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last update 05.11.27
INDEX
1.Hardwareの一覧表 05.11.27update
2.オーディオビジュアルシステム図05.08.22update
3.水冷システムブロック図 ver 1.3 (DVD-PC1) 05.07.17update

 【以下はDVD-PC1のover cllockや水冷温度等の詳細データの記録】
4.DVD-PC1のover clockの記録105.04.19
5.DVD-PC1のover clockの記録205.04.19
6.使用機器の電磁波測定05.04.21
7.DVD-PC1のover clockの記録3 05.05.12
8. チラー冷却の温度記録1 05.05.17
9.チラー冷却の温度記録2(WinDVD負荷時)05.05.24
10.チラー水冷温度記録3.Superπ3355万桁負荷時の温度変化。05.05.26
11.VRM 水冷クーラーと、South chip、Sound Card ヒートシンク装着後の温度変化。(チラー水冷 DVD-PC1のページ) 05.05.27
12.チラー水冷設定温度15度と20度の温度記録。 05.06.02
13.チラー冷却水設定温度とコアおよび表面温度の関係(まとめ) 05.06.17
14.チラー冷却水温度とCPU温度の関係の概念図  05.07.02 update
15.リザーバーの容量の違いによる温度経過の相違 
05.07.02
ホーム
1 Hardware  
PCの高速化に伴い、ソフトも重くなってきました。また発熱も対策が必要です。静かに確実に冷却するため、水冷システムを使用しています。更にその冷却水をチラー型水槽用クーラーで冷やしています。ネットでもまだ見かけないオリジナルシステムです。DVD再生機として使用しています。

DVD-PC1
(~05.11.04)
 自作PC
 DVD再生常用機
 

PC1の外観とチラー水冷


 Chiller Cooling Overclocked PC


 Asus P5AD2-Epremium,(Bios1004),Pen4:560, FSB960(overclocked)
 
P5GD2 PRO(Bios1008),Pen4:540, Pen4:560
 P5WD2 Premium(Bios0124, 0422), Pen4:660
 Memory,OCZ:PC2-5400:512*2, HDD300G*4(SATA2, ICH6R RAID:0+1)
 (SATA2, ICH7R RAID:10)
 VGA: EAX700pro,X850XT(Sapphire),ATI Cataryst5.3,5.4,5.5,5.6,5.7
 DVI-D (5m Monster Cableでプロジェクターとの間で直結),
 Sound Card: RME9632,AES/EBU balance (original breakout cabel)
 Sound Chip: C-Media CMI9880 (onboard, optical cable)
 Optical drive: Pionner A08J
 Power Unit: EPS Zippy-700W S-ATA, AS Power ER-1480A 480W
 Original self-made watercooling case.
 WinXPsp2
 Over clock 映画鑑賞常用:FSB900,CPU4GHz
 Temperature 常用:チラー水冷設定15℃、CPU20℃、ケース内温度10度(空冷)

 
Cooling system (チラー水冷+エアコン空冷)
  Waterblock for CPU, North chip, VGA , HDD (Dangerden, Alphacool)
  Water cooling: Chiller type, ZC-700 (Zensui), ReiSeaRMD201,
  1/2inch tube connection, Total water volume 15L, Original system.

2005.11.05 DVD-PC1の内容を大幅に変更
マザーボードをintel955に、OSをi-RAM ICH7R RAIDに、メモリをDDR2-800に、電源を750W200V駆動に変更。データ保存はLAN HDDを使用。i-RAMを利用して、ハードディスクレスPCにしてみました。映像データの読み込みはLAN HDDから行い、ネットワークプレーヤーとして使用しています。冷却システムは以前のものをそのまま利用しています。CPUは更に変更予定。

DVD-PC1



i-RAMを使用したハードディスクレスバージョン

PC1の外観とチラー水冷

Chiller Cooling i-RAM PC


OS(1):Windows XP pro sp2をi-RAMにインストール
i-RAM (CORSAIR/VS1GB400C3 x4) x2をICH7R RAID Striping(8GB)
Intel D955XBK(BIOS:2010, 2015) , Intel Pentium4 660
Memory,CFD DDR2-800(PC2-6400)1GB:D2U800CZT-1G/Mx2
X850XT(Sapphire),ATI Cataryst5.10

