モノリスシアターロゴ
ホーム
8910a
 High Quality Sound Card and Clock Generator
last update 05.08.25

ホームシアターでは音響は重要な要素です。PCでの再生では、サウンドカードの質が鍵となります。最近のオンボードも良質ですが、やはり高品質のサウンドカードにはかないません。使用中のカードの設定と音質を紹介します。

このページの内容

1.RME HDSP9632 Hammerfall DSP  2005.07.21update 自作ブレイクアウトケーブルVer2
2.Word sync trial: WCM9632, Esoteric G-25U, インフラノイズ ABS-9999 ABS-7777
05.06.14
3.M-Audio DELTA 1010LT for PCI-X 
4.ONKYO SE-90PCI
  (Windows XP Professional x64 Edition対応Driver) 05.05.11
5.RME 96/8 PST PRO (予定)

6.ASIO出力 (by Lilith and HDSP9632) 05.08.25
1.RME HDSP9632 Hammerfall DSP RMEロゴ
RMEHDSP9632

Firmware and driver
  firmware: 151(2005.05.13)
  driver: 2.90 (2005.05.13)
  firmware: 152(2005.05.17)
  driver: 2.92 (2005.06.02)
  driver: 2.93(1)(2005.06.14)
 
driver: 2.93(3)(2005.07.22)
  driver: 2.94(2005.07.29)
  driver:2.94(1) (2005.09.15)

Information and technical source
  RME news and announcement: version up information
  RME newsgroup : usefull discussion RME official forum
 RMEはドイツのメーカー。ホームユースとしてはあまりなじみがないし、そもそも店頭で見かけない。DTM用品としてプロユースで需要があるという。これはミドルレンジの製品で、楽器店で購入した。

 目的は
DTS,Dollby Digital信号をS/PDIF信号(AES/EBU)で取り出す事。その後AVプリアンプでデコードする。アナログ出力は考えていない。
 
 日本語のマニュアルはついているが、DTMに関する基本的知識がわかった上での説明になっている。その上直訳調でわかりにくい。かなり勘に頼ってセットアップした。

 ドライバのインストールは比較的簡単。サイトから最新版をダウンロードしてハードウエアの追加ウイザードを開き、サウンドビデオのコントローラを選択する。特定の場所からのディスク使用で、ダウンロードしたフォルダを選択すればよい。ファームウエアやドライバーは頻繁にアップデートされる。疑問のほとんどは、ニュースグループで解決できる。

 上のコネクタがデジタル、下がアナログとMIDIのブレイクアウトケーブルを差し込む構造になっている。光も入出力がある。レコーディング、ミキシング用途の入力系は使用しない。
 
      Hammerfall DSP Setting
DSPセッティング  起動すると特に設定する間もなく、デフォルトで音が出てしまう。この設定はタスクバーに常駐する。非常に良く考えられたソフトウエア。
 
 Latencyは
長くする→短くすると音質がよいといわれるが、1.5msとしても差がわからない。(これ文脈からしておかしかったですね2005.12.30訂正)SPDIFoutはここではAES/EBUを使用するので、Professional、また意図しないノイズの混入を避けるため、NonAudioにチェックを入れている。Clock ModeはAutoSyncかMaster。これでこのカードがマスタークロックを供給する。外部ワードクロックで同期するときのみWord Clokにチェックを入れる。あとは扱わなくてもOKだ。下のSPDI freq, System Clockで現在の状況が確認できる。
Hammerfall DSP Mixer Hammerfall DSP Matrix
DSPミキサー     DSPマトリックス


 初めての人にとって、このMixerとMatrixいう概念が落とし穴と思う。音が出ない場合はまずココをチェックする。
MatrixのOut9, Out10行がSPL, SPR列と出会うところにチェックが入っていればSPDIFから出力される。Mixerのほうでpreset1から8まで準備してあるので、これを順次試して行っても良い。この設定もタスクバーに常駐する。
自作ブレイクアウトケーブル
Breakout Cable Ver1.
出力側 自作ブレイクアウトケーブル出力側  AVアンプ入力側 自作ブレイクアウトケーブル入力側
付属のケーブルではどうも心もとない。AES/EBUデジタル出力のピンアサインを調べ、自作した。シリアルの9ピンオスは金メッキのものを探した。某電気街を探し回ってもあまり選択肢はない。AVアンプ入力側はFURUTECH製を使用。コードは三芯シールド。長さは約1.5m。光や同軸出力と比較してみたが、AES/EBUがレンジが伸び締まった音がする。
Breakout Cable Ver2  2005.07.21

