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WinDVD6 Platinum
WinDVD7 Platinum
Last Update 2005.06.25
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 WinDVD6とPowerDVDは、店頭で入手し易いDVD再生専用ソフトです。いずれもよいソフトウエアですが、両者には若干キャラクターの違いがある印象です。私見ですが、一言で表現すると、WinDVDは先進的かつ精細、PowerDVDは大胆かつ豪快。こんな印象です。PowerDVD5からWinDVD6に換えて半年ほど経過しましたが、その導入経緯と使用感をまとめてみました。
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このページの内容とリンク                             
1.WinDVDの特徴
2.ハードウエアとソフトウエアの設定

3.OSクリーンインストールの要点
4.WinDVDのインストール・セットアップ

5.Trimension DNM の動画
6.Esoteric UX-3,PureVideoとの比較記事はこちら 2005.05.05
7.WinDVD7のアナウンス 2005.05.31
8.WinDVD7 2005.06.25
関連ページ

NVIDIA PureVideo の視聴記事
Esoteric UX-3 の視聴記事
1.WinDVDの特徴

Trimension DNM (Digital Natural Motion) サイトより引用
 高級テレビで多く採用されている Trimension テクノロジーを PC 用ソフトウェア DVD プレイヤー として世界で始めて実装しました。24fps の映画のソースを PC モニタ上で 60fps で プログッシブ再生する場合、Motion Judder と呼ばれる「映像が非連続に表示される」現象を 大幅に改善し、一層滑らかな映像表現か可能となりました。

 WinDVD6を購入した動機は、この記述だ。PowerDVDでも問題なく再生できていた。しかし自作機で再生していると、動画の滑らかな動きを実現しようと躍起になる。最初はうまく再生できない事も多い。もちろんWindowsやVideo Driver,その他プロジェクターの設定、サウンドカードのdriverの設定など影響を与える因子もたくさんある。うまく再生できないとこれら設定を疑う。すこし設定を変えるだけで、状況が変化する事もよく起こるからだ。そこでいつも、高性能のソフトウエアに目がいく。

 WinDVD6では、「映像が非連続に表示される現象を 大幅に改善し、一層滑らかな映像表現が可能」が殺し文句だった。
2.ハードウエアとソフトウエアの設定
 再生専用機なので、導入にあたってWindowsはクリーンインストールした。調子がおかしくなった時も、色々扱った挙句クリーンインストールであっさり解決することもある。

 Trimension DNM はかなり高速処理を要求するので、Overclockを前提にCPUやVGAも水冷化した。マザーボードも高速処理に耐えるものを選んだ。チップセットはICH6R。少しでも速くするために、ハードディスクはSerial ATAII をRAID0でセットアップした。ソフトのためにハードを変更する。コレも趣味のうち....

 余談になるが、このOverclockのプロセスが面白かった。
一時はDVD再生よりも、Overclockに熱中した。目的と手段が逆転した限界性能の追求だったが、これを趣味されている方もいて、ネット上でいろいろヒントを頂いた。最終的にエントリーした、マザーボードメーカーのoverclockランキングで、格上のCPUを凌駕して上位入賞したのは実のところ驚いた。「PCは冷やすと速くなる」のは本当だった。


3.OSクリーンインストールの要点

 DVD再生ソフトで原因不明のコマ落ちや再生できないこともある。最初のインストール場面は環境を整える絶好のチャンス。以下の順番でインストールすると、トラブルが少ない。(WinXP, RAID,サウンドカードを使用する場合)

1.CPU,MEMORY,VGA,HDDのインストール。

2.RAIDドライバフロッピーディスクの作成。
 RAIDドライバをフロッピーに書き込む。これは、OSインストール前でも、マザー付属のCDドライバディスクを挿入したままでPCを立ち上げると、DOSコマンドでフロッピーに書き込みできるようになっている。できなければ、他のPCでフロッピーに書き込む。

