Operation: Yellow LED  
  Dynamic Range: > 114 dB, unweighted, any output   Low Cut: Red LED per channel  
  THD+Noise: < 0.004% at +4 dBu, 1 kHz   x10: Green LED per channel  
  < 0.04% at +20 dBu, 1 kHz   Phase Invert: Red LED per output (3 per channel)  
  Interchannel Crosstalk: < -80 dB, 20 Hz to 20 kHz      
      POWER SUPPLY:  
  CROSSOVER FREQUENCIES:   Operating Voltage: 100-120 VAC 50/60 Hz; 120 VAC 60 Hz  
  Stereo Mode:   230 VAC 50 Hz  
  Low/Mid: 45 to 960 Hz or 450 Hz to 9.6 kHz (x10   Power Consumption: 15 Watts  
  setting)   Mains Connection: IEC 320 receptacle  
  Mid/High: 450 Hz to 9.6 kHz      
  Mono Mode:   PHYSICAL:  
  Low/Low-Mid: 45 to 960 Hz or 450 Hz to 9.6 kHz (x10   Dimensions: 1.75″ H X 19″ W X 6.9″ D (4.4cm x  
  setting)   48.3cm x 17.5cm)  
  Low-Mid/High-Mid: 450 Hz to 9.6 kHz   Weight: 4.0 lbs. (1.8 kg)  
  High-Mid/High: 450 Hz o 9.6 kHz   Shipping Weight: 5.8 lbs. (2.6 kg)  
  Filter Type: Linkwitz-Riley, 24 dB/octave, state-variable   Note: Specifications subject to change.  
         
         

 

  dbx® 234XL Stereo 2-Way Mono 3-Way Crossover  
  • XLR differentially balanced ins and outs  
  • Mode switches for mono 4-way or stereo 2-way/3-way operation  
  • Low frequency summed (subwoofer) output  
  • x10 range switch on both channels  
  • 40 Hz high pass (low cut) filter both channels  
  • Phase reverse switch on all outputs  
  • Individual level controls on all band outputs  
  • 24dB per octave Linkwitz-Riley filters (the professional standard)  
  • Stereo/Mono status LEDs indicate the selected mode  
  • dbx 2 year parts and labor as standard  
  • CSA NRTL/C approved  
  • CE compliant  

dbx website より


この記事は2009-12-19に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

2 Comments

    こんにちは。コメントありがとうございます。

    オーディオシステムが充実していますね。シアターにフロントK2マルチアンプとは壮観です。定位のいい上質のサウンドステージが目に浮かぶようです。情熱のこもったハイエンドコンシューマーステレオシステムを変更するのはもったいない気がします。

    さて4343のクロスオーバーですがアナログ時代のアキュを試したことがあります。パワーの構成も同一条件で試したわけではありませんが、音質的にはdbxと顕著な違いは感じませんでした。チューニング技術に問題があったのかもしれません^^;。ソニーのデバイダ(型番失念)も使ってみましたが、これは好みに合いませんでした。ちなみにデジタルデバイダーは音の鮮度が違うようです。

    コンシューマーでいうチャンネルデバイダーの機能を持つ機器は、プロオーディオではスピーカーマネージメントシステムと呼ばれる事のほうが多いようです。私は比較的使いやすそうで、ハーマングループのソフトウエアが使えたためdbx4800にしましたが、他にもBSSやDolbyLake, XTAなど定評ある機種は多く選びがいのある領域です。これに関してはまた別項で投稿してみます。

  • 4343当時もプロ用を使用されておられた様ですが
    当時のコンシュマー製品(オーデイオメーカーの製品)と比較してどうでしたか??
    当時はデジタルはなかったのでアナログのアキューのF○○かクレルのKBXぐらがみなさんが使用されていた製品でしたかね? 好きな人はJBLを使用していた方もいますね。
    我が家のシアターのF、C、に使用おりますJBL K2 S9500(メイプル)ですがオーディオも兼用してますのでJEM208PSC2という国産のリボンツイーターをダブルスタックした3wayマルチになっていますが、クレルのKBX MONO 3way使用 K2専用ボード入りでクロスオーバー 650HZ、7,5K 12dBで切っております。 既存にそんなに不満はありませんが、やはりシアターという事になるとdbxプロセッサーの4800程度の製品を今後投入していく計画ではあります。我が家も2台必要ですので結構コストもかかりますね。アポジーも必要ですし、マスタークロックは既存のルビジュームが使用可能の様なので助かりますが。シアターも結構コストがかかりますね。

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