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iPadによるデュアルプロジェクターの遠隔制御
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HAL

hardware review of home theater and self-made devices

iPadによるデュアルプロジェクターの遠隔制御


 

IR control of dual projector via iPad

   
    plremote_top2    
    Summary    
   

It needs individual electrical control for stacked dual projector in daily switching and fine adjustment after installation. But, its not able to be controlled separately by default IR remote commander because of the same IRremote control code.

I tried to configure a combination of IR emitter device which has multiple emitter heads and WiFi device, that is iPad. PC-OP-RS1 and Splashtop streamer, installed on main PC works as a relay station. In this DIY system, control performance is comparable to Crestron.

   
    Key features    
   

1. PC-OP-RS1 for IR control with multiple emitter heads
2. iPad2 for WiFi connection with PC-OP-RS1
3. This system has the ability to match the Crestron.

   
    dual Projector set up    
    DIY Dual Projector Mount: http://monolith-theater.net/hal/?p=12942
Stack2D projection with dual DLA-HD750- DIY for best installation - http://monolith-theater.net/hal/?p=13190
   

 

space

iPadによるデュアルプロジェクターの遠隔制御

 

INDEX

1.はじめに
2.無線か有線か
3.IR制御(PC-OP-RS1) 
4.Wi-Fi接続 (Splashtop Remote and Streamer) 
5.使用感 
6.最後に 
7.Dual Projector関連記事
 


1.はじめに

近接した同型プロジェクター2台を、付属の赤外線リモコンで個別にコントロールするのは困難です。JVC DLA-HD750の場合リモコンコードは一つしかなく、2台とも同じ動作をしてしまいます。同時に電源を入れたり、入力切替をする場合など便利な面もありますが、個別に操作する事は不可能です。個別に遠隔制御できないと設置時のレジストレーションマッチングや日々の調整の際きわめて不便です。この問題を解決すべくいくつか試行を行ってみました。iPadを用いたデュアルプロジェクターの個別制御に関する検討です。

plremote074
自作マウントにセットアップしたスタックデュアルプロジェクター

2.無線か有線か

遠隔制御には無線式と有線式があります。赤外線(IR)は無線の代表で他にWi-Fiや電波式もあります。有線ではLANが一般的です。またRS-232C端子が依然と装備されているAV機器も少なくありません。これはホームオートメーションや機器のメンテなどを想定したもので、主にプロ用です。RS-232Cは操作が確実で機器のステータスのフィードバックも利用できます。

pjremote012b

両者検討してみましたが、今回はiPadとIRを組み合わせた制御を中心に書いてみます。iPadは様々な便利で安価なアプリが利用でき、工夫すれば機能的には有線と遜色ないリモコンシステムを作ることができます。ホームオートメーションの代表であるクレストロンでも検討していますが、それと比べても遜色ない動作で、また超ローコストで導入できるのが特徴です。

 

 

3.IR制御 (PC-OP-RS1)

 pjremote014

4つのIRエミッターを装備するPC用の学習リモコンPC-OP-RS1(RemoteStation)を使用しています。その中の2つをprimaryとsecondaryプロジェクターの赤外線受信部に直接貼り付けています。エミッターの出力は弱いので、いくら近接しても受信部への入射角度が悪いとうまく動作しません。そこで受信部との間にメタリック塗装したケースを加工したアダプターを作り接合しています。いろいろやってみましたが、この方法が最も動作が確実です。

plremote062
アサヒペンのシルバーメタリック塗装を施したプラケースとIRエミッターを実際に取り付けた様子。

PCとはUSB接続です。PCからプロジェクターまでの距離が長いので純正のIRエミッターコード1mでは届きません。2芯の適当なケーブルでエミッター側を4m延長し、計5mとしています。場合によってはUSB側の延長でも動作するかもしれません。USB側を延長しなかったのは、学習機能を持った本体を手元に置くためです

plremote041
エミッターケーブルを延長して5メートルとした。

ドライバとコントロールソフトウエアをインストールし、学習させれば終了です。ただし発売が2006年Vista時代でドライバがWin7 x64には対応していません。ちょっとした工夫が必要ですが、先人が方法を公開されているので難しくはありません。下のようにinfファイルを書き換える必要があります。

——————————————-infファイルの書き換え—————————————————-

1. コントロールソフトのインストール http://buffalo.jp/download/driver/multi/pc-op-rs1_fw.html
2. FTDI社のx64用ドライバのダウンロード http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm (CDM20814_WHQL_Certified)
3. ドライバの解凍とinfファイルの変更:以下の2ファイル6箇所。全て既存の記述にテキスト編集で追加。それぞれ先頭あたりの適切な位置。

ftdibus.inf の変更

[FtdiHw]
%USBVID_0411&PID_00b3.DeviceDesc%=FtdiBus.NT,USBVID_0411&PID_00b3
[FtdiHw.NTamd64]
%USBVID_0411&PID_00b3.DeviceDesc%=FtdiBus.NTamd64,USBVID_0411&PID_00b3
[Strings]
USBVID_0411&PID_00b3.DeviceDesc=”BUFFALO RemoteStation PC-OP-RS1″

ftdiport.infの変更

[FtdiHw]
%VID_0411&PID_00b3.DeviceDesc%=FtdiPort.NT,FTDIBUSCOMPORT&VID_0411&PID_00b3
[FtdiHw.NTamd64]
%VID_0411&PID_00b3.DeviceDesc%=FtdiPort.NTamd64,FTDIBUSCOMPORT&VID_0411&PID_00b3
[Strings]
VID_0411&PID_00b3.DeviceDesc=”BUFFALO RemoteStation PC-OP-RS1″