X1800XT(Sapphire)05.11.27, ATI Catalyst5.11
RME HDSP9632 (AES/EBU digital out),Optical drive: Pionner A08J、
AS Power ER-2750A(750W)200V駆動(ブレーカ直結)

OS(2):Windows XP pro sp2をSilicon RAID10(HDD)にインストール
Silicon 3114RAID 10 Striping+Mirroring(Maxtor7B250S0:250GBx4)
i-RAMのOS(1)はDVD視聴用メインOS。
SiliconのOS(2)はメンテ用あるいはデータ用で通常は結線せず。

LAN HDD (TeraStation:1テラバイト)
Case: 自作アルミケース

Cooling system(Chiller HTH) チラー水冷+エアコン(夏)外気(冬)空冷
Waterblock for CPU, North chip, VGA , HDD (Dangerden, Alphacool)
Water cooling: Chiller type, ZC-700 (Zensui), ReiSeaRMD201,
1/2inch tube connection, Total water volume 15L.

Default ratings operation(CPU20℃、 i-RAM25℃)
  FSB 800, DDR2-800 (5-5-5-15), CPU3.6GHz
Over clock operation (by Intel Desktop Control Center v2.0.0018)
  FSB880, メモリ880,CPU3.96GHz,(純正ツール簡易設定での最高値)
05.11.05
Intelに対抗するAMD。ATIと争うnVIDIA。基本となるソフトウエアやハードウエアの特性を探っています。メインで使っているDVD-PC1が調整中の時はこれが活躍します。性能的にはほぼ同等です。
 PC2  パイロット機

 PC2の外観

 ASUS A8N SLI Deluxe(Bios1013)
 Athron64 3500+
 512*2Memory, HDD 160*2(STAT2, nForce RAID0, SiliconImage RAID0)
 6600GT(ELSA)*1 6800ULTRA(ELSA)*1

 RME96/8PSTpro, M-AUDIO DELTA1010LT(driver:x64version),ONKYO SE-90PCI
 
Optical drive: Plextor PX-716A
 Power Unit: Antec NEOPOWER 480W
 Case:CoolerMaster TAC T01,SilverStone LC01
 WinXPsp2
, WinXPpro x64 Edition

作業用のPVです。以前はベアボーンを使用していました。現在はAthronのdual coreを使用しています。このホームページもこれで作成しています。ファン冷却です。
 PC3  作業用PC
 Bareborn:ShuttleXPC SB95P
 Pen4:540

 PC3の外観 ASUS A8N32SLI-Deluxe
Athron64 X2 4400+(Dual Core)
Memory:PC3200 1Gx2
HDD:HDS728080PLA380(80GB)x4 , nForce RAID 0+1
VGA:ELSA
6800ULTRA, Power:AS Power ER-2750A(750W)
Case:サーバー用(メーカー不明)
自作機は構成を換えることが多いので、データを失う危険性が高く、安定した退避場所が必要です。絶対ではありませんが、LAN接続のハードディスクはPC本体に対して独立に機能するので安心できます。
 NAS  ファイルサーバ 
 Link Station
 TeraStation
PCはBフレッツでインターネットに接続しています。無線を含む家庭内LAN環境を作り、ブロードバンドルーターを通して常時接続しています。
 LAN  Bフレッツ  Bフレッツ ファミリー100 → NEC AtermWR7800H/TE (100BASE-TX)
 → スイッチングハブ:Corega CGSW58GTP1000(
1000BASE-T) → PC
PC以外の視聴環境、映像、音響機器です。部屋は映画を観るための専用の部屋として設計し、電源や配線の取り回しも当初から工夫しています。音響機器は昔から使っている古いものが中心です。映像機器の中心は150インチの大スクリーンと三管、DLPプロジェクター。日曜大工も趣味なので、可能なものは自作しています。
 Theater
Orientated
 Devices
シアタールーム
音響機器
プロジェクター

