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画質調整 HiViCAST   HiViCASTロゴ
 画質や音質の評価は個別性が高く、人によって違います。気分や感情、経験や知識、その他いろんなことが影響するでしょう。人に伝える場合できるだけ再現性が良いように表現する必要がありますが、それにも限界があります。ここでは画質の調整を行う場合の基準に触れてみました。

 画質の基本的な調整を理解すると、画質の評価がしやすくなります。それを目的とした専用のDVDが市販されています。いくつかありますが、その中で最近出た、Stereo Sound社のHiViCASTという比較的判りやすいディスクを紹介します。ただしここで触れたのは静止画の調整が中心です。動きのある動画の調整・評価法を中心にしたこの種のディスクはないようです。
 下はHiViCASTの画質調整用パターン。慣れると手軽に調整できる。全調整で約15分程度。わかりやすいガイダンスが流れる。コントラストとブラックレベルはそれぞれの数値が識別出来るよう調整する。プロジェクタのパラメーター、ビデオカード設定、再生ソフトの設定、いずれを調整するかは好みと思う。性能の良いものはデフォルトで固定する。またソースに近い側を調整してみるほうが結果が良い。たとえばプロジェクターと再生ソフトの画質設定はデフォルトとして、ビデオカードのドライバの設定のみを調整する。コントラストとブラックレベルは画質の基本なので、どちらともクリアするように調整する。
コントラスト Contrast ブラックレベル Black level
コントラスト画像1 ブラックレベル画像1
コントラスト画像2 ブラックレベル画像2
通常、ここまでの性能を持っていれば問題ない
コントラスト画像3 ブラックレベル画像3
やや性能が良くなるとここまで判別できる
SMTPカラーバー ブラックレベル画像4
SMTPカラーバー これが識別できると超一級
  色合いと色の濃さの調整はディスク付属のブルーフィルタを使用する。これで4つのブロックが同じように見えるまでパラメータを動かす。いままで無調整で済んだカードはない。モノスコープでは解像度やゆがみなどを見るが、これはおおむねプロジェクターの性能が支配する。SMTPカラーバーにはi色に関するすべての要素が含まれていて、簡易調整するにはこれだけで十分。
色の濃さ 色合い
色の濃さ Chroma, Saturation 色合い Hue
モノスコープ ブルーフィルター
モノスコープ Monoscope BLUE FILTER
Chroma,Hue調整で使用するフィルタ
  丁寧に調整すると、どんなビデオカードでも大体同じような印象になる。性能の良いものは調整が合う前後の範囲が広い傾向がある。プロジェクターは基本的にデフォルト。どうしても調整できないときにのみ扱う。再生ソフトウエアの色調整はデフォルトにリセットする。ビデオドライバで調整することのほうが多い。調整終了後プリセットデータとして記憶させておくと便利。ATIのドライバは解像度やディスプレイの選択、起動再生ソフト等とともに一括プリセットできる。電源、電源コード、デコーダーアンプ、ビデオコネクタ、ビデオコードなど様々な影響もあるので、トータルバランス。どこかで妥協し、一つ一つ変えてみてみるのも楽しい。
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