Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-monolith-theater/web/folder1/hal/wp-settings.php on line 512

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-monolith-theater/web/folder1/hal/wp-settings.php on line 527

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-monolith-theater/web/folder1/hal/wp-settings.php on line 534

Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-monolith-theater/web/folder1/hal/wp-settings.php on line 570
偏光3DディスプレイRDT233WX-3Dによるblu-ray3D
Deprecated: Function split() is deprecated in /home/users/2/chicappa.jp-monolith-theater/web/folder1/hal/wp-content/plugins/advanced-category-excluder/advanced-category-excluder.php on line 367

HAL

hardware review of home theater and self-made devices

偏光3DディスプレイRDT233WX-3Dによるblu-ray3D

   

Blu-ray 3D performance on row interleaved,
micro-polarizer LCD 3D display
- Mitsubishi RDT233WX-3D -

   
   

mitsu0541

   
    Summary    
   

RDT233WX-3D is IPS polarized 3D display and enabled playback of row interleaved blu-ray 3D. The vertical resolution is reduced, 1920×540 pixels per eye, but more stable 3D image without flicker compared with time sequential active 3D. In this article, I tested tha manners of playback performance of blu-ray 3D by PowerDVD11 and TotalMedia Theater5 on this display. In “Cloudy with a chance of Meatball” and “Tron 3D”, stereoscopic operation is so good enough to immerse the story. Eye strain was minimum in contrast to active 3D. In addition 2D is excellent even if compaired other LED displays. This is one of the best one for universal use.

   
    Key features    
   

1. Mitsu RDT233WX-3D row interleaved passive 3D.
2. PowerDVD11 and TotalMedia Theater5 worked well and playback blu-ray 3D flawlessly.
3. Optimum viewing range is narrow.
4. 3D glasses are light in weight and has less stress for eyes.

   
       

偏光3Dディスプレイ(RDT233WX-3D)によるblu-ray 3D

 

INDEX

1.はじめに
2.Mitsubishi RDT233WX-3D
3.システム構成とPCのセッティング
4.PCのスペック
5.PowerDVD11の偏光3D設定
6.TotalMedia Theater5の偏光3D設定
7.RDT233WX-3Dのブルーレイ3D再生品質
7-1.至適視聴範囲
7-2.クロストークとフリッカー
7-3.解像感
7-4.明るさ
7-5.他の3D表示装置との比較
8.最後に
9.関連記事(Category 3D)

1.はじめに

3Dディスプレイが世に出て1年経過しました。周期的に盛り上がっては消えてゆく3Dブームですが、今回も試練の時を迎えているように感じます。劇場公開映画やオンエアも含め、ソフトウエアがまだ少なく継続的に楽しめる状況にはなっていません。家庭用の3Dの場合、ディスプレイも依然と高価です。

ディスプレイの表示様式はtime sequentialが主流でしたが、メーカもいろんな工夫を凝らしているようです。海外ではプロジェクターを含めpolarized方式が話題になっています。今回紹介するMitsubishi RDT233WX-3Dは国産初の偏光方式のPC用ディスプレイです。これまでAcer GD245HQを利用してNVIDIA 3D VISIONを使った時系列方式の3Dを掲載して来ましたが、同じ3Dとはいえ随分見え方が違います。今回はNVIDIA 3DTV Playを利用した偏光3Dを試してみました。

2. Mitubishi RDT233WX-3D

mitsu060
公式サイト http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/display/product/multi/rdt233wx_3d/index.html

本体と同梱されている付属品です。Mitsubishiは2004年発売のRDT179S、195S以来ですが作りはよく似ています。2機とも今でも現役で活躍しています。Mitsubishiは性能を含め耐久性など品質が良い印象です。
233は最新のLEDディスプレイだけあって薄く軽量です。やや光沢のあるハーフグレアという表面です。グレアに比べると格段に写りこみの少ない表面です。LEDで輝度が高く、コントラストも良いのでグレアでなくても十分美麗な映像です。3Dめがねにリモコンもついています。HDMIケーブルは同梱されていません。

mitsu061mitsu062mitsu063

下面にDVI, VGA, オーディオ端子, 側面にHDMI2系統、D5と音声RCA入力があります。そのためモニタの左にはクリアランスが必要です。前面下にはステレオスピーカーと中央にモニターコントロールボタンがあります。この種のボタンは機種によっては非常に操作しづらいですが、このモニター操作しやすいほうです。説明書を読まなくてもひととおりの操作は出来ます。