など

 電源200Vstepdown, CSE TX2000*2, TX1000,RX-100twinHG,
 Preamp: AccupheseVX700,
 Poweramp: McIntosh MC2255, Accuphese P-500, Rotel RB1090,
        AmcronK2,Amcron IT-4000,etc(14ch)
 Speaker: JBL4343*3 etc, CrossOver:dbx234XL*2, Subwoofer JBL B460*2,
 Projecter: MITSUBISHI D2010 (1280*720@60Hz),
 Sony G70QJ,YAMAHA LPX-500,
 LCDmonitor: MITSUBISHI RDT179S,195S,
 
EIZOFlexScan S2410W05.11.27
 Line doubler: FaroudjaVP250
 Screen: Stewart sound screen HD130(THXRCertified):150inch,16:9
 Theater room: 5*10*5(H)m

 画質調整:HiViCAST(StereoSound)
自作電源BOX
PC用
自作電源ボックス
アルミ厚3mm、FURUTECKのロジウムメッキコンセント、内部配線はオヤイデの4N単線、コードはS/AラボHHS3.5に銅網組シールド.
2 DVD-PC1をソースデバイスとしたオーディオビジュアルシステム 2005.08.22更新
2005.03.24 システム図を掲載。
2005.04.17 センターアンプAccupheseP500とAmcronK2をブリッジ化

2005.08.22 フロントを3チャンネルマルチアンプドライブに変更
3 DVD-PC1の水冷システムブロック図


冷却システム

ver1.0
水冷システムの説明図
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この図の詳細はこちら
DVD-PC1のSPPP水冷システムブロック図2 (2005.05.29変更)ver1.1


冷却システム
ver1.1
SPPP system

05.05.29~

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この図の詳細はこちら。
DVD-PC1のSPPP水冷システムブロック図3(2005.06.27変更) ver1.2


冷却システム

ver1.2
SPPP system

05.06.27~

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リザーバーを自作大型に変更。自作記事はこちら。
DVD-PC1のHTH system 水冷ブロック図2005.07.17変更) ver1.3
現行

冷却システム
ver 1.3

HTH system
05.07.17~
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空冷ダクトをdualに、PCケース内に車両用ラジエターを追加した。このラジエターは水冷経路に直列に挿入した。負荷に強く、温度に対する耐性が高い。作成記事とデータはこちら。さまざまな改良を加えてきたが、このバージョンは、性能、安定性とも今までの中で最も良い。
【以下はDVD-PC1のover cllockや水冷温度等の詳細データの記録】
4 DVD-PC1のOver Clock の記録1  実施日2005.01.10/ 掲載日2005.04.19
M/B:P5AD2-Epremium(Bios1004), CPU:Pentium4 560VGA X700Pro
DVD-PC1のover clock 4,563GHz

(右上) 外気温8度で、室内は暖房を入れ、室内の壁の温度は24.4度になっている。DVD-PC1には、自作ダクトを経由して、換気扇で外気を送風するが、DVD-PC1まで7mの経路で、そのダクト内温度は12.3度まで上昇している。この冷気がDVD-PC1内を冷却する。PC1を設置している付近の室温は25.1度。

チラー水冷の冷却水温度の設定は、7度に設定しているが、Π104万桁計算の負荷を10回行うと、実測では9,7度にまで上昇している。

(右下) DVD-PC1内の各部位の表面温度は、マザーボードケース内が15.6度、CPUの外表温度が16度、サウスチップ17度、メモリ17度、マザーの電源が30度、VGAチップの表面が18度、電源ユニットが19度。

(左上) マザー付属のAiBoosterでFSBを上げてみた。CPUutilizationは253(X18)でFSB1012、4.563GHzとなっている。ソフト読みのCPU温度は10度。マザー温度は21度。これが、PCMARK04が完走する限界
Chipset 1.6v, CPU 1.4875v, FSB termination 1.25v, Memory 2.00v, Performance mode Turbo, PEG link mode Faster, Slot power Heavier,FSB:DRAM 1:1, Timing 3-3-3-5-3,Bentimark: PCMARK04: 6183Marks, Superpai: 30sec, 2005年1月計測..DVD鑑賞時は、定格からFSB960くらいまでで常用.
5 DVD-PC1のOver Clock の記録 実施日2004.11.15/ 掲載日2005.04.19
M/B:P5GD2 Pro, CPU:Pentium4 540, VGA:X600XT
PCMARK04Sandra CPUSandra Memory 2004年11月実施。
この当時としては、良い結果。
某自作PCコンテストで
JAPANランキング総合7位。
CPU別ではトップだった。
PCmark04, Sandra2004の
CPUとmemoryの総合点でランクされる。