 自作ブレイクアウトケーブルを変更した。(自作記事はこちら)線材はAPOGEEのWIDE EYE A/D (110Ω AES/EBU)。2芯シールド。更に、錫メッキ銅製のシールド材でカバーした。HDSP9632側は、非磁性体の金属製コネクタカバーの9ピンオス。市販のフェライトノイズフィルターをつけた。プリアンプ側はFURUTECH。

 オーディオを趣味にしていて、驚くことがたまにある。今回久々その感覚を堪能した。よく伸びた、しなやかなで、芯のある高域。それにもまして音量の上がった、分解能の高い中低域。サラウンドも音数が豊かで、分離がいい。空漂う雲のように音が上空に充満する。マルチドライブのクロスオーバーの設定を変更しないと、周波数帯域バランスが取れないほどだった。

 ステレオ再生では、空気感や気配が、より明瞭に感じ取れる。無音がほんとに静か。鳥肌が立った。
音の印象(RME HDSP9632 vs DELTA 1010 LT)
 DVD-PC1で視聴した。HDSP9632の特徴は周波数レンジが非常に広い事。オンボード、RME96/8PSTpro, DELTAi1010LT等との比較になるが、いずれよりも高域が出ている印象。付属のブレイクアウトケーブルではややうるさくすら感じるが、コードを自作オリジナルに換えると落ち着いた分離の良い音になる。コードの品質が問題だ。 中低域はバランスがよい。バランス的にDELTAは中低域が膨らんでいる。HDSP9632は音の分離が良いため音場感や定位感も良好。「イノセンス」のコーラスでは、歌っている人の数が多く聞こえる。音像の移動はスピード感がある。DELATAは定位がややあいまいになるが、包囲感はこちらのほうが良い。HDSP9632はいい意味緊張感のある音がする。ホーンシステムと合っている。
音響再生システムはこちら
 
 2.Word sync trial
2-1.WCM 9632 ワードクロックモジュール
2-2.DVD-PC1:RME HDSP9632 (マスター)  ESOTERIC UX-3 (スレーブ)
2-3.ESOTERIC G-25U (マスター)  DVD-PC1:RME HDSP9632 (スレーブ)
2-4.ABS 9999  DVD-PC1:RME HDSP9632
2-5.ABS 7777 (マスター)  DVD-PC1:RME HDSP9632 (スレーブ) 05.06.14
以下はサウンドカードを外部クロックで同期した印象を書いてみた。HDSP9632も非常に精度の高いクロックを持っているが、更に外部から同期してスレーブとして使用してみた。
2-1.WCM9632 ワードクロックモジュール
WCM9632   ワードクロックモジュールWCM9632は左のように付属のフラットケーブルでHDSP9632と結線する。WCM9632はワードクロック入力1系統、出力2系統持っている。つまりWCMはクロックの出入り口になる。WCM自体がクロックジェネレータになるわけではない。

 複数のデジタル機器を使用する場合、一つをマスターにして残りのスレーブ機器をシンクしジッターを軽減する。通常はHDSP9632をマスターにするが、HDSP9632より上質なクロックジェネレータがある場合、それをマスターとし、HDSPをスレーブにすると音質が向上する。もちろん逆にHDSP9632をマスターにして、ワードクロックを出力することも可能だ。(2-2.Esoteric UX-3をスレーブにした記事はこちら)過去数種の外部クロックジェネレーターを試したが、満足できるものと出会っていない。ルビジウムか電波時計が有力候補で、現在物色中。
2-3. ESOTERIC G-25U
G25U
 民生用のクロックジェネレーターは少ない。それ以前にクロックの入力を備えた再生専用機が少ない。ESOTERICは民生用のハイエンド商品も出しているが、これはその下のクラス。

 ESOTERICのG-25UとHDSP9632のクロックを比較してみた。試聴機の感想。まずG-25Uのワードクロック出力をWCM9632のクロック入力に接続する。HDSP9632のdriverで瞬時にスレーブとマスターを切り替えることができるので、音質の比較は容易だ。

 G-25Uは48、96、192kHzが取り出せる。結果、いづれもHDSP9632の48kHzマスタのほうが好印象。同軸ケーブルはAPOGEEのWide Eye、BNCプラグはオルトフォンで自作したが、市販品を使うとまた違った結果になったかもしれない。次はルビジウムクロックを記載する予定....イヤ願望
2-4. ABS 9999
ABS9999
 インフラノイズの作品。試聴機の感想。これはSPDIFの中に含まれる同期信号を整えるもので、「セシューム原子時計で管理されている電波時計の搬送波」を利用するという非常にユニークな製品。電波を受信するアンテナがついている。写真のメーターはその動作状態を表すという。これは外部ワードクロックによるシンクではない。インフラノイズというブランドはどの製品もユニーク。アイデアが面白い。