3.WindowsXPsp2のインストール。

 さて、電源を入れDeleteキーを押してBiosに入る。Biosではパラレルなど不要なDeviceは無効にする。またオンボードサウンドも無効に。必要なRAID機能を有効にする。Saveして再起動。するとBios画面でRAID構成をするために必要なRAIDプログラムがROMから起動するので、指示されたキーを素早く押す。失敗したらもう一度再起動。RAIDプログラムに入れたら、Create RAID。RAID0やRAID1などが選べるはずだ。ここで再びSaveし再起動。Windowsのインストールが始まると、F6を押しておく。すると事前に作成したフロッピーを要求してくるので、該当のRAIDドライバを選んでインストールする。この後更にOSのインストールが続くが、再びフロッピーを要求してくる。Windowsのパーティションは以前のものがあればDeleteして新たに作成してフォーマット。そこにWindowsをインストールする。今回は300M*2の600MBでRAID0を構成し、そのうちの100MBをCドライブとして、OSをインストールした。一連の流れがうまくゆくと再起動を要求してくる。さらにインストールが続き、再起動で終了。

4.チップセットドラバのインストール。
付属のドライバCDの必要な項目をインストールする。チップセットドラバは必須。ユーティリティーソフトは不要と思われるものは避ける。DirectXは最新かどうか不明であれば後にできるので、インストールする必要はない。ここで再起動。
5.インターネット接続設定を行い、再起動し接続を確認する。

6.セキュリティソフトのインストールおよびアップデート。再起動。

7.Windows update でOSのアップデートを行う。再起動。

8.DirectXのアップデート。サイトでダウンロードする。再起動。

9.Video Driverのインストール
VGAカードに付属のドライバは古いものが多い。それでネットから最新ドライバをダウンロードし、インストールする。再起動で解像度を適切なものに変更する。
10.サウンドカードのインストール
電源を切る。これは電源プラグを抜いたほうが無難。その後サウンドカードを取り付ける。サウンドカードのドライバはVGAカードほど更新していないが、一応ネットで確かめて、最新のものをインストール。ドライバのインストール方法はカードによる。コントロールパネルのハードウエアの追加で行うことのほうが多いかもしれない。再起動。
 何回も再起動が必要だ。集中できる時間帯と環境で作業したほうが失敗が少ない。どこかでおかしくなると、また一からやりなおす羽目になる。慣れると2時間くらいで完了する。慣れないうちは何度も失敗した!
4.WinDVDのインストール 2005.05.13
 ネットで確認し必要であればアップデート。一度パッチ(2004/09/15)がでている。「6.0B06.071C00.23533」が最終バージョン。コントロールパネルのサブメニューから「情報」で確認できる。インストール時にWMPに最適化するの項目はチェックを入れた。特に不都合はない。
2回目のバージョンアップは2005.05にあった。ダウンロードして上書きインストールを行う。
   WinDVDのセットアップ
 さて調整に入る。セットアップでビデオ、サウンドの設定を行う。画面の右クリックで選ぶ。
WINDVD6サウンド設定 サウンドの設定。SPDIF出力で、外部デコーダー(AVアンプ等)でデコードする場合を示す。オーディオタブを選び、左のセットアップで「外部プロセッサへのデジタル(S/PDIF)出力」にチェックを入れる。
WINDVD6ビデオ設定 ビデオの設定。ハードウエアアクセラレーションを使う場合はチェックを入れる。ただし、この設定を行うとTrimensionDNMは使用できない。
WINDVD6リモコン ハードウエアアクセラレーションを使用する場合、リモコンの右下にある、TrimensionDNMのボタンはグレイアウトし選択できなくなる。デインターレースはプログレッシブ。
TrimennsionDNM設定 ハードウエアアクセラレーションのチェックをはずすと、TrimensionDNMのボタンは黄色く変わり、ONをクリックすると動作する。
WINDVD6カラー設定 カラーの設定はデフォルトに設定しなおす。

Win DVDにはカード型のリモコンがついているパッケージがある。受光部はUSBで、特にドライバは必要ない。とても便利。
5.Trimension DNM の動画
 Trimension DNMを使用すると、極めて滑らかに動く。肉眼で観察しているような滑らかさだ。映画はフィルム収録でフレームレート24fpsだが、逆にフィルムソースのカクツキが良くわかる。でも、今までずっと観てきたフィルムの動画パターンとあまりに違うので、脳が受け付けない。それでも10本も観ると、その違和感も和らいでくる。