Benchmark Results

[PCmark04]
PCMark04 Score:6092
[Sandra2004]
CPU-Dhrystone ALU:11757 MIPS
CPU-Whetstone FPU:4835 MFLOPS
CPU-Whetstone Isse2:8451 MFLOPS
MEMORY-Bandwidth Int:6071 MB/s
MEMORY-Bandwidth Float:6127 MB/s

<PC>
M/B:P5GD2 Pro
CPU:Pentium4 540
MEMORY:Sumsung DDR2 PC4300 256MB X 2
CPU Cooling:Water Cooling (original)
HDD:Seagate ST3160023AS 160
Optical Drive:PIONEER DVD-RW DVR-108
VGA:MSI RX600XT-TD128
OTHER CARD:RME9632
POWER SUPPLY:ENERMAX EG701AX-VE(600W)
CASE:Original Aluminum Case
OS:Windows XP SP2

<Frequency/Voltage>
CPU Frequency:252.0MHz
DRAM Frequency:Auto
Performance Mode:Turbo
Memory Voltage:2.10V
Chipset Core Voltage:1.60V
CPU VCore Voltage:1.5125V
FSB Termination Voltage:1.40V

<Chipset Setting>
DRAM Timing:4-3-3-5-3
Hyper Path 2:Enabled
PEG Link Mode:Faster
Slot Power:Heavier

CPU-Z CPUCPU-Z Memory
6 使用機器の電磁波測定 2005.04.21
        Trifield Meter

 使用機器のmagnetic fieldを測定してみた。測定器Trifield Meterの動作原理、信頼性や精度はよく理解できない(メーカー説明の抜粋はこちら・英文)。電磁波の人体に対する影響や、機器の性能に対する影響も定かでないが、自作機器はできるだけ安全なものにこしたことはない。電磁波対策は、画質や音質に良い効果がある可能性もある。

 下の表は、AV機器を中心に測定した結果。数値そのものよりも、自作機と他の機器との比較に興味を持った。特にケースから自作した機器★は低いレベルに収まっている。というか、この数値が低くなるように、測定しながら工作した。工作中は、アルミや他の素材一つ一つの遮蔽効果を測定した。市販の製品では、その動作原理や作りと測定数値は、感覚的に相関している。
カテゴリー 機種・品番 magnetic(mG)
正面より5cmで測定
参考
自作PC ★DVD-PC1 0.5 自作多重シールドケース
PC2 9 既製品ケース
PC3 15 既製品ベアボーン
外付けHDD Link Station 5 バックアップ動作時
ユニバーサルプレーヤー ESOTERIC UX-3 3 再生専用高級機
AVプリアンプ Accuphese VX-700 7 動作時