 聴いてみた。やや驚いた。高域のレンジが延びて音数が増えたような気がする。音全体がやわらかく感じる。ウォーミングアップにやや時間を要すようだ。確かに音が変わる。短時間しか聴けなかったので機会があったらじっくり聴いてみたい。ワードクロック版の7777に期待
2-5. ABS-7777によるDVD-PC1の同期  05.06.14
ABS-7777をマスタークロックジェネレーターとして、DVD-PC1をシンクしてみた。ABS-7777とDVD-PC1のサウンドカードのRME HDSP9632のクロックを比較することになる。

 国内で使用されている電波時計の信号をクロック源に用いるという発想。従って、時計と同じように、アンテナが付いている。説明書にはクロックの精度について触れられている。水晶発信器が10の-4から-8乗、ルビジウム原子時計が-9乗、セシウム原子時計が-13乗。国内の電波時計はセシウムを使っていて、その精度はやはり-13乗。それを利用するので非常に精度の高いクロックジェネレーターになり得るというわけだ。この点はABS-9999と同様だ。出力がワードクロックという点が違う。
サイドビュー:ここには木材が使用されている。オーディオ的だ。内部は厳重にシールドされているという。前面パネルは透明アクリル。足はフェルトのようなもの。意外と軽く5.5kg。動作安定まで気温20度で10分が必要とある。温度の条件も記載されている。なにか非常にデリケート。
電波を受ける受信回路の入ったアンテナ。同軸ケーブルで、本体に接続する。電波の受信状態が悪い場合、本体内部の水晶発信機(±0.1ppm)が動作すると記載がある。標準電波送信所は、福島県と佐賀県。それぞれ40kHzと60kHz。これは使用地域に合わせて、注文出荷時に設定される。
動作状態を示すメーター。電波の受信状態を示すものではなく、黒い帯の範囲内に入っていれば、正常動作であるという。
ワードクロックは、48, 96, 192 KHzのブロックと、44.1, 88.2, 176.4KHzのブロックに分けられている。それぞれ作動スイッチがあり、必要に応じて動作を停止させる事ができる。周波数ごとに、二つの出力端子がある。

動作状態は前面パネルでも確認できる。上の写真は、48kHzで動作させている状態。同軸ケーブルはAPOGEEのWide Eye、BNCプラグはオルトフォンで自作したものを使用した。
RME HDSP9632の設定 (RME マスター)
 これはRMEがマスターのときの設定。3列目Clock ModeをMasterとしている。System ClockにはMode Master, Freq. 48kHzと表示されている。一列目SyncCheckのWord ClockはLockと表示される。

 
RME HDSP9632の設定 (RME スレーブ)
 ABS-7777をマスタークロックとして、DVD-PC1にワードクロックを入力するときの設定。ワードシンク入力はWCM9632で受ける。RMEとABS-7777との切り替えは、Clock ModeをMasterにするか、AutoSyncにするかだけで可能だ。

 左はABS-7777のワードクロックに同期させている状態。Clock Modeを
AutoSyncとしている。WCM9632は常にクロックをスキャンしていて、自動でワードクロックを認識する。Pref.Sync RefはWord Clockとする。System ClockにはMode Slave, Freq. 48kHzと表示される。SyncCheckのWord ClockはSyncと表示され、ABS-7777のワードクロックを受けている事が確認できる。
音の印象
 いつも視聴しているディスクを聞いてみた。まずは、マルチチャンネルDolby DigitalとDTS。ABS-7777のワードシンク出力は48kHzとした。

 結果はABS-9999と同じ傾向で音質が変化する。変化するのは間違いないようだ。DVD-PC1のRMEをマスターとした時との違いは以下の点。

 ABS-7777では、やわらかい音になる。特に高域に変化が出る。RMEは音の芯と密度感が出るが、ABS-7777では中域から高域へと滑らかに繋がり、しなやかな高域になる。RMEでは音が前に出て音像がスクリーン前に広がるが、ABS-7777では、音場はスクリーン同面か後ろに広がる。サラウンド成分も同様で、RMEでは視聴位置に近接した、迫力を感じる音場が左右前後および上方に展開するが、ABS-7777ではより広大な空間に包まれる感じになる。天井の高さが違う感じだ。いい意味、ABSはスマート。