mitsu064mitsu067

簡素な金属製の足がついています。上下方向の調節が3段階で、高さを確保できづらい作りです。リモコンはよく出来ています。もっぱらこれを使っています。特に3Dのモードや入力切替の操作が簡単になるので重宝しています。

mitsu0651

左はNVIDIA 3D VSIONの、右はこのモニター付属の3Dめがねです。左は電池を内蔵したフレームシーケンシャル方式、右は偏光めがねです。両者を比べると偏光めがねは軽くそして明るく出来ています。3Dめがねは劇場のものも含めかなり経験しましたが、このめがねのかけ心地はよいほうです。ちなみに円偏光なので、劇場でも使えるかもしれません。

mitsu068

画面とめがねには偏光フィルターが張ってあります。通常の使い方での2D裸眼視では画面が特殊なのかどうか判りません。非常に綺麗なディスプレイです。ところがめがねを通して見ると水平に走査線よろしく黒い細い線が見えます。これを写真に撮るのは非常に難しいですが、何枚かとってその様子が想像できるものを上に掲載しています。

mitsu069mitsu070

これをひとたび認識すると、2D裸眼視でもこの線がわずかに認識できるようになります。特に背景が白の時見えやすくなります。他の色では判りません。他の映像性能が良いので使っていると忘れてしまう程度です。私は老眼鏡を利用することが多いですが、老眼鏡をかけるとわかります。3Dモードではこのラインは明確に認識できます。技術仕様はよくわかりませんが、行ごとに右回りと左回りの偏光フィルタが入っているのかもしれません。

mitsu071mitsu072mitsu073mitsu074mitsu075mitsu076mitsu077mitsu078

ディスプレイ付属の調整画面です。静止画・動画について推奨設定があります。細かな調整が出来ます。色温度や2画面設定調整なども備えています。3D設定では自動判別を選択していますが、うまく認識できないときサイドバイサイドやトップアンドボトムなど手動設定も可能です。2D3D変換もデスクトップレベルで可能になっています。

mitsu079mitsu080

先に指摘した偏光フィルターですが、デスクトップ画面で2D3D変換モードにすると判りやすくなります。上の写真で右目の映像と左目の映像がダブって見えていますが、めがねをかけると一つの映像になります。セルの偶数・奇数行ごとにずれているのがよくわかります。それぞれ右・左の円偏光がかかっているわけです。

mitsu050



3.システム構成とPCのセッティング

diagram002

今回視聴したHTPCシステム構成図です。PCのキーデバイスはGTX460です。NVIDIA 3DTV Playを利用しています。またこのカードはNvidia 3D Visionにも対応しているので、モニタを120Hz dual link DVI対応のものに変えるとframe sequentialのactive 3Dも可能です。またHDMI1.3経由でAcerH5360などのプロジェクターでも3D視聴できます。GTX460はHi-Definition audio deviceを4つ装備していて、とても柔軟性のあるVGAです。HD audioのパススルーも問題なく、PCでのstereoscopic 3D史上の名機です。

mitsu06611mitsu020

GTX460からの出力(写真左)。上DVI-HDMI変換アダプターでDHC80.1へ、下はDVIでモニターへ接続。PC上DHC80.1は拡張デスクトップとして設定(写真右)。

GTX460とRDT233WX-3Dとの接続はDVIかHDMIで、HDMI1.4a規格(NVIDIA 3DTV Play)での接続です。AVアンプIntegra DHC80.1とはHDMI1.3a経由でロスレス音声のビットストリーム出力しています。PC上ではアンプは拡張デスクトップになります。映像音声分離出力です。

4.PCスペック

 

  ハードウエア仕様一覧
  OS
Windows 7 Ultimate x64
  MB
ASUS MAXIMUM3 EXTREME (P55)
  CPU
Corei7 870
  IDE/SSD
Intel SSDSA2M0G2GC 80GBx2 (ICH10R RAID0)
  Memory
memory: UMAX DDR3-1333(PC3-10600)2GBx4
  PSU
Super Flower SF-1000R14HE
  Blu-ray Drive
Pioneer BDR-S05J (firmware 1.08→1.09)
  CPU cooler
Prolima Tech Magahalems RevB
  3D 関連
  primary monitor(3D)   Mitsubishi RDT233WX-3D
  VGA   ELSA GRADIC Geforce GTX460 (driver 275.33 WHQL)
       