すべての機器は測定数値が動揺する。数分測定してみて、大体の判断をしている。また測定場所によっても数値は異なる。ここでは機器の正面で測定している。
パワーアンプ Accuphese P-500 3
Rotel 1090 20
Amcron K2 10
Mcintosh MC2255 8
トランス CSE TX-1000 25
CSE TX-2000 40
プロジェクター YAMAHA LPX-500(液晶) 13
MITSUBISHI D2010(DLP) 90
液晶モニター MITSUBISHI RDT195S 9
水冷クーラー ZC-700 50
電源タップ oyaide OCB-1 EXs 3 通電時
AudioTechnica AT-FN506 7
★自作電源タップ(アルミ) 1.5
携帯電話
FOMA900i
待ちうけ 0.2
呼び出し/バイブ
通話 0.3
バックグラウンド シアタールーム中心部 0.2 水平垂直全方向
Trifield Meter スイッチOFF 0.0
7.DVD-PC1のover clockの記録3 05.05.12
 P5WD2 Premium, CPU Pentium4 660でover clockを行ってみた。とりあえず。FSB1000までを目指したが、CPU電圧を上げるだけで、あっさり到達した。問題は温度。CPUはソフト読みで22度、表面センサーで19度、冷却水設定温度は17度、ケース内温度は19度、空冷温度は13度。室温25度、戸外は23度だった。これでπ104万桁が31秒で完走する。Over clockを行うと、冷却水設定温度とソフト読みのCPU温度差が5度くらいに達する。通常は3度以内。それだけ発熱量が多いに違いない。
 CPUの倍率は18倍で固定していて、Lock Freeを使っていない。このマザーはまだまだいけそうだが、FSBは900程度で常用している。この条件だと、WinDVD6のTrimensionDNMは、CPU利用率10~20%程度で、快適に動作する。
8. チラー冷却の温度記録1 05.05.17 
Fig 1
チラー水冷のCPU温度
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Figure legends
Cooling water: Water temperature of internal thermometer of chiller water-cooled device. CPU(AIbooster): Core temperature of CPU with overclock software of mother board. CPU(Water block): Temperature of water-cooled block. Air Cooling Duct: Temperature of air cooling duct. Temperature in Case: Temperature in mother board case.
The temperature was measured on DVD-PC1 (Asus P5WD2 Premium, Pen 4:660,FSB1000,4,5GHz). DVD-PC1 was "Over clocked" to FSB1000 and 4.5GHz. The preset temperature of the chiller water-cooled is 20 degrees. The temperature of cooling water changes according to "on/off "of the thermostat of the chiller water-cooled device. It is shown water cooling and cooling off in the table. Similarly, the air cooling temperature changes according to the operation situation of the air conditioner. The preset temperature of the air conditioner is 25 degrees. Having shown "air cooling" in the table operates and the air conditioner is operating. 2005.05.15
Refer to here for details of water-cooled and the air cooling system. The cold air taking from the air conditioner is here.

チラー水冷の設定温度は20度。cooling water:チラー水冷装置の内臓温度計による水温。FSB900,4GHzで測定。CPU(AIbooster):マザーボード付属のoverclockソフトによるCPU温度。CPU(Water block):水冷ヘッドの温度。Air Cooling Duct:空冷ダクトの気温。Temperature in Case:マザーボードケース内の気温。チラー水冷装置のサーモスタットのon/offに応じて,cooling waterの温度が変動する。表ではwater cooling,cooling offと示している。同様に、空冷温度はエアコンの作動状況に応じて、変動する。エアコンの設定温度は25度。表ではair coolingと示したのが、エアコンが作動している状態。水冷および空冷システムの詳細はこちらを参照。エアコンからの冷気取り込みはこちら。
 約50分間、温度の記録を取った。1分間隔で、表示を目視で読み、記録紙に残した。準備から表作成終了まで約5時間かかった。

 今回はDVD-PC1(P5WD2 Premium, Pen4:660, RAID:10) , FSB1000, 4.5GHzの無負荷の状態で、温度経過に注目して計測を行った。チラー水冷クーラーの冷却水の設定温度は20度としたが、結果的に2度の範囲内で変動した。エアコンの設定温度は25度としたが、これはエアコンが効き始めると、噴出し温度は11度まで低下する。

 上のグラフでは、AIboosterのCPU温度は、冷却水温度に対して約6度高い。CPUに関連した温度は、AIbooster、water block共に、cooling waterの温度の推移に相関している。約5分の周期でクーラーのサーモスタットが作動するが、それと同期して変動する。エアコンからの冷気の温度はかなり低いが、この推移とはほとんど関係ない。Water blockの温度は、若干空冷温度の影響を受け、エアコンが効き始めると、冷却水の設定温度に近づく。
 
 結露は、ケース内温度が冷却水の温度を上回った時に起きる可能性があるが、今回の測定では、開始2分から11分の間の9分間と、41分以降が、それに該当する。この温度差が、5度以上ある期間が長期持続し、かつ湿度が高いと危険だ。 DVD-PC1の詳細はこちらを参照。 結露の実際はこちら。
Fig 2
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表面温度はAINEXのBurn Protectorで計測。NorthChip:水冷ヘッドのアクリルトップ。SouthChip:ヒートシンク表面。System(AIBooster):AIboosterの表示温度。VGA:周辺チップの裏面。SounCard:メインチップの裏面。PowerUnit:マザーボード上の電源部のヒートシンク。Air Cooling Duct:空冷ダクトの気温。Temperature in Case:マザーボードケース内の気温。
 同時に、マザーボード上のパーツの表面温度も計測した。AIboosterのシステム温度を含め、こちらは空冷温度と相関している。計測点は、各部位の表面温度で主要なチップの裏、あるいはヒートシンクの温度を計測している。