 さてどちらがよいか?これは好みの部類ではなかろうか?ABS-7777で同期すると、なにかオーディオ的雰囲気になる。RMEはシアター的だ。ちなみに何人かに聞いてもらったが、RMEを支持した。確かにRMEの方が、映像に、サラウンド成分を含めた音場に引き込まれる印象が強く、台詞に生気や色気が宿っている。しかし自分としては、ABS-7777は非常に「素直」であるとの印象を持った。更に違う周波数や、CD2チャンネルも試してみたい。またEsoteric UX-3もシンクしてみたい。ちなみに理論と現象の関連付けを記載するほどの知識がない。ABS7777の動作原理に関しては、説明書の気持ちは伝わるが、理解できているわけではない。
ワードクロックのシェーマ
ワードクロック入力の説明図
 外部ワードクロックジェネレーター、ABS9999とサウンドカードの信号のやり取りを示すシェーマ。外部ワードクロックのクロック信号を青、HDSP9632のクロックを緑、ABS9999で修飾されたクロック信号を水色で示している。黄色は音声信号で、HDSP9632のS/PDIFがプリアンプに送られデコード後、パワーアンプで増幅される。
 外部ワードクロックジェネレーターのワードクロックは、WCM9632を通してHDSP9632に送られ、それに同期したS/PDIF信号がプリアンプに入る。ABS9999はS/PDIF信号の中に含まれる同期信号を精度の高いものにするという。
音響再生システムはこちら
3.M-AUDIO DELTA 1010 LT for PCI-X
05.04.13
MAUDIOロゴ
 M-AUDIOは、WMVHDのS/PDIFマルチチャンネルパススルー出力等にも対応している汎用性の高いサウンドカードを出しています。 DELTA 1010は、M Auodioのサイトでは、日本初の 「Windows Media™ 9シリーズ 5.1chライブ配信サービス」の開発/テストのリファレンスシステムとして採用された、マイクロソフトの動作確認済み機器として紹介されています。

 この製品の上位には、 A/D/Aコンバーターを1Uオーディオコンバートユニットにした、DELTA 1010という製品があります。1010 LTは、ほぼその機能を一枚のカードにまとめた、コストパフォーマンスの高いミッドレンジモデルです。

memo:
米国AKM社・米国CIRRUS LOGIC社等のA/D/Aコンバーター。24bit 96kHz Codec(AK4524)。100dB ADC & 110dB DAC。36Bit DSP
DELTA1010
アナログ・デジタル・MIDI・ワードクロックまでの多彩な入出力を備えている。特にこのクラスで、ワードクロック入出力を備えているのは珍しい。基本的にはDTM用途。レコーディングでの使用を想定している製品。左上にデジタル、左下にアナログブレイクアウトケーブルを接続する。


ドライバはサイトからダウンロード。指示に従ってインストールすると、タスクバーにドライバのコントロールパネルが常駐する。PC2で視聴した。
このドライバのx64 Windows版も用意されている。サウンドカードメーカーとしては、対応がすばやい。Windows XP Professional x64 Editionで使用してみたが、問題なく動作する。
M Audio Delta Control Panel
DELTA control panel monitor mixer
Monitor Mixer

入出力系の選択の設定。左はS/PDIF経由で、Dolby Digitalを出力している。WaveOut S/PDIFのレベルメーターがハイライトになっている。
DELTA control panel router
Patchbay /Router

いかにもDTM用らしい設定場面。各入力と出力を対応させる。しかし、DVD鑑賞ではルーティングは行わない。
DELTA control panel hardware setting
Hardware Settings

ここではMaster Clockの設定やBuffer Sizeの設定を行う。Sample Rateは44.1, 48, 96kHzより選べる。Analogue InputのPhase changeやSignal Level設定もあり親切。
DELTA control panel spdif
S/PDIF

S/PDIFの設定場面。Advanced Settingのチェックボックスを入れると、Data TypeやEmphasisの設定が行える。マルチチャンネルの場合、Non-Audioにしておくと安心だ。
DELTA control panel bass management
Bass Management

Analogue出力の細かな設定ができる。Speaker freq Responseで最低再生周波数、Speaker PlacementでDistanceを細かく設定できる
これはもうAVアンプ並だ。
DELTA 1010LT の音質 
RME HDSP9632の項でも書いたが、マイルドな音がする。オーディオ的には上質、真空管的。高域から低域までバランスが良く、聴き疲れしない。しかし、RMEほど高域のレンジが延びていない。低域は締っている。相対的に中域の良さが際立つ。映画の再生には申し分ない。
音響再生システムはこちら
DELTA 1010LTのワードシンク入出力(準備中)
4.ONKYO SE-90PCI
 ONKYOはWAVIOというPC用のオーディオカードを出している。サウンドカードとしては、人気があると聞く。シリーズの中でも、SE-90PCIはロープロファイルで192kHzまで対応し、出力数も割り切った特徴ある製品だ。オーディオブランドとして名もあるので、音質も期待できそう。PCオーディオを意識しているに違いない。