     

mitsu013mitsu015
ウインドウズエクスペリエンスインデックスとCrystalDiskMarkのスコア

mitsu003mitsu004
サウンドのプロパティとデバイスマネージャの表示

5.PowerDVD11の偏光3D設定

mitsu006
mitsu005
mitsu007

3Dディスプレイの選択で自動選択にしているとアナグリフと誤認する場合があるのでMicro-polarizer LCD 3Dを選んでおきます。音声はハイデフィニション音声を外部デバイスに送る設定です。

6.TotalMedia Theater5の偏光3D設定

mitsu0101
mitsu011mitsu012

ディスプレイ構成でマイクロ偏光 3D LCDを、サウンドはVGAカードのHDオーディオデバイスを選びHDMI主力、ミキシングモードは「元のプライマリーオーディオのみ」を選択します。

7.RDT233WX-3Dのブルーレイ3D再生品質

視聴ソフトウエア

mitsu0701

4つのタイトルを視聴してみました。Cloudy with a chance of Meatballはこのブログで以前よりテストディスクとして使用しているものです。ディズニーデジタル3Dは非売品、Tronは非常によく出来た映像です。

7-1.至適視聴範囲

figure1

偏光方式パッシブ3D方式は時系列アクティブ3Dに比べ視聴範囲が狭いといわれます。RDT233WX-3Dで実際に検討したのが上の図です。特にクロストークの有無を基準にしておおよその範囲を計測してみました。上下方向はかなり狭く23インチでは頭ひとつ分くらいです。水平からの角度にして約15度、視野角にして30度程度です。横方向はかなり広い範囲で視聴できますが、約45度、視野角にして90度程度です。

またディスプレイからの距離も重要です。あまり近いと立体視できません。遠すぎると映像の内容がわかりづらくなります。60-80cmが適当と思います。このディスプレイはIPS液晶なので2Dではずっと広い範囲で鑑賞できます。下の表はメーカーのカタログスペックです。

    視野角 左右178°/上下178°(コントラスト比10)  
    視野角(3D) 上下12°(3Dクロストーク10%以下)  

7-2.クロストークとフリッカー

ゴースト様の2重画像、いわゆるクロストークは上の至適範囲で鑑賞する限り目立ちません。ソフトの内容によっても違いますが字幕などよく見るとうっすらクロストークが出ている場合があります。円偏光なので頭を傾けてもあまり増強しません。至適範囲外では盛大にクロストークが出て立体感すらなくなります。

アクティブ方式で気になるフリッカーは極小あるいは全くないといってもいいかもしれません。速い動きでも感じません。フリッカーは人によって感じ方が異なりますが、これが原理上ないのが偏光方式の最大の美点です。私はフリッカーに敏感なので、アクティブ3Dは見る気になりません。

7-3.解像感

原理上、上下方向はフルHDの半分の解像度とされています。実際3D映像に櫛状の、ブラウン管でいえば走査線のような暗色の細い線が見えます。これは明るい場面ほど目立ち、暗い場面ではわかりません。また動きの多い映像ではほとんど感知できません。フルHDのアクティブ3Dと比べると明らかに劣る点ですが、ちらつきのないシャープな明るい3Dなので気分としては悪くありません。低解像度の映像をアップスケールしたようなぼやけた映像ではなく、間引きされたくっきりとした映像です。

7-4.明るさ

アクティブ3Dと比べると圧倒的に明るい3Dです。このディスプレイはコントラストも効いていて美しい映像です。

7-5.他の3D表示装置との比較

上にも触れましたが、フルHDのアクティブ3Dとの比較が中心になります。解像感と至適視聴範囲以外はパッシブ3Dが勝っています。特にちらつきがないので視線の移動や対象物の凝視などに困難がなく、自然な視線移動が出来るのが見逃せないアドバンテージです。2K、4K解像度の3D対応ディスプレイが出てくればアクティブ3Dは敵ではないかもしれません。

8.最後に

いまだ3Dは発展途上です。RDT233WX-3Dは手軽に楽しめるよくできた3Dディスプレイだと思います。過去このブログでも掲載したNVIDIA 3D VISIONによるフルHDアクティブ3Dが可能なAcer GD243HQよりもこちらを選んだほうが気軽に鑑賞できます。周囲が明るいより自然な環境で楽しむデスクトップ3Dには最適です。

2DのPCディスプレイとしても優秀です。EIZO FlexScanなどに比べると、いい意味で脚色されたその華麗で美しい映像に見入ってしまいます。軽く明るいのも美点です。PCのユニバーサルディスプレイとして十分楽しめる製品です。

9.関連記事(Category 3D)

 


 


この記事は2012-05-23に更新しています。初稿に加えた重要な変更箇所は赤で記載。

Leave a Reply