 AIboosterのCPU温度は、冷却水温度に対して約6度高いが、冷却水の推移に忠実に追従しているのは面白い。冷却水のチラー冷却は、強力かつ安定している。また、他のパーツの表面温度は、概ね空冷温度に左右される。
次回はDVD再生常用時の経過を計測する予定。それにしてもデータロガーがほしい。
統計解析
   冷却水および空冷温度とコア・表面温度の相関関係
Table1
従属変数 独立変数 相関係数 p n
CPU (AIB) Cooling Water 0.773 <0.0001★ 51
CPU(w.Block) Cooling Water 0.538 <0.0001★ 51
Nchip Cooling Water 0.265 0.06 51
Nchip Case Temp 0.807 <0.0001★ 51
Schip Case Temp 0.478 0.0004★ 51
System(AIB) Case Temp 0.695 <0.0001★ 51
VGA Case Temp 0.950 <0.0001★ 51
SoudCard Case Temp 0.310 0.268 51
PowerUnit Case Temp 0.851 <0.0001★ 51
Case Temp Air Duct Temp 0.971 <0.0001★ 51
Fig 3
 データの相関関係を解析してみた。単回帰で独立変数は冷却水温度と空冷温度。デジタル温度計を読んでいるので、本来はnon-parametricだが、結果は変わりないので、parametric解析を示している。回帰グラフは上の表の中の実測水温とCPU温度の相関とその有意性を示したもの。

 掲載したものは、N.chip-Cooling WaterとSound Card以外はすべて、有意の正の相関関係を認める★。NorthChipとVGAは水冷ブロックを装着しているが、計測点はボード上の、ブロックよりやや離れた部位なので、冷却水温との相関はなく、空冷温度との相関のほうが強い。冷却水温度とCPUのコアの温度とは強い相関関係にある(r=0.773)。
9.チラー水冷の温度記録2, WinDVD6プレイバック時の温度変化。 05.05.23, 24
Fig 4
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 チラー水冷の設定温度は20度。FSB900, 4.05GHzの常用環境で測定。cooling water:チラー水冷装置の内臓温度計による水温。CPU(AIbooster):マザーボード付属のoverclockソフトによるCPU温度。System(AIB):AIBoosterによるシステム温度。GPU(Catalyst):Catalyst5.4によるGPU温度。VPU clock 574MHz。CPUutility(AIB):AIBoosterによるCPU利用率。Air Cooling Duct:空冷ダクトの気温。Temperature in Case:マザーボードケース内の気温。FSB900,4GHz. チラー水冷装置のサーモスタットのon/offに応じて,cooling waterの温度が変動する。空冷はエアコンの作動状態で固定。エアコンの設定温度は25度。(Fig1参照)


 WinDVDによるDVD再生という負荷をかけて、温度測定を行った。WinDVD6はハードウエアアクセラレーションの場合と、TrimensionDNMでの再生の場合を測定した。上の図では50分の観察時間のうち、前半は無負荷、15分からハードウエアアクセラレーションによる再生、30分からはTrimensionDNMによる再生を行っている。

 ハードウエアアクセラレーションではCPU利用率は上昇するが、ケース内の温度が若干上昇する他、測定データに変化はない。TrimensionDNMではCPU利用率が30%台に上昇し、CPU温度も若干上昇する。冷却水温は安定している。その後の終了時点まで、CPU温度が更に上昇することもない。常時これだけの負荷をかけても、温度上昇は数度に留まる。次回はベンチマークテストで更に高負荷をかけて、測定を行う予定。
統計解析
Table2
CPU温度と冷却水温の差の平均値と標準偏差および標準誤差
Phase1-noload:無負荷の状態
Phase2-HA:Hardware acceleration
Phase3-TDNM:Trimension DNM