4. 1.をインストールした段階でデバイスマネージャにインストールされていないドライバが表示されている。2つのドライバに関して右クリックでドライバの更新を行う。ドライバの指定フォルダは2で保存3で変更したCDM20814_WHQL_Certifiedのフォルダ。

[Reference]
pon. (2011) PC-OP-RS1をWindows7 64bitで使う. せりかいずむ, [blog] Feb 2nd, Available at: http://teto.moe-nifty.com/serika/2011/02/pc-op-rs1window.html [Accessed: 8th Dec 2011].

———————————————————————————————————————–

pjremote021b
JVC DLA-HD750のリモコンを記憶させたRemote Station
secondary PJ2はprimary PJ1のデータをコピーして複製する。

プロジェクターのリモコンを使ってPC上でコントロールソフトウエアに学習させます。フォーマットは一つしかないので上のような形式で記録させるほかありません。4つの異なったリモコンを記憶させることができます。 データのバックアップやその読み込みができるので、同じ機種の場合は読み込みでコピーできます。同じ機器内ならマクロが組めますが、複数の機器に及ぶプログラムはできません。もちろんこのままPCからプロジェクターの操作ができます。

 

4.Wi-Fi接続 (Splashtop Remote and Streamer)

 pjremote015

 前述の学習リモコンをiPadから制御します。学習リモコンを制御するというよりiPadからリモートデスクトップを使います。iPadにインストールするアプリはSplashtop Remoteで、この種のアプリとしては定評のあるものです。iPadからPCをほぼフルコントロールできます。PC側には対応するSplashtop streamerをインストールしておきます。

pjremote022
http://www.splashtop.com/ja/remote

plremote0020
iPadでPC上のRemoteStationのリモコンを表示させている様子。反応はすばやく実用上全く問題はない。

plremote040plremote034plremote030plremote031plremote032plremote033plremote035plremote037

iPadからSplashtop RemoteでPCにログインしRemoteStationを操作している様子。3から6枚目は設定画面で、ログインしたときの表示解像度などが指定できます。例えば800×600を指定すると接続時にPC側も同じ解像度に切り替わり、Slashtop終了と同時にPC側は元の解像度に復帰します。ログインからログオフまでの動作やリモコン操作は俊敏にして快適です。

Splashtop Remoteは頻繁にアップデートして機能を強化し、どんどん使いやすくなっています。現在ではiRPMと併用すると外出先から3G経由で自宅のPCを起動し、ストリーミング、TV視聴やファイル閲覧など、PCでできることはほぼ何でも可能になっています。特にネットワークカメラの遠隔監視などに威力を発揮しています。VPN、DDNSやポートの開放などややこしいことは一切必要ありません。3G経由では若干動作が遅れますが、Wi-Fiはきわめて快適です。iPadの中にWindows機を持っている感覚です。

 

5.使用感

 WI-FiとIRで構成したシステムですが、レスポンスは上々です。プロジェクターの電源投入に始まり、レジストレーション調整まで特にストレスなく操作できます。特にprimaryのクロスハッチにsecondaryのそれを合わせると言う微妙な調整でも正確に動作します。PCから直接行うのとiPadから操作するのでは違いを感じません。あまり矢継ぎ早にダブルクリックのような速さで操作すると反応しません。RS-232Cの様なステータスのフィードバックはありませんが、プロジェクターの場合操作状況が映像に反映されるのでその必要性も感じません。

下の動画は実際にiPadに対するプロジェクターの反応を記録したビデオです。


付属のリモコンよりも正確に動作します。付属のリモコンは矢印キーのタイミングで行き過ぎたり、無反応であったりといった誤動作が頻繁に起こります。しかしこのシステムではそれがなく機能的に純正を上回っています。

ただインターフェースが既成のものなので、不必要なボタンがたくさんあったり、フォントや色が変更できないなど細かい点が貧弱です。またIRエミッターのパワーがかなり弱く、近接して取り付けても角度が悪いと反応しない場合があるので、前述のような何らかの工夫が必要です。当然操作中はPCを起動させておく必要があります。

 

6.最後に

 なによりコストパフォーマンスがいいのが特徴です。PC-OP-RS1とSplashtop Remoteで5000円程度です。それでこのパフォーマンスは信じがたいものがあります。将来的にはほとんど全てのAV機器はこういった機能を内蔵してゆくのかもしれません。更にSplashtop Remoteによるリモートデスクトップはリモコンに限らず汎用性があります。

この赤外線システムは、プロジェクターに関する限り機能的にはクレストロンとほぼ同等です。クレストロンで構成すると数十倍のコストがかかります。プログラムは柔軟性に富みカスタマイズ性も高いものの、ハードを含めオープンソースではないというアマチュアにとって最大の欠点もあります。導入するなら新築の段階でのホームオートメーションのキーデバイスとしての役割を担わすのが妥当です。機会があればこれも記事にしてみます。

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Crestron でのデュアルDLA-HD750のRS-232C制御

 

7.Dual Projector 関連記事

 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

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