 偶然に、知人から使ってみてと頼まれた。現在、RME96/8 PSTPro、RME9632,DELTA1010LT、ESOTERIC UX-3が聴ける環境にあるので、それらとの比較になる。2チャンネルステレオは殆ど聞かないので、光デジタルマルチチャンネル中心に聞いてみた。


 PC2にインストールした。セットアップそのものは簡単だ。ただし、PC2はRME96/8とDELTA1010LTの2枚のカードをインストールしている。この状態で3枚目のサウンドカードとして、SE-90PCIをインストールするとブルースクリーンになって起動しなくなった。RME96/8とDELTA1010LTをPCIスロットから取り除くと、正常に起動した。

追補: 2005.05.11

現在PC2はWindows XP Professional x64 EditionをOSにしている。ONKYO SE-90PCIをx64 Editionにインストールしてみた。x64対応のDriverはVIAのページで探した。INFファイルの書き換えが必要になるが、光デジタルマルチチャンネルは、正常に動作する。インストールの要領はこちら。
ONKYO SE-90PCI
VIAの「Envy24MT」というオーディオコントローラチップが採用されている。デジタル出力は、24bit/192kHzの音声フォーマットにまで対応している。ロープロファイルなので、小ぶりだが、コンデンサーが大きい。オーディオメーカーらしく「銅バスプレート」なるものもある。IOがアナログと光出力一系統だけという割り切り。
 
ボリュームの設定パネル
 拡張設定でデジタル出力の設定を行う。デジタル出力はoffにできる。AC3とPCMonlyが選べる。PCMでは、サンプリングを44.1から192kHzまで選べる。44.1、48、96を聴いてみた。192kHzはプリアンプが対応していない。

 もちろん、DD,DTSなどのパススルー出力も可能だ。
ENVYのロゴが表示される。ドライバはV4.51a(2005/04/14)が最新。
SE-90PCIの音質
PCM出力: いい音がする。CDで44.1、48、96kHzを聴いたが、44.1が最も好印象。Esotericに比べると高域がややノイジー。中低域は十分出て、解像感も十分。CD・SACDプレーヤーの中級機あたりの印象。余韻も十分出ている。

アナログ出力:(インターコネクトはAcrotecとサエク。プリはVX-700) PCMに比べ、おとなしい音。こちらのほうが聴き疲れしない。周波数レンジが若干狭い。

マルチチャンネル:とても立派!..........続く

音響再生システムはこちら
5.RME 96/8 PST PRO
6.ASIO出力 (by Lilith and HDSP9632) 05.08.25                    

 フリーソフトのLilith(0.991b)でASIO出力してみた。あまりCDを聞くことはないが、音質の変化を試してみた。結果はよかった。一音一音がはっきりして、臨場感のある音になる。若干高域が硬質。

 インストールや設定は非常に簡単で、すぐに音が出る。説明も丁寧。HDSP9632はASIO対応なので、プラグインなど追加インストールする必要もない。

 この設定場面で、出力デバイスをASIOに設定する。自動的にHDSP9632が認識される。バッファーサイズは小さめに設定した。出力周波数は最高値に設定し、96/88.2kHzにチェックを入れた。出力ビット数は32ビットとした。「現在の出力ビット数」に32bits, 96000Hzと表示される。しかしこれらの設定が音質にどれだけ影響を与えるかは微妙。聴感上、明確には感知できなかった。WMP10やWinDVD7とは音質の違いが明瞭。

MEMO:

 MMEやDirect soundは、systemのkernel mixerを通るが、kernel streamingやASIOはplayerの出力を直接audio deviceに渡す。Dolby digitalやDTSの信号は、このkernel streamingで出力される。ASIOも同様にkernel mixerを経由せずに、ASIO対応sound deviceに直接信号を渡す。PlayerのLilithはv0.991よりネイティブでASIOに対応している.RME HDSP9632もASIO対応。
 他のASIO対応フリーソフトウエアは、winamp, foobar。最近のサウンドカードはASIOに対応していることが多いが、対応していない場合、kernel streamingを用いてASIOを実現できるASIO4ALLがある。


ホーム