Table3
Fig.5
 無負荷の状態と、hardware acceleration,Trimension DNMのでの再生時の、CPU温度と冷却水温の差を比較してみた。その温度差は、無負荷の状態では、5.876±0.876℃、hardware accelerationの状態では6.242±1.141℃、Trimension DNMでは8.558±1.496℃(Table2). t検定では無負荷とTrimension DNM、hardware accelerationとTrimension DNMの間に有意の差を認めるが(P<0.0001)、無負荷の状態とhardware accelerationでは差は認めなかった(Table3)。

 即ち、通常のDVD再生はhardware accelerationで視聴しているので、温度からみると、無負荷の状態と変わりない条件で再生していることになる。Trimension DNMをonにすると、CPU温度がおよそ2.6℃上昇する(Table3,Fig5)。 05.05.24
10.チラー水冷の温度記録3.Superπ3355万桁負荷時の温度変化05.05.26
Fig.6
統計解析
Table4
Superπ計算時の冷却水温とCPU温度の差と無負荷時のそれを比較した(Fig.6)。FSB900,4GHzDVD-PC1. 無負荷時が4.905±0.790であるのに対し、Superπ計算時は10.680±0.853℃と上昇する(P<0.0001)。Superπ計算を行うと、CPU温度が約5.7℃ほど上昇する(Table4)。Trimension DNMの約2倍の上昇となった。

 さて、どのくらいの負荷で何度CPU温度が上昇するのか?大きな負荷をかけても温度上昇の少ないPC。チップやボードのアーキテクチャに依存しない、筐体構造や冷却システムに工夫を凝らしたコンプライアンスの高いPCシステム。High Compliance System. これを探るのも面白い。次回は負荷量と温度変化の関係について検討したい。
11.VRM 水冷クーラーと、South chip、Sound Card ヒートシンク装着後の温度変化。(チラー水冷 DVD-PC1のページ) 05.05.27
Fig. 7
12.チラー水冷設定温度15度と20度の温度記録。 05.06.02
Fig. 8   Temperature Record on DVD-PC1 with SPPP system
チラー冷却温度の設定を15度と20度で、温度のデータを取ってみた。水温設定を下げると、すべてのコア温度と表面温度が低下する。FSB900,4GHz,DVD-PC1.
Fig. 9
統計解析
Table 5
Decrese in Temp. Temp. at 20℃setting Temp. at 15℃setting
Core Temperature
Water -4.98 20.6 15.6
CPU(AIB) -6.05 26.9 20.8
System(AIB) -1.32 21.8 20.4
GPU(Catalyst) -4.28 24.4 20.1
CPU-Water -1.06 6.33 5.27
Surface Temperature
CPU -4.34 21.4 17.1
NChip -3.08 19.0 15.1
SChip -1.55 22.2 20.6
VGA -2.20 23.2 21.0
Sound -1.56 25.8 24.2
PWR -2.70 17.9 15.2
Air Cooling Temperature
Duct -0.352 8.9 8.6
Case -1.5 13.4 11.8
 水温設定を5度下げて、その影響を最も受けるのはCPU。26.9から20,8へ6.05度下がっている。これは単純な引き算ではなく、統計量。当然有意差がある(p<0.0001)。次いでGPUの-4℃。またCPUと冷却水温との差は、15℃の方が小さい(6.33 vs 5.27,p=0.014). 冷却水温設定が15度から20度の間では、CPU温度は約5度高いといえる。CPU温度は、冷却水温設定によく追従する。ヒートシンクを追加したサウスチップVRM(PWR)は、更にエアーの流れを工夫したら(整流版)、以前に比べ随分冷えるようになった。