 CGを駆使した現在のアニメや自然を描いたタイトルはあまり違和感がない。特にCGアニメの再生はすばらしい。「ファインディング・ニモ」は、圧倒的な擬似現実感が出て実写のように感じる。質感も良好だ。画面に奥行きを感じるようになる。しかし、やや解像感が落ちる。また画面のサイズがやや小さくなる。CPUパワーは必要だが、現在のDVD-PC1の場合、使用率は30%を超えない。コマ落ちらしきものも一切ない。

 ハードウエアアクセラレーションを使用すると、解像感があがり、「自然」になる。こちらが、映画館で見る映画に似ている。

 ソフトによって使い分けることにした。CGやアニメはTrimension DNMを使用している。大半の実写映画は、いくらカクカクしても、映画を見ている気がする方を選んでいる。

 それにしても画期的な技術だと思う。CPUに負担はかかるが、ソフトウエアデコードの可能性は無限のように思える。
7.WinDVD7のアナウンス2005.05.31
インタービデオジャパン株式会社 平成17年5月30日 発表

「WinDVD 7」シリーズ新機能

  • H.264/MPEG-4 AVCをサポート(Platinum):高画質高圧縮の次世代ビデオ・コーデックに対応
  • UPnPクライアント機能サポート(Platinum):ネットワーク上のUPnPサーバーの公開ファイルをリモート再生
  • アドバンストTrimensionDNM(Platinum):高画質かつスムースな映像表示を実現、低CPU負荷のシネマティックモードも搭載
  • 新ユーザーインターフェース:独自操作パネルをより使いやすく改良、よく利用するコントロールが短いステップでアクセス可能
  • 3種類のインタービデオ・オリジナルサラウンド拡張機能搭載:「IVIヘッドフォン」「ICEサラウンド」「IVIホールエフェクト」
  • オーディオセンター:オーディオ・エフェクト/コントロールメニューを集中統合
  • ビデオセンター:ビデオ・エフェクト/コントロールメニューを集中統合

6月24日より発売されるとの事。さてどうなんでしょうか?楽しみです。

8.WinDVD7 2005.06.25
WinDVD7Platinum opening 画面

 WinDVD7のアップグレード版を購入した。WinDVD6に比べ、シンプルなインターフェイスで操作が簡単。動作も軽い。Trimension DNMはアドバンス設定が追加されている。その他の機能はあまり変化がない。

 画質はよくなっている印象。コントラストが若干改善されていて、黒がよく沈む。音質も若干変化している。すっきりとして見通しのよい音質だ。ハードウエアアクセラレーションを使用した動画が最も好きだが、Trimension DNMの画質もよくなっていると思う。解像感がよくなった。暗い場面で時に画面の端が欠ける症状は、全くないとは言えないが、非常に少ない。総合的に好感が持てる変化。良くなった。
WinDVD7Platinum バージョン情報
バージョン情報
WinDVD7Platinum ビデオセンター
WinDVD7Platinum アドバンスモード  Trimension DNMにアドバンス設定が追加された。ビデオソースかフイルムソースかを自動で見分けるようだ。最高品質に設定しても、スムーズな動き。WinDVD6では解像感が落ちていたが、WinDVD7では、その度合いが少ない。CGアニメでは、より立体感を感じる。

 デモモードは、再生画像やデモクリップをTrimensionDNMの効果がない場合とある場合の二つの動画を同時に表示して、比較できるモード。その画質の違いが良くわかる。なくてもよいモードとは思うが、これはメーカーの自信の表れだと思う。

 下の撮影写真はデモモードのTrimension DNM onとoffとの比較場面。150インチ投影。上下、左右の分割比較ができる。コマ送りボタンまで付いている。
WinDVD7Platinumアドバンスモード上下分割
上下分割:下がTrimension DNM on。ポーズにすると、左下にコマ送りボタンが現れる。
WinDVD7Platinumアドバンスモード左右分割
左右分割:右がTrimension DNM on
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