 この環境なら水温設定10度、CPU温度は15度程度まではいけそうだ。それ以下だと多分、水温よりケース内温度が高くなり、結露の危険性が出てくる。
13.チラー冷却水設定温度とコアおよび表面温度の関係  05.06.17
Fig10
 冷却水温の設定温度が10度から35度までの間で、コアおよび表面温度を測定した。横軸は冷却水の実測温度。チラークーラーの設定温度は10度、15度、20度、25度、30度、35度の5つ。5度おきとしているので、その部分だけデータが集中している。しかし、全体の解析には問題ない。縦軸はコアおよび各パーツの測定温度。FSB900,4GHz無負荷の状態で測定した。各部位ごとに実測冷却水温と各パーツの温度の単回帰も同時に示している。傾きが大きいほど、冷却水温の影響を強く受けていることになる。10度以下に関しては、回帰直線からの類推が可能だ。
 水温の影響を最も受けるのは、CPUコア温度(青)。その他、冷却ブロックを実装しているGPU,NorthChip,Power(VRM)なども同様の傾向を示している。それに対して、ヒートシンク空冷を行っているSouthChipやCase内温度などは、それほど強い関係を持たないものの、やはり冷却水温に影響されている。Table5にも示したが、冷却水温を下げるほど、水温とCPUコア温度の差が小さくなる(茶)。尚、図には示していないが、RAID10を構成しているHDDの表面温度は、ケース内温度(Case Temp.)とほぼ同じ値を示す。

 これで、結露の危険域も推定できる。Case温度が各パーツの回帰直線と交差する6度が限界点であろう。すなわち、このシステムの冷却限界点は、冷却水設定6度、CPUコア温度9度あたり。水温が15度以上は、結露の心配なく動作可能と思われる。常用温度は、冷却水設定15度、CPU温度20度あたりが適当か。ちなみに、冷却水温設定が35度以上になると、水冷クーラーも作動しなくなる。空冷温度が低いので、逆に冷却水が、PC内で冷却される。

 Caution: 注意すべきはDuct TempとCase Temp. このシステムでは、空冷はエアコンの冷気を使用している。チラーの設定温度が室温以下の低い値の場合、室内温度が下がったのを感知して、エアコン動作が「送風」のみに切り替わったとたん、結露が起こる可能性がある。これまで示した一連のデータは、エアコンの温度設定は25度で、送風を「弱」にし、連続冷却動作状態を作り出した上での検証だ。室温は常に26度を示していた。すなわち、空冷温度がパーツ温度を上回らないような配慮が必要。チラー設定温度を室温以上にしておけば、この心配もなくなる。

 この結果が、このシステムの特性をよく示していると思う。負荷をかけると、それぞれの回帰直線は数度から5度、上方に移動すことになる。
今回の測定時の、CPUとGPUの最低温度
14.チラー冷却の冷却水温度とCPU温度の関係(概念図) 05.07.02update
Fig. 11
The concept chart showed the relation between the preset temperature of cooling water and the temperature of CPU of the chiller cooling. A horizontal axis is a temperature of cooling water. This can be set to the given value . The spindle is a temperature of CPU.

In this system, it divides into three phases by the temperature of cooling water. The block of the center functions effectively the chiller cooling, and keeps the temperature of CPU constant. The block of the left is too low the temperature of cooling water, and phase in which the be dewy happens. The right is a phase that is cooled the heat of cooling water by air cooling, and reaches the stationary state. The trigger by the rise in heat doesn't function, and at this time, the chiller refrigerator doesn't trigger the thermostat, and enter the state that the cooling operation is not done.

 このシステムは、チラー水冷の設定温度によって三つのフェーズに分かれる。設定温度の低い方から、結露相、チラー有効冷却相、空冷相。設定温度が高くなると、熱の移動が、逆になるという興味深い現象が認められる。すなわち、空冷相では冷気が水温を下げ、チラークーラーは自動的に機能しなくなる。空冷システムに移行する。

15.リザーバーの容量の違いによる温度経過の相違 05.07.02

Fig.12
リザーバーを容量の多いものに交換した。ここでは、リザーバーの容量の違いによる、チラー水冷の温度推移の相違を検討してみた。FiG.12にリザーバー容量7リッター(左)と15リッター(右)の温度推移を示した。サーモスタットのon、offからみた、一周期を示している。水量が多いとその周期が長くなり(1.8倍)、温度変化も少ない。緩やかな変動になる。
Fig.13
統計量を比較してみた(Fig.13)。リザーバー容量が多いほうが温度が低い傾向はあるものの、冷却水温度、CPU温度ともに統計量には有意差がない。容量が大きいほうが分散が小さいが、これが温度の変動幅の小ささを表している。
以上はチラー有効冷却相 (Effective Chiller Cooling Phase) での変化だが、空冷相 (Air Cooling Phase) では更に違った面白い変化になる。(Fig.11参